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BR E03 / 103.1 のまとめ [Maerklin-Lok]

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私が小学校2年生のときにメルクリンH0のスタートセットを初めて買ってもらってからというもの、カタログを穴のあくほど眺めては次に買いたいと思うモデルをチェックしていたのですが、そこはやはり小学生のガキンチョですから、次に欲しいモデルといえば、DBの花形TEEの牽引機103.1形となるわけです。

結果としてその103.1形モデル(3054)を手に入れたのはそれから5年以上経った中学1年生でしたが、今も購入したお店からの帰りのバスの中で我慢できなくなって包みを開けてしまったことを鮮明に覚えています。それほどこの機関車モデルは、幼かった私にとって憧れの存在で、実際非の打ちどころのない造形と牽引力をそなえたものでした。

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▲ 穴の開くまで眺めた1971年版総合カタログの103.1形機関車3054。ペンで記した数字は当時の販売価格。

実車の103形は、1965年にE03として4両の試作機が先行して登場。この年ミュンヘンで開催されたIVA(国際交通博覧会)でお披露目され、またIVA期間中ミュンヘンのIVA会場前の仮駅とアウグスブルグ中央駅との間にUIC-X客車数両を牽引してドイツで最初の200Km/h運転をデモンストレーション走行してアピールし、その流麗な車体デザインとF級の強力な牽引力を誇ったE03は一躍人気の機関車となりました。

同年には、国内線にTEEが運転されるようになり、ミュンヘン中央駅とハンブルク・アルトナ駅を結ぶTEE 55/56 "Blauer Enzian"がそれまでのF-ZugからTEEとして運用を開始。1966年にはE03が時々運用に就くようになり、翌年の1967年からはE03が定期運用になりました。
TEE "Blauer Enzian"は、途中行き止まり駅を通らずE03は毎日1往復ミュンヘンとハンブルクを通しで走り、1970年の103.1形登場まで、E03形でその俊足さを生かした運用がなされました。当時は路線改良も進捗し毎回のダイヤ改正で到達時間の短縮が図られています。ただ、運行路線に200Km/h制限の路線がなく、160Km/hや180Km/h制限に路線改良されていたようです。

メルクリンH0ではE03が実車登場した翌年の1966年にリリース。それも実車同様002号機の車体番号をつけていたことが興味深いです。(実車のE03は当初001号機が最初に登場する予定でしたが、同機はロールアウトが遅れ、002号機が先に登場。プレス用の撮影のため、002号機に001号機のプレートを付けて撮影に臨み、その後001号機の登場で正しい番号プレートに付け替えられたという話が残っています。)

2001年にそれまでの樹脂製ボディから金属製ボディに変わり、また9極の回転子を備えた新世代C-サインモーターと第2世代デジタルデコーダーを搭載した新たな世代のモデル(39573)E03 004として再登場。多くのファンから歓迎されました。

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▲ 2001年版カタログに掲載された全金属製のE03形モデル(39573)

量産型の103.1形が登場したのは1971年、E03が登場してから6年後にようやく量産された103.1形機関車は、ボデイのイメージはそのままに、エアフィルターが2列になるなど、さらに洗練された姿となり、その優秀な性能から最近までIC列車の旅客運用についていたほど、ICE登場まで長期間にわたりDBの顔としてドイツ中で見ることができた機関車でした。

メルクリンH0では、実車が登場したのと同じ年の1971年に103.1形モデル(3054)が登場。実車がそうであったように一躍人気のモデルとなりました。そしてロングセラーモデルでもあり、1971年の登場時の車体番号「103 113-7」が表記されたモデルは、技術の進化に合わせて、電子逆転機化、モーターの進化、デジタル化と進化を遂げ、製品番号は3054→3354→3357/3657になる中で、外観も3357/3657からは裾色が時代に合わせて紫赤色、パンタグラフもワンアームタイプに変わり、1993年までリリースされるなどメルクリンH0の看板モデルの1つとして息の長いリリース期間となったモデルとなりました。(黒裾モデルは、菱形パンタグラフのオリジナルと同じ車体番号で1991/92年カタログから2年間HOBBYブランド(3053)でリリースされました)
なお、3357は1994年から車体番号を「103 109-5」に変更、車体色を実車に合わせて暗めに調整した上で引き続き1997年までリリースされています。
また、1988年からはDBのCI変更によるOrientrot色の車体色モデル(3358/3658)が登場しますが、車体番号は「103 115-2」としてTEEカラーと並行して複数の103.1形モデルがリリースされています。

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▲ 2002年版カタログに登場したインサイダー会員向けの全金属製103.1形モデル(39579)。パンタグラフがデジタルファンクションで上下するギミックは驚きでした。

2001年、E03形モデル(39573)が全金属製で再リリースしたのに合わせ、その翌年に103.1形(39579)モデルも全金属製でインサイダーモデルとして登場。パンタグラフ可動するギミックもありファンには驚きのモデルでした。そしてそれまでショートキャブのみだったメルクリンH0にロングキャブ仕様(39170)は運転士が前後で交代するギミックのついたモデルとして2017年に登場しました。

また2023年には、Ep.IVのOrientrot仕様の103.1形が金属製ボディになって、MHI製品としてフルサウンドはもちろんmfx+や可動式パンタグラフ、両運転台には進行方向に合わせて運転士フィギュアが出没するギミックなど、できうる限りの最新仕様で初めて登場します。1989年以降民営化までの仕様で同時発表されたInterRegio客車モデルと共に久々の登場になりました。

時代ごとのカラーバリエーションと共に素晴らしいラインナップとなったE03と103.1形の2種のモデルについて以下まとめてみたいと思います。

*なお、メルクリンモデルの全てを記すよう努力していますが、誤りや漏れなどがあった場合はぜひコメントでお知らせいただければありがたいです。

- - Bemerkung - -
30XX Analog 3 Polig LFCM
33XX Analog 3 Polig DCM Elektrik-Umschalter
35XX Analog 5 Polig DCM Elektrik-Umschalter
36XX DIGITAL 3 Polig DCM
37XX DIGITAL 3 Polig/5 Polig DCM
33XXX DIGITAL (DELTA) 3 Polig DCM
37XXX DIGITAL 5 Polig DCM
39XXX DIGITAL C-Sinus Motor / Hochleistungsantrieb mit Schwungmasse
P3XXX PRIMEX Analog 3 Polig DCM

- - - -

Ep. IIIb / DB
E03

37575 E03 001 (Einholm Stromabnehmer) | 2009
3053 E03 002 | 1966 -1968
37574-01 E03 002 | 2010
39573 E03 004 | 2001


Ep. IV / DB
103.0

37574-02 103 001-4 (Einholm Stromabnehmer) | 2010
3053 103 002-2 | 1969-1974


103.1
TEE (Beige / Purpurrot / Schwarz)

3054 103 113-7 (DBS 54 Stromabnehmer) | 1971 - 1981
2852 103 113-7 (Zugpackung / DBS 54 Stromabnehmer) | 1979 - 1981
3354 103 113-7 (DBS 54 Stromabnehmer) | 1982 - 1983
3357 103 113-7 | 1983 - 1993
P3188 103 113-7 (DBS 54 Stromabnehmer) | 1990 - 1992
3053 103 113-7 (DBS 54 Stromabnehmer) | 1992 - 1993
3053 103 121-0 | 1994 - 1995
39579 103 137-6 (Insider) | 2003
39151 103 152-5 | 2024
37576 103 158-2 | 2014
39150 103 167-3 (DBS 54 Stromabnehmer) | 2019
37571 103 193-9 (DBS 54 Stromabnehmer) | 2008
37573 103 195-4 | 2011 - 2012
3053 103 237-4 | 1991 - 1999
P3188 103 237-4 (SBS65 Stromabnehmer) | 1986 - 1989
39170 103 243-2 (Lange Führerstand / Insider) | 2017

TEE/IC/EC (Elfenbein / Purpurrot / Purpurrot)
3357 103 109-5 | 1993 - 1997
3657 103 109-5 | 1993
3357 103 113-7 | 1983 - 1984, 1986 - 1993
3357 103 113-7 (Wappen "150 JAHRE DEUTSCHE EISENBAHN") | 1985
3657 103 113-7 | 1987 - 1993
3657 103 121-0 | 1985 - 1986
37577 103 128-5 | 2013

Orientrot
3358 103 102-0 | 1994 - 1995
3658 103 102-0 | 1994
3358 103 115-2 | 1988 - 1994
3558 103 115-2 | 1988 - 1992
3658 103 115-2 | 1988 - 1994
39152 103 144-2 | 2023

LHAE
2668 103 101-2 (Zugpackung) | 1992 - 1994
2868 103 101-2 (Zugpackung) | 1992
26680 103 101-2 (Zugpackung) | 2016


Ep. V / DBAG
103.1
TEE (Beige / Purpurrot / Schwarz)
37574-03 103 146-7 | 2010

Orientrot
33572 103 165-7 | 1996 - 2002
37572 103 165-7 | 1996 - 1997
39572 103 201-0 | 2006

Touristikzug
39171 103 220-0 (Lange Führerstand) | 2020


Fantasie
E03 / 103.0

37578 E03 001 / DB (50 Jahre Märklin Magazin) | 2015
31014-01 103 003-0 / DB (Ozeanblau / Elfenbein) | 2014

103.1

39173 103 050-1 / DBAG (ICE Farbgebung „50 Jahre InterCity“ ) | 2021
3757 103 121-0 / DB (Transparent / Purpurrot) | 1985 - 1989
39153 103 130-1 / DB (silber / „30 Jahre MHI“) | 2020


[EDIT] 2024-01-09
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