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78310 El-u 061 / TWB Ep.VI [Maerklin-Guterwagen]

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以前、4430のバリエーションを紹介した中で、林業拡張セット(78310)に同梱されている同形貨車の画像を1枚アップさせて頂きました。これはT-Zugさんからお借りした画像で、この貨車についてもう少し詳しい説明が出来ればと、今回はこのモデルについて記してみたいと思います。

この貨車モデルは、2013年から2017年まで5年間リリースされました。El-u 061形/4430とベースは同じですが、そのままでセットに流用しないのは昨今のメルクリンらしい配慮です。同じ形式でも番号が違ったり仕様が異なったりするのは、コレクターが多いメルクリンファンに気を遣っている証拠でしょう。

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この拡張セットに同梱されているモデルについては、所属がDBではなくTWB(Triberger Waldbahn GmbH)となっていること。そして、仕様が最新のEp.VI、及び車体番号が4430とは異なる印刷であることが挙げられるのはもちろん、そのハイライトは積載されている木材チップが本物の木屑を積載していることです。(スタートアップシリーズが想定しているターゲット層に本物の木屑を積載したモデルが存在していること自体が、コスト面も含めて何やら別のターゲットがあるように思えてなりませんw)

この貨車だけでも欲しくなるコレクターはファンの中に少なからずいるでしょうが、残念ながら単品では用意されておらずセットにのみ同梱されているモデルになります。こういう配慮と商売っ気は、ドイツ人の中でも商売上手と言われるシュバーベン地方に拠点を置くメルクリンならではということでしょうか。しかし、特にこのようなことを多く語って宣伝しているわけではないので、このモデルの他にも様々なところで特別なモデルが存在しているような感じではあります。販売店ではそうしたちょっとしたメーカーの気遣い(たくらみ?)をメッセや商品が届いてから気づいて、常得意さまに伝えているのかも知れません。

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モデルの両面を左右からそれぞれ観た側面ですが、積載されている木材チップがシンメトリではないため、見え方が異なります。この積載物は取り外すことができ、裏側には製造メーカーのシールも貼ってあるのでメルクリンでは調達した積荷をアセンブリしていると思われます。

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下回りは、当初のような共通の44XX台枠ではなく、印象は正しく表現されています。レレックスカプラーを持つスタートアップシリーズに位置づけされたモデルでもあるのですが、長いリリース期間を経て中々実感的な形になってきている印象です。

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車体の印刷も、現代のメルクリンモデルの水準で精細です。
このセットのテーマの林業は、多くのドイツ人が散策を好む森林を走る列車ということもあり、多くの子供たちや大人をも惹きつけるテーマでもありましょう。実際にここで表記されているTWB(Triberger Waldbahn GmbH)という名称の会社名はネットでは見つけることができませんでしたが、ファンタジーモデルでありながらも黒い森地方にあるTribergの森林鉄道という想定であることが想像できます。

この4430ベースモデルも今後はKKKカプラー化や前にも記した左右の荷台が実際に持ち上がるような機能を加えたモデルも登場することで、スタートアップモデルから1段進化した精密なモデルに変身できるようになるのではと夢見てしまいました。

最後に、これらある意味貴重なモデルの画像を快く貸していただき、当ブログで公開の許可をいただきましたことをT-Zugさんに改めて感謝、御礼申し上げます。

Special Thanks: T-Zugさん
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