V160 Familie のまとめ [Maerklin-Lok]
これまで古いV160シリーズのV160/216/218形の記事をリニューアルしてきましたが、このあたりで長らくDBで非電化区間の主力として多種多様に渡り活躍し、メルクリンH0からも多くのモデルがリリースされている興味深い箱型ディーゼル機関車をまとめてみたいと考えるようになりました。
ただし、前にも記しましたようにこの多種にわたる機関車モデルとその実車の違いについて、どのようにして纏められるだろうかというという自らへの疑問と、これがある程度明確に分類し理解できれば得る知見も大きいのではないか..という葛藤を以前から抱いていました。
しかし、やらないよりは少しづつでも前に進むのが良いだろうという思いに至り、ここでそのまとめを記そうと思います。もちろん足らないモデルも当初は少なからず出るでしょうから徐々に当記事をリファインさせながら進めてゆきたいと考えています。どうかこの記事をご覧になる皆様には暖かい目でみていただき、ご助言いただければありがたいです。
なお、V160形は1車種の形式ですが、ここではV160 Familie(ファミリー)としてV160形から210形、217形、そして218形に至るこれらディーゼル機関車全てについてメルクリンH0としてリリースされているモデルを記します。
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Ep. III
BR V160 Vorserie (001 - 010)
2664/2864 DB V160 003 (Original)
3379 DB V160 003 (Purpurrot)
37741 DB V160 004 (Original)
37766 DB V160 005 (Original)
3675 DB V160 010 (Purpurrot)
BR V160 Serie (011 - 224)
3075 DB V160 025 (Purpurrot)
29820/29825 DB V160 026 (Purpurrot)
29845 DB V160 029 (Purpurrot)
Ep. IV
BR 210 (001 -008)
39189 DB 210 001-4 (Purpurrot)
39188 DB 210 003-0 (Purpurrot)
BR 216 Vorserie (001 - 010)
29740 DB 216 004-2 (Purpurrot)
3379/3679/3879 DB 216 005-9 (Purpurrot)
37740 DB 216 006-7 (Purpurrot)
BR 216 Serie (011 - 224)
3075/3175 DB 216 025-7 (Purpurrot)
3074 DB 216 090-1 (Ozeanblau / Elfenbein)
3674 DB 216 127-1 (Ozeanblau / Elfenbein)
3774 DB 216 127-1 (Ozeanblau / Transparent)
29710 DB 216 178-8 (Purpurrot)
3374 DB 216 188-3 (Ozeanblau / Elfenbein)
3375 DB 216 199-0 (Ozeanblau / Elfenbein)
BR 218.1 (101-170)
37745 DB 218 109-7 (Orientrot)
39182 DB 218 143-6 (City-Bahn)
BR 218.2 (171-298)
29043 DB 218 209-5 (Purpurrot)
39181 DB 218 215-2 (Purpurrot)
30747 DB 218 217-8 (TEE Farbe)*
37747 DB 218 217-8 (TEE Farbe)*
39184 DB 218 217-8 (TEE Farbe)
37765 DB 218 220-2 (Purpurrot)
39180 DB 218 231-9 (Purpurrot)
37764 DB 218 245-9 (Purpurrot)
37767 DB 218 247-5 (Purpurrot)
39186 DB 218 250-9 (Ozeanblau / Elfenbein)
39183 DB 218 256-6 (Ozeanblau / Elfenbein)
29051 DB 218 257-4 (Ozeanblau / Elfenbein)
37768 DB 218 265-7 (Ozeanblau / Elfenbein)
37218 DB 218 286-3 (Orientrot / Versuchsreckierung)
P3019 DB 218 286-3 (Orientrot / Versuchsreckierung)
BR 218.4 (400-499)
39215 DB 218 401-8 (Ozeanblau / Elfenbein)
Ep. V
BR 216 Serie (011 - 224)
3079 DBAG 216 014-1 (Orientrot mit Schild "Märklin Sonderfahrt")
28425 DBAG 216 050-5 (Orientrot)
29060 DBAG 216 059-6 (Orientrot)
36216 DBAG 216 059-6 (Orientrot)
3373/2923 DBAG 216 068-7 (Orientrot)
29426 DB Cargo 216 094-3 (Verkehrsrot)
33744/37744 DB Cargo 216 139-6 (Verkehrsrot)
36218 DB Cargo 216 140-4 (Verkehrsrot)
33743 DBAG 216 219-6 (Orientrot)
BR 217 Serie (011 - 022)
39270 DBAG 217 014-0 (Ozeanblau / Elfenbein)
39271 DBAG 217 020-7 (Verkehrsrot)
37769 DBAG 217 020-7 (Verkehrsrot)
39272 DBAG 217 021-5 (Verkehrsrot)
37769 DBAG 217 021-5 (Verkehrsrot)
BR 218.1 (101-170)
39740 DBAG 218 112-1 (Phantom der Oper)
26218 DBAG 218 161-8 (Verkehrsrot)
BR 218.2 (171-298)
- - - - DBAG 218 200-4 (Verkehrsrot)* Zugset "Märklin Finanzpräsentation 2004"
P3019 DBAG 218 286-3 (Orientrot/Versuchslackierung)*
BR 218.3 (299-398)
33745 DBAG 218 319-2 (Verkehrsrot)*
29446 DBAG 218 338-2 (Verkehrsrot)*
BR 218.4 (400-499)
39218 DBAG 218 416-6 (Touristik)
39219 DBAG 218 418-2 (Touristik)
29445 DBAG 218 419-6 (Orientrot)*
29476 DBAG 218 424-0 (Verkehrsrot)*
29477 DBAG 218 424-0 (Verkehrsrot)*
37749 DBAG 218 473-7 (König Ludwig II)*
26526 DBAG 218 473-7 (König Ludwig II)*
29445 DBAG 218 491-6 (Orientrot)*
83019 218 (Europa Lok)*
Ep.VI
BR 218.2 (171-298)
39185 DBAG 218 260-8 (Verkehrsrot)
37742 DBAG 218 287-1 (Goldgelb)
BR 218.4 (400-499)
39187 DBAG 218 497-6 (FZI Cottbus)
39216 DBAG 218 499-2 (Verkehrsrot mit Schneeräumern)
*) BR 218 von Basis 3075
BR 218 / PRESS
39220 PRESS 218 057-0 (UIC-Nr. 92 80 1218 462-0 D-PRESS)[解説]
BR V31 / HEG
3378 HEG V31
BR V216 / FS
37746 FS Cargo V216 T2752 K055
Wiebe
37748 Wiebe Nr.6
TSO AT3
37743 TSO AT3 PE 239
Rail Systems
39273 Rail Systems 218 469-5 "Betty Boom"
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関連ページ:
218形モデルのサウンド機能拡充
218形の煙突位置
参考文献:
218 / Eisenbahn Journal 2/2009 Sonder-Ausgabe
参考サイト:
DB-Baureihe V 160 / Modellbau Wiki
DB-Baureihe V 162 / Modellbau Wiki
DB-Baureihe 218 / Modellbau Wiki
DB-Baureihe 210 / Modellbau Wiki
Diesellokomotive BR 218 / Eisenbahnmedia
[EDIT] 2024-01-17
3074 DB 216 090 / Ep.IV記事をリニューアルしました。 [アナウンスメント]
30747 DB 218 217 / Ep.IV記事をリニューアルしました。 [アナウンスメント]
DBの218 217モデル(30747)の記事の画像を全て入れ替え、テキストも大幅に増やしてリニューアルしました。少し古い廉価版モデルですが、TEEカラーの218形モデルにご興味のある方は以下からリンクしていますので、該当ページにどうぞ。
30747 DB 218 217 / Ep.IV
29820 DB V160 026 / Ep.III記事をリニューアルしました。 [アナウンスメント]
手元にあるもう1台のV160形量産モデル026号機(29820)記事に画像を加えてテキストも充実させリニューアルしました。記事は以下にリンクしています。
29820 DB V160 026 / Ep.III
久しぶりにサウンドを聴きましたが、臨場感があるのはいいですね。サウンドを聴いてしまうとサウンドなしモデルが急に色あせて見えてしまうのは理解できます。
2864 DB V160 003 / Ep.III記事をリニューアルしました [アナウンスメント]
今回もV160モデルの過去記事に多くの新規画像とテキストを加えてリニューアルしました。今回はLolloの愛称でグラマラスな車体造形を持つ量産先行車モデルです。ご興味のある方は以下リンク先をご覧ください。
2864 DB V160 003 / Ep.III
この機関車を調べていると、量産先行車10両のうち、9両がLolloタイプで、最後の010が量産車と同じ形状です。そのモデルもメルクリンからEp.IIIの姿でリリースされていることがわかりました。
量産先行車から量産車までの両方のモデルをリリースしているのは、スター機関車のE03/103形電気機関車同様ですが、今一歩地味な印象なのは、色彩のせいかも知れませんね。
29845 DB V160 029 / Ep.III記事をリニューアルしました [アナウンスメント]
29845プレミアムスタートセットの V160 形ディーゼル機関車モデルの記事に画像を増やして記事を充実させました。ご興味のある方は以下ご参照ください。
29845 DB V160 029 / Ep.III
218形モデルの登場で、V160(216)形モデルは影が薄くなっていますが、60年代からリリース続くモデルで、今でも扱いやすく、ちょっとテストしたいときに活躍し、安定した性能を誇るメルクリンらしいモデルです。
Schürzenspeisewagen / DSG Ep.III のまとめをリニューアルしました。 [アナウンスメント]
かねてから、Ep.III時代のSchürzenwagen DSG食堂車のまとめ記事をもう少し充実させたかったのですが、ようやく各モデルの特徴を調べて表にできましたので更新しました。
上画像は、小さくて読めませんので更新した以下記事の表をクリックすると読めるかと思います。
Schürzenspeisewagen / DSG Ep.III のまとめ
こうしてみると、メルクリン/TRIXも車両番号と時代に合わせた検証を可能な限り行いながらバリエーションの変化を行なっているように感じています。雰囲気重視のメルクリンも悪くはないですが、しっかり検証してモデルに反映させている姿勢は、リリース時の告知にはやや控えめな印象さえ受けるほどです。
43204-1 DB Pw4üse-38/52/59 / Ep.IIIb記事をリニューアルしました [アナウンスメント]
D475モデルの荷物車(43204-1)モデルについて新たに数枚の画像とテキストを加えて、以下記事を更新しました。
43204-1 DB Pw4üse-38/52/59 / Ep.IIIb
今回、手元にある3種の荷物車モデルが異なる形状、表記でありながら同じ車両番号であるというナゾについて色々と検証を試みていましたが、1959年に改造を受けていることから、それ以前の仕様のモデルは監視窓付で、それ以降の仕様は監視窓が撤去された姿をプロトタイプにモデル化されたのではないか。という推察の結論に至りました。これで一区切りがついてちょっとスッキリしています。
合わせてまとめ記事も注釈を加え変更しています。
49964 DB Pw4ü-38 / Ep.IIIb 記事をリニューアルしました。 [アナウンスメント]
Schürzenwagen荷物車モデル(49964)記事を大幅に画像を増やして以下リニューアルしました。このモデルはmfxディーゼル機関車サウンドデコーダー内蔵です。
49964 DB Pw4ü-38 / Ep.IIIb
49962 DBP Post4e (4-b/21,6) / Ep.IIIb [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ 手ブレーキ側
▲ 非手ブレーキ側
2007年からリリースを始めたEp.IIIb時代のSchürzenwagen車両を一通り紹介してきましたが、それ以前に幾つかのSchürzenwagenがリリースされていました。この郵便車もその1つで、mfxデジタル蒸気機関車サウンドモデルとして、2004年から2006年までの3年間カタログモデルとしてリリースされました。今回はこの郵便車モデル(49962)について紹介します。
当時は、まだサウンド付きモデルが少なく、サウンドなしの機関車の次位に連結してこのモデルを使ってサウンドを奏でることで、それらしい雰囲気を出すことの出来るモデルとして重宝されたと思います。また、同じEp.IIIb仕様の荷物車モデル(49964)はディーゼル機関車サウンド付きでした。
ただ、2007年にEp.IIIb仕様のSchürzenwagen客車がリリースされるまでは、メルクリンモデルだけでは中々組成させるのが難しいモデルでもありました。また、実際にこれらサウンドモデルを牽引する機関車と同期させて奏でるには重連統括機能を持つCSでないと難しいという側面もあり、設定にも一手間かかります。
手ブレーキ側の妻部側面の画像です。Ep.IIIの表記類は車体左側に集中しています。客車では車端のドアから最初と2番目の窓の間に表記されることが多いですが、この郵便車は扉と最初の窓の間に形式、車体番号などが表記されているのがわかります。
その表記です。車体番号が一番上の表記で「4917 Ffm」です。ヘッダの下には形式表記が記されていて「Post4e」と表記されています。
実車についてですが、手元の資料では、車番やそれに伴う車歴についてまでは記述を見つけることができませんでした。しかし、幾つかの興味深い史実を発見できましたので記しておきます。
まず、この車両は他のSchürzenwagenとは違い、戦後1950年に西ドイツで誕生し、1951年までに合計78両落成されました。よってDBPのみの在籍になります。また、Post4-b/21,6は、bI(31両)とbII(5両)の2種あったようです。小包専用の4-c/21,6(42両)という形式もあったようです。ただ、このあたりの違いは、室内レイアウトの違いのようですが、詳細は不明です。また、モデルには表現されている裾部分のSchürzen(スカート)が実車にはなく、床下機器が丸見えです。台車はモデルと同じGörlitz III Schwerです。
車体製造は、当初の20両がカッセルのGebr. Credé & Co. GmbHです。その後マインツのGebr. Gastell GmbHやザルツギッターのLHB社、また小包専用車両は、ブレーメンのHansa Waggonfabrik GmbH、Maschinenfabrik Esslingen、Waggonfabrik Uerdingen AG、そしてGebr. Credé & Co. GmbHによってなされました。
ただし、実車では、車体番号が5616-のようで、モデルの車体番号とは異なり、ここで記した実車記述とはもしかしたら異なる可能性もあります。
郵便車に掲げられているサボが印刷されています。ここには、Saarbrücken HbfとFrankfurt (M) Hbfを2往復する4本のD-Zugの列車番号が記されています。
郵便車の特徴の1つに車体に郵便投函口が設けられていることです。サボを見て投函するのでしょうか。
車体中央に掲げられているポストホルンのマークです。現在の単純化されたデザインのマークも良いですが、この伝統的な旧マークも郵便車らしくて良いです。ちなみにポストがホルンのマークであるのは、郵便馬車時代からの伝統で、御者が各地の停留所に到着時にホルンを吹いて到着を知らせたことに由来があると聞いています。
ポストホルンマークの下には「DEUTSCHE BUNDESPOST」のロゴとその下には車両形式、その右横にはDBPの車両形式である「4-b/21,6」の文字が印刷されています。
RICラスター表記です。この郵便車は国内線用のようです。
REV表記は、1961年4月12日と記されています。
所属駅は、Frankfurt (M) Hbfとなっています。DBPがDeutsche Postになり民営化された現在はあるかどうかわかりませんが、当時は大きな郵便局が中央駅の傍らにあり、鉄道と郵便は密接に機能していました。
非手ブレーキ側の妻部扉下のステップに記されている文字列です。ここには、反対側の妻部に手ブレーキがある旨が記されています。
台車はGörlitz III Schwerです。
車体妻部正面です。
同形式同時代の郵便車モデル(43262)がPMSから発売されていて、並べてみました。エクステリアの違いは、車体番号程度でしょうか。もちろんデジタルファンクションは内蔵しておりません。
折角なので、PMSから発売されたDBP(Ep.IIIb)仕様のKöf IIモデル(36808)に牽引させてみました。機関車は小さいですが調和が良く、構内入換作業の雰囲気が出てきます。
このデジタルサウンドファンクションモデルは、最新のソフトウエアをインストールしたCS2やCS3、MS2では、13のサウンドファンクションを奏でることができるようです。(MS1では、7つのファンクションのみ機能)
*メルクリン公式サイトを参照。
このモデルは、十分に充実したデジタルファンクションではありますが、欲を言えば、室内照明の点灯ができれば更に良いと感じています。
参考文献:Post4-bI/21,6; -bII/21,6; -c/21,6 / "WAGEN" Das Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen / GeraNova Verlag GmbH München