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Zugbildung TEE "Rheinpfeil" 1971 Sommer [Zugbildung]

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全長28,2cmのTEE客車モデルのまとめページをリファインしていたら、メルクリンの26540セットなどのTEE Rheinpfeil 1971の編成表を作成していないことがわかり、それ以来この列車の編成表の必要性を感じてしまいました。

そこでこの列車の編成表を作成してみた訳ですが、調べてみると、中々面白いことがわかってきました。また、このTEE Rheinpfeilも1971年はTEE種別でしたが、1972年には当時新しくできた種別「Intercity」に種別変更されているため、Rheinpfeil最後のTEE列車と考えられます。

この列車はDortmund Hbfを午前9時台に出発、この時は12両編成で2両のドームカーが1つの列車に組成されています。
Duisburg Hbf到着後、オランダ方面から来たTEE Rheingoldと20分以上かけて車両の入換を行い、両列車の編成が整うと先にTEE Rheingoldが出発、TEE Rheinpfeilが後を追う形で出発します。このRheinpfeilは、ドイツ国内のみの運用のため、本来はTEEとしての国際列車であるという条件を満たしていないのですが、TEE Rheingoldと共通部分が多いこともあって、特別な形でTEEの種別を冠しています。当時TEEになると、DBの他の長距離列車と異なり各種割引適用除外など利用者にとってはマイナス面もある一方で、ビジネスマン主体の1等専用であるだけでなく、TEE種別ならではの列車秘書サービスなども受けられます。

2つのTEE列車は、ライン左岸線を南下しTEE RheingoldはKarlsruhe Hbf経由でライン川に沿ってBaselへと進みます。一方TEE Rheinpfeilは、途中から進路を東に向けFrankfurt/Main Hbf経由でNürnberg Hbf、そして終点München Hbfへと向かいます。
TEE Rheinpfeilのルートは様々ありましたが、1971年のダイヤでは、Stuttgart経由ではありませんでした。

この編成表を見ると、メルクリン/TRIX H0でリリースされているモデルで組成できる列車区間は、Frankfurt/M Hbf - Nürnberg Hbf - München Hbfの編成になります。

牽引機関車は、112形牽引最後のTEE Rheinpfeilと思われます。1971/72冬ダイヤ改正で種別がTEEからIntercityに代わり、機関車もBR 103.1の牽引になったようです。また、Nürnberg - Münchenについては時折103.0(試作形旧E03)形が牽引に当たったとの報告も受けていますが、基本的には112形牽引とのことで、編成表には反映させていません。

以下はメルクリン/TRIX H0モデルに印刷されているサボの号車番号です。

(12) 43855 Avümh 111(尾灯付き)
(14) T23421 Avümh 111
(15) 26540 ADümh 101
(15) T23423 ADümh 101
(16) 26540 Avümh 111
(17) 43865 Apümz 121
(17) T23422 Apümh 121
(18) 26540 Avümh 111
(21) T23425 Avümz 111(尾灯付き)

これをみると、興味深いのはメルクリン/TRIX H0で号車番号が重なっているのは、Apüm(1等開放室-/17号車)とADüm(ドームカー/15号車)、そしてWRüm(食堂車)の3種のみで、8両編成全てを組成させようとすると、このうち5両は、メルクリン/TRIX H0の両方のモデルを揃える必要があることです。また編成表で編成の両端に組成された客車には尾灯付きモデルが用意されていることです。編成表をみる限り、Frankfurt/M - Nürnbergでは12号車(43855)が最後尾となり、Nürnberg - Münchenは21号車(T23425)が最後尾となります。
メルクリンやTRIXから上記のアナウンスはないものの、しっかり検証した上で両ブランドのモデルを使って8両編成の組成が可能ということが読み取れました。

メルクリンとTRIX H0の開放室客車(43855/T23422)が異なる仕様のモデルであったのは、同じ17号車なのは、敢えて違うバリエーションのモデルにして、好みでどちらかのモデルを購入してほしいとの意図が見えてきました。
流石にドームカーと食堂車については、違うバリエーションができづらいのか車両番号違いに留まっています。(ドームカーの1両は広窓仕様にしても良かったカモですが...)


ここでTEE Rheingold 1971もメルクリン/TRIX H0でリリースされれば、2つの混成する列車も含めて組成が可能になるので面白いと思うのですが、今後に期待したいです。

*この編成表はあくまで基本的な組成を示しているものです。実際は車両の増減などがあることもあり得ます。

参考サイト:TEE Rheinpfeil / www.welt-der-modelleisenbahn.com

[EDIT] 2021-1-7
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