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maerklin-messagewagons [Maerklin-Guterwagen]

メルクリンから新しい貨車シリーズ「maerklin-messagewagons」が告知されました。専用ページも用意され、YouTubeで配信されているSieber社長の説明動画もこのページにリンクされています。

maerklin-messagewagons

そのモデルの第1弾はH0と1番の有蓋貨車G10?で、赤い車体に1980年代ニューヨークで地下鉄に落書きでアートシーンを一世風靡したキースへリングの絵が描かれています。
車両への落書きは基本的に迷惑行為とされていますが、作品によってはその「価値」が話題になったりします。キースへリングは、彼の死後様々な媒体を通してアートとしての価値が高まり、商業化されています。アートは社会に対するアンチテーゼという役割もあり、彼の落書きがアートとして受け入れられていることは喜ばしいことですが、彼の本意を知ることは今はできません。

そうしたちょっと難しい側面を持つキースへリングの落書きアートがメルクリンモデルになるのは、興味深い試みだと思います。モデルはパッケージも含めてとてもお行儀の良い美しいものです。
今後第2弾以降はどうなるのか。ちょっと想像してみたくなる面白いモデルが出てきそうな感じがします。
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Besuch im Märklineum [Maerklin-Allgemein]

6月18日からオープンしたゲッピンゲンのメルクリネウムですが、その前に催されたオープニングにHagen von Ortloffさんが招待され、新しいミュージアムを彼の解説と共に以下YouTubeで配信されました。

Das Märklineum

映像を観ると、メルクリネウムは今までのミュージアムとは全く異なる展示方法や内容と気付かされます。メルクリンの玩具の多くは動作するのですが、流石にオリジナルを動作させることができないので、代わりにCGを使ってその動作や構造を再現する工夫が施されています。

何しろ160年も前からある玩具メーカーですから、そのアイテム数は膨大で、今まで秘蔵されていたモデルの数々も見えてきます。例えば1番ゲージが主流だった頃、0ゲージの製品化まで進まなかったHWZやガラス電車の試作モデル。1920年代にSゲージ(1:64)製品化を検討していたモデルなどが展示されていたりします。そうした経緯を得ながらメルクリンがTischbahn(机上鉄道)と呼ばれたH0に進んでゆく過程を見ることができます。

また、同じシュバーベン地方のSteiff社のぬいぐるみやコラボモデル。メルクリンと同じグループのTRIXやLGBモデルも展示があるようです。以前LGBの競合モデルとして開発、失敗に終わったメルクリン1番のMAXIももちろん展示されています。

Ortloff氏によれば、このメルクリネウムは期待以上の展示だったとのことです。当面は、事前のネット予約のみ入場可能ですが、着実に先を見ながら進んでいるメルクリンの姿勢には希望が見出せます。
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4787 Gaskesselwagen (ETRA ) / Ep.V記事をリニューアルしました [アナウンスメント]

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スイスのETRA社タンク貨車セット(4787)の最後の1両であるガスタンク貨車モデルの記事をリニューアルして以下に先ほどアップしました。

4787 Gaskesselwagen (ETRA ) / Ep.V

紹介したどのモデルも一昔前のメルクリンらしいタンク貨車モデルのセットです。
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märklineum オープン [Maerklin-Allgemein]

メルクリン本社工場脇にかねてより準備をしていたメルクリンの博物館であるメルクリネウムが、幾度かの延期を経てようやく昨日オープンしました。以下の公式ページに詳細が記載されています。(ドイツ語)

maerklineum.de

以前は本社工場から離れた場所に博物館があり、移転計画が始まってから、以前の博物館を2018年6月末に閉鎖してほぼ3年経ちました。そしてようやく160年以上のメルクリンの製品歴史を再び体験することができるようになりました。

コロナ禍の影響で当面はオンラインチケットを購入し入場可能になるようです。また簡単な食事ができるBistroも今のところはまだ営業していないようです。

何れにしてもオープンを心待ちにしていたファンも多いことでしょう。早く日本から欧州への渡航の制限も解除され、メルクリネウムに訪問したいものです。

オープンに当たって社長のSieber氏がメルクリネウムの案内と挨拶をYouTubeのメルクリンチャンネルで配信しています。
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4787 ETRA社 50周年記念タンク貨車記事をリニューアルしました。 [アナウンスメント]

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スイスのタンク貨車リース会社のETRA社50周年記念セットの中心モデルの特別塗装を施した記念タンク貨車モデルについての記事を以下リニューアルしました。

4787 ETRA社 50周年記念タンク貨車

スイスの鉄道駅名標などの地色でもある鮮やかなブルーは、スイスらしさを彩る色ですが、この色がETRA社のコーポレートカラーでもあり、この貨車モデルの記念塗装色として使われていました。
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Ortloff's Frei-Noon 11.Juni 2021 [欧州自動車]

Hagen von Ortloff氏がSWR放送局を勇退して久しいですが、今年彼はYouTubeで表題の「Ortloff's Frei-Noon」という独自のチャンネルを毎週金曜日に配信しています。
内容は、身近な鉄道や模型など彼が独自に選んだテーマで、最近ではミュンヘンのドイツ博物館の交通部門の紹介などをしています。
Eisenbahn-Romantikで長年モデレーターを務めた彼らしい番組構成で、Hagenさんロスになっている視聴者には、あの雰囲気を醸し出すこの映像を楽しみにしているファンも少なからずいるようです。
以下にYouTubeページをリンクしています。

Ortloff's Frei-Noon 11.Juni 2021

その時の配信に対して私が彼にしたリアクションが気に入られたのか、最新の配信で私の幼少期の家族とクルマ(Messerschmitt KR200 Kabrio)が最後の数分(秒?)間紹介されました。ここで出てくる写真は1960年代半ば頃です。当時は、クルマが一般家庭でもようやく手に入れることが出来た時代でした。ただ、日本でメッサーを運転していた家族は珍しく、また故障も多く修理できる工場も限られていたこともあって中々扱いづらいクルマだったと記憶しています。それでも写真のモチーフとしては十分に存在感のあるクルマだったので、何枚か写真の中心にこのクルマがありました。

当時の私がドイツと関わりがあったのは、このクルマとドイツで改良されたと言われる愛犬のダックスフント(ドイツ語ではDackel)ぐらいでしたが、こんな些細なことでも子供心にはまだ見ぬドイツという国に憧れと縁を感じていたのだと思います。メルクリンは、もう少し大きくなってから出会います。
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4787 ETRA社 タンク貨車/2 記事をリニューアルしました。 [アナウンスメント]

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スイスETRA社のタンク貨車セット(4787)のうち、シルバー塗装のタンク貨車モデルの記事に新しい画像を加えてリニューアルました。以下が記事のリンクです。

4787 ETRA社 タンク貨車/2

スイスらしいグラフィックスの美しいタンク貨車です。
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Märklin TV Extra - Folge 34 [Maerklin-Triebwagen]

先日告知されたメルクリンH0のインサイダーモデル第2弾のVT 92.5ですが、早速メルクリンTV動画としても以下配信されています。

Märklin TV Extra - Folge 34

回転する屋上ファンや車内各部屋の個別にon/offできる照明などがモデルで観ることができます。
この実車は現在も民間の保存団体で保管されているようです。製造(改造)もこの1両のみだったこともあり、今まであまり陽の当たらない存在だったように思いますが、のちのVT 08.5にも前面造形などで影響を与えていると考えられるので、貴重な車両だと思います。

参考サイト:VT92 501 GbR
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30 Jahre InterCityExpress [欧州鉄道]

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▲ ICE1が手元にないため、代役でICE-Vに登場してもらいました。

30年前の今日、6月2日にドイツの新幹線InterCityExpress(ICE)が営業運転を開始しました。
営業区間はHamburg=Altona - Frankfurt/M Hbf - Stuttgart Hbf - München Hbfの南北ドイツを結ぶ1路線のみ。このために準備された最高制限速度を出せる高速新線は、Hannover - WürzburgとMannheim - Stuttgartの2区間路線です。

DBより一足早く営業を開始したフランスのTGVが高い評価を受け、ドイツもそれに続いて開業を果たしました。日本が1964年に営業を開始した新幹線が高度経済成長に欠かせない重要な役割を果たした実績もあり、欧州での鉄道復権の切り札にもなる大きなプロジェクトでした。

営業開始の2日前、Hannover - Würzburgの高速新線上に新しく完成したKassel=Wilhelmshöhe駅でドイツのワイゼッカー大統領を始め、コール首相など政府要人も招待された式典で開業を祝いました。ちょうどその時、私自身はミュンヘンのDB DesignCenterでインターンシップをしていて、ハンブルクのS-Bahnや、121形機関車のデザインをしていた頃です。この式典にはデザインセンターからICE担当で長距離列車部門のボスであったP氏が呼ばれて出張していたことを記憶しています。

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▲ ICE開業にあたっての一般向けのパンフレット表紙。文字だけというのはDBの自信の表れ?

この時営業運転を開始したのがICE1と呼ばれる初代の量産型ICE車両で、ハード面では高速新線で最高速度280Km/hの許可がなされた機関車と客車の意欲的なインテリアデザインが特徴でした。(ダイヤは余裕を持って組まれていたので最高制限速度になることはほとんどなく、250Km/h程度と後にキャブライドで話した運転士から聞きました。)
当時、開放室と区分室の利用が拮抗していた時代もあって、客車は1等、2等共に1両の半分が開放室、半分が区分室というちょっと変わったレイアウトでした。また天井の高い食堂車の隣にはサービスカーとも呼べる車両があり、そこには電話やファックスなども備わった会議室も設けられていました。色調は彩度の抑えられたブルーや赤系の組み合わせで落ち着いた雰囲気を持たせていた一方で、このために設計したシートが重量感のあるマッシヴな形状で重々しい印象もありました。また、WCが各車両男女別に2つ並んでレイアウトされていて、男女専用のWCでは片方が待ち時間が多くなるなど問題もあり、現在は男女別ではないはずです。その他、InterRegioで好評だったデッキ部分のデポジット式ロッカーや開放室中央にレイアウトされたワードローブ、一部車両のシート後ろに航空機同様のオンボードビデオモニターなど、新しいアイデアや試みが数多く設えられた車両でした。

ICE1のインテリアデザインはStuttgartのBPR Designが担い、エクステリアデザインと全体のコーディネーションはDB Design Centerが行なっています。

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上画像の雑誌「Die Neue Bahn」(新しい鉄道)は、当時のDBがキャッチフレーズとしてDBロゴの横に記していたサブタイトルと同じ文言です。この雑誌はICE開業に合わせて別冊として発刊されたもので、ICEを様々な角度から取材し記事化したものです。ICE車両デザインについても記しています。

今やこのICE1も、13両編成のICE4 XXLの登場で、リニューアルはされたものの、そろそろ引退時期が近づいていると考えられますが、ドイツの初めての営業用新幹線車両として、登場当時は高揚感を感じたものでした。
今日1日は、30年前に思いを馳せて過ごしたいと思います。

参考文献:Die Neue Bahn / BAHN-SPECIAL 1/91 | GeraNova Zeitschriftenverlag GmbH München
タグ:ICE ICE1 ICE-V DB Ep.IV
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宇都宮LRT車両が搬入、お披露目されました。 [Tram]

日本で初めての新規導入される宇都宮のLRTが、種々の問題で開業延期になりましたが、路線工事も徐々にその姿を現し、車両は順調に製造され第1編成がメーカーから先日宇都宮に移送されてきました。

そして昨日、車両が引き渡され式典と報道公開が行われたようです。以下にそのツイートが出ています。

宇都宮LRVのお披露目

エクステリアは宇都宮らしい雷をイメージした黄色ベースの塗装色は元気が出るインパクトのある存在感を醸し出しています。
インテリアはシックな空間でソツのないデザインに纏まっていると思いますし、フクラムベースと聞いているのでワイドボディタイプゆえ居住性も良さそうです。

開業までまだ時間があるので、この車両を様々な形で余すところなく活用して市民にLRTのある生活をイメージできるよう努力を期待しています。
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