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4795 DRG Om Breslau / Ep.II [Maerklin-Guterwagen]

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このモデルは、私がドイツから帰国することを決めた1997年、退職時に会社の同僚一同から贈られた2両のメルクリン貨車モデルのうちの1両です。もう1つは既に当ブログでも紹介した色鉛筆を載せたモデル(4771)で、今回紹介するモデルは小さなクマのフィギュアが荷台に載っていましたが、あれから20年以上が経ち、クマの方が劣化してしまい、現在は何も載っていません。

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実車は、1913年から1928年まで製造されました。緩急室つきなどのバリエーションも含めれば20万両以上製造された無蓋貨車Om Bresulau (Ep.IIIではOm 12)形です。最初期は王国鉄道時代のEp.Iから最終的にはEp.Vまで運用されていたとのことです。

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車端部側面です。車体の四角側面に2つの白いマーキングが見えるのはEp.IIIの特徴的表記と思っていましたが、DRG時代のEp.IIモデルでもあるのですね。(手持ちのEp.II時代の貨車モデルが少ないので知りませんでした)

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車輪はスポークタイプです。車体色がEp.IVまで同じ標準色なので、時代を感じるのは車体表記の他には車輪ぐらいでしょうか。

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車体の表記です。 Koll'sによれば、4795.10として1993年から1997年までリリースされたとあります。最終ロットかそれに近いロットで製造されたモデルとは思いますが、印刷精度はほぼ行き着くレベルに到達しているように思います。非常に精細です。

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台枠の表記もしっかりと印刷されています。

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車体妻部分の正面です。この時代の貨車の特徴に妻上部に四角い枠に囲まれた「20」と印刷された表記があります。この形式以外の同時期の貨車モデルにも同様の表記を見つけているので、これの意味するものをちょっと知りたくなっています。
もしご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントいただければ嬉しいです。

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俯瞰した画像です。この貨車は、その形状から分かるように利用範囲は広範に及ぶと思います。サードパーティの会社からは積荷モデルもあるでしょうし、様々な積荷が想定できますのでシーンも選ぶことはないモデルのように思えます。私も同時代の好きなモデルにJunkersのF13形旅客機運搬列車がありますが、色が違っても一緒に連結して走らせれば、かえってリアリティのある編成になりそうで試してみたくなりました。

[参考文献]

Om Breslau /「WAGEN」GeraNova Verlag München
Koll's Preiskatalog 00/H0
タグ:DRG Ep.II Om Breslau
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