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Bylb 421 [欧州鉄道]

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写真の整理をしていたら、yl-Wagenの写真プリントが出てきました。いつ、どこで撮影したのか記憶にないのでわかりませんが、渡独した当初の時期であったように思います。そうなると1988年でしょう。

私自身、この3ドアのEilzug用客車に乗ったことはないですから、1988年でもほぼ淘汰され、一部のローカル線で細々と運用されていたのでしょうか。

この客車、外観をパッと見ではUIC-X(Gruppe-54)客車の中央に出入口とデッキを付けているようにしか見えませんが、車内はn-Wagenのように開放室のようです。写真は2等車ですが、1等車のインテリアは、1+2座席配置の開放室で、見てみたいものです。ちなみにn-Wagenの1等車は個室になっています。

さて、この客車ですが、1951年からC4ymg-51として323両製造されているようです。同系列の1/2等合造客車(ABylb 411)や2等/荷物室付き制御客車(BDylf 457)も含めると結構な数になると思います。また、メルクリンH0では製品化される告知はありませんが、1等客車(Aylb 401)は10両ほどと少数ながら同系列客車として製造されています。これは車端部の2枚扉だけなので、外観を見る限りは、1200mm幅の窓を持つGruppe 54(Am 202)と変わりありませんが、室内が1+2座席配置の開放室で異なる形式です。更に2等/制御客車(Bylb421)、2等/食堂合造車(BRyl 446)も存在していました。
この形式は、それだけ1950年代から70年代ぐらいまではポピュラーな客車だったと推察されます。

そして、この客車はメルクリンH0の今年の新製品モデル(43165)としてラインナップされています。このモデルはEp.IV仕様なので画像のタルキスカラーで同じはずです。(何故か、メルクリン公式サイトで製品番号検索かけてもこのモデルは引っかかりません)

手元にある資料では、カールスルーエ中央駅に留置されている写真や、南バイエルンのGriesenで凸型電機の169形と貨車に挟まれて出発を待つ姿も掲載されています。小型レイアウトで客車1両からでも楽しめる組成ができるのでモデルの世界でも重宝する客車であることは間違いないですね。

また、先に述べた1等客車(Aylb 401)も製品化されれば、その金型を活用したUIC-XのGruppe 54客車シリーズの製品化にも繋がってEp.III〜Ep.IVの客車ラインアップが一気に充実されます。そんな期待を込めながらyl-Wagenの登場を待ちたいです。
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