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DB絵葉書 [欧州鉄道]

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昨日、ドイツから1枚の絵葉書が届きました。それが上画像のもの。ゲッピンゲンのIMAに出かけた友人が私に送ってくれたものです。彼は海外出張などに出掛けるといつも絵葉書を送ってくれて、それが結構私のツボにハマるモチーフなので、とても嬉しく感謝しています。

さて、その絵葉書のモチーフは連邦鉄道時代のDBポスターでBpmz 291のインテリア写真です。ちょっと70年代の色使いが懐かしいインテリアデザインではありますが、私がドイツ留学で渡独した1988年は、まだまだICの2等車UIC-X(Bm 234)が多くいた時代で、開放室車のBpmz 291は1編成に2〜4両程度組成した列車が多かったです。一部完成したばかりのFulda-WürzburgのNBSを経由するICは新塗装(と言ってもOrientrot)で組成された列車で、これは2等車でもBpmzが主でした。

私も当時は週末になると、滞在していたBremenからICに乗って1人旅をすることを楽しみにしていたので、その多くはBpmzで移動していました。何しろ初めて2等車でエアコン完備、当初から最高速度200Km/hを前提に開発された車両です。台車も新しく開発されたMD52を履いていました。そのため、窓も密閉式で室内は高速でも極めて静粛、揺れも少なく一緒に組成されているBmとは乗り心地のレベルが違いました。

そんなわけで、このBpmzのファンになった私は、予約するときは「2.Kl.、 Nichtraucher、Grossraumwagen !」というお決まりの言葉をドイツ語では早くに覚えてドイツ語の勉強の足しにしたりもしていました。(今なら、ICE3やTでは「2.Kl.、Loungeplatz、Ganz vorne !」となります。)

さて、このBpmz客車、まだ廃車ということを聞いてはいませんが、結構な車齢になっていることでしょう。リニューアルも複数回受けているようなので、この茶色の壁、黄色の側面、荷棚、シート表皮に黄緑の縞模様の入ったインテリアを見ることは出来ないですが、春の菜の花畑を思い起こすこの色使いにはちょっと心が揺さぶられます。

こうした絵葉書、ドイツでは駅の構内書店などで売られていますが、インバウンドの需要が高まる日本でもこうした1枚売りの絵葉書が駅構内で気軽に買えれば良いとは思うのですが、メールやSNSが当たり前の世の中になった今ではあまり需要がないのかも知れません。寂しいですが...。
タグ:Ep.IV InterCity DB
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