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メルクリンチャリティーモデル [Maerklin-Allgemein]

先月は、よもや現在起こっている目を覆いたくなるようなウクライナの惨状はほとんどの人が想像しなかったように思います。当ブログでは、どちらがこの戦争に責任があるなどについては触れませんが、『一刻も早くこの戦争が終わること』を世界中の人々と心を1つにしたいと思います。

この戦争が、ロシアとウクライナの2つの国だけの問題ではなく、これだけ様々な形でグローバル化が進んだ世界では、同じヨーロッパであり、ことさらドイツは大きな影響を受ける当事国の1つでもあります。
そのような中、メルクリンは1両のH0モデルをウクライナ支援のために急遽製品化しました。メルクリンの公式サイトに以下該当モデルの専用ページを用意しています。

Märklin Spendenwagen

上記ページの説明では、この特別なモデルは、危機的状況に陥っている地域のためにチャリティという形で生産させるもので、DBのBpmz 293.2をベースにした特別塗装モデルです。ウクライナ国旗をイメージしたブルーとイエローに塗り分けたもので車体の側面には平和の象徴である鳩が描かれています。

現在進行形で危機に陥っている地域のために今月現地に届けられる包帯のためのEUR 20,000をメルクリンは最初のステップとして支援するとのことです。また、このモデルの売上の全収入(販売価格Xアイテム数)を寄付するとのことです。
なお、このモデルは、1人につき1台限り発注可能で、注文後6月ごろに手元に届くとのことです。


さて、ウクライナは遠く離れているとはいえ、ロシアの隣国の1つでもある日本も当然影響があります。テレビやモニター画面越しに観る惨状は決して他人事ではありません。そうした実感を抱くのは地域も文化も異なる日本ではなかなか難しいとは思いますが、チェコに在住する鉄道ライターで鉄道(模型)趣味誌でもおなじみの橋爪氏が列車を乗り継いでポーランドのクラクフ駅や国境駅プシェミシェルまで取材に出かけ、そこに避難するウクライナの人々を動画に収めYouTubeにアップしています。テレビのニュースでもこうした避難の様子は取り上げられていますが、やはり現地取材をした映像はリアリティがあり、その実情が伝わってきます。その動画のアドレスを紹介します。

【ウクライナ情報】国境の町 プシェミシルの様子

鉄道ライターらしい視点も随所にありますが、単に興味本位ではなく、テレビでは伝わりきれない現地のナマの状況が観るものにも十分伝わる戦争の悲惨さ(常に弱い立場のものが犠牲を強いられる理不尽さ)を考えさせられました。本当に子供たちが多いことに驚きます。
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175 Jahre Schweizer Bahnen [Maerklin-Allgemein]

昨日、突如メルクリンからスイスの機関車モデルが告知されました。このモデルは既に製品化されているRe4/4 IIではありますが、今年スイスの鉄道175周年記念の特別塗装モデルです。メリクリンの公式ウエブサイトにも既にこれらモデルの特設ページが以下用意されています。

175 Jahre Schweizer Bahnen

さて、このモデルは実機が既にあり、車体番号はRe 420 251 (旧 Re 4/4 II 11251)になります。
Re4/4 IIは、既にRe 460などが数多く走っているスイスでも今なお多くの同機があり、スイスの鉄道の顔として活躍中です。私のような1970年代から90年代に掛けて様々な情報や実際に現地で観てきた者は、Re 4/4 IIがスイスの機関車の顔のようなイメージです。1964年から1985年まで製造が続いたことも、その印象を裏付けるものですし、この形式は製造両数もスイス最多とのことで、なおさらでしょう。更にRe 6/6やAe 6/6などの兄弟機も(ほぼ)同じデザインの顔で登場していることもその印象が強い一因だと思います。
特にRe 4/4 IIはボディサイズがコンパクトな4軸(B'-B')で、山岳国のスイスを長大編成の旅客列車をぐいぐい牽引するのは魅力的です。

車体のグラフィックスは左右で異なり、赤地の円の中央に175の文字とハートが描かれているのは同じですが、片側にはクロコダイル、反対側にはSBB CargoのRe 420の牽引する貨物列車が描かれています。

今回製品化されるモデルは以下の3種となります。

[メルクリンH0](3線式)
37875

[メルクリン Z]
88596

[TRIX H0] (2線式)
25875


スイスの機関車ファンには外せない1台になるやもしれませんね。
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Märklin TV / Neue Clubmodelle / Märklin Neuheiten 2022 [Maerklin-Allgemein]

メルクリンから告知された今年のインサイダーの各種モデルについての動画がメルクリンTVとしてYouTubeで以下配信されました。

Neue Clubmodelle / Märklin Neuheiten 2022

メルクリンとTRIXのH0は06形とそれに合わせたHechtwagen客車です。客車にはランタン式尾灯も装着されています。

NゲージのMINITRIXは、V200.0形ディーゼル機関車です。発売開始50周年のZゲージのメルクリン Miniclubは、V320形ディーゼル機関車です。

今年はどのインサイダーモデルも、一目に値するものですね。
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39027 DR BR 02 / Ep.IV [Maerklin-Lok]

レイアウトBb.jpg

久しぶりに機関車モデルの紹介をします。これは昨年Überraschung Modell(サプライズモデル)として発表されたDRの02形(39027)です。この機関車がその後リリースされてYouTubeなどで動画が発表されていますが、このモデルの1番の売りはメルクリンH0初のダイナミック発煙装置付きということでしょうか。

この発煙装置は、動輪の動きに合わせて間欠発煙する機能で、実車同様のリアルな発煙が魅力です。以前1番ゲージのKM1機関車がこの発煙システムをニュルンベルクのメッセで初めて観たとき、そのリアルな発煙に感激したものですが、その後ロコのH0モデルもこの発煙表現を取り入れました。メルクリンモデルも期待はしていたのですが、ようやく02形モデルで実現したという訳です。

レイアウトAb.jpg

画像のモデルの持ち主であるKDBさんによれば、それは素晴らしいギミックだそうです。ただし、問題がないわけではなく、5分発煙すると発煙装置が切れて無煙状態になるとのことです。これは発煙装置の冷却が必要とのことで、数分間の冷却後、コントローラーの発煙スイッチを再びonにすると5分間発煙するそうです。ただし発煙材の容量が0.5mlとのことで、説明書では3回ほど使えるようです。メルクリンの定番発煙装置7226が0.2mlのようですから、3倍程度の発煙が可能でそこは進歩がみられます。ただ、必要以上の容量を入れると発煙しなくなるそうでそこは注意が必要とのことです。

これから蒸気機関車の発煙が全てダイナミック発煙システムになるとは考えにくいですが、これからの改良と、全ての蒸気機関車モデル製品への装着が可能なより小型化などが期待したいところです。

*画像は全てKDBさんから拝借しています。KDBさんには感謝です。
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