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Längster Zug der Welt [欧州鉄道]

子供の頃、客車とか貨車とか構わず、自分の持っている全てのモデルを取り敢えず連結させて走らせた経験があることは私に限らないように...思う。

そんな子供じみた?いや大真面目な試みがスイスの鉄道開業175周年を記念してRhBで10月に行われる計画があるようです。全長が1.9Kmにもなるこの世界一長い列車がPredaからBergünまで走るとのこと。

Ab jetzt gibts Tickets für den Weltrekordversuch der RhB

この列車は、全部で4550座席にもなるようですが、安全性を考慮して提供されるのは150席のみのようです。

この列車の乗車チケットは、以下のRhB公式サイトで扱うようです。(現在は既に売り切れ?)
チケット購入ページ

この世界記録に挑戦する試み、なんだか子供じみていますが、それだけに夢があって楽しくワクワクするのは、私がテツだからという訳ではないように思います。
タグ:RhB
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InterRegio / DB, DBAG Ep.IV-Vのまとめ [Maerklin-Reisezugwagen]

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[実車について]
今年日本の鉄道開業150周年の記念年ですが、ドイツのニュルンベルクとフルトに初めて列車が走ってから150年の1985年は、ドイツ連邦鉄道(DB)最後のCIが発表され、InterCityの赤(Orientrot)からS-Bahnのオレンジまでの列車種別によって色彩が変わる4つのカラーを制定。それまでのD-Zugに変わる新しい種別名称InterRegioとブルーの塗装色がお披露目されました。

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InterRegioは、UIC-X(Am 203、Bm 234/235、ABm 225)を種車として台車・台枠・車体構体を除いて全て新設計となった改造を新しくDBとガラスメーカーのFlachglas AG社の共同出資で設立されたPFA(Partner für Fahrzeugausstattung GmbH)社で製造することになりました。
本社工場のある場所は、バイエルン州のWeiden i.d.Opfという人口4万人ほどの小さな町で以前DBのAW(Ausbesserungswerk: 修理工場)として機関車や貨車の修理を行ってきた所謂鉄道城下町の鉄道施設だったのですが、この工場を閉鎖し工場用地を最新鋭の設備を持つ民間の車両改造専門メーカーとして生まれ変わりました。
工場完成前には、Talbot社にてInterRegio2等車のプロトタイプが完成。3年後の1988年からPFA社にて順次量産されたInterRegio(IR)が走り始めました。

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私が丁度ドイツに留学した年が1988年で、当時語学学校に通っていたクラスメイトと夜行列車で南ドイツのガルミッシュにハイキングに出かけた時、夜のハノーファー中央駅ホームに佇むブルーの車体のInterRegioが車窓から遠くに見えたのが最初でした。
ガルミッシュのハイキングからBremenに戻ってすぐ、もう1度InterRegioに逢いたくて出かけたのがハンブルクでした。当時まだ1〜2路線だけのIRネットワークでしたが、ここから真新しい2等車でゲッチンゲンまで旅をしたことを思い出します。この時は、よもやInterRegioを製造しているPFA社に就職するなど夢にも思っていなかったので縁の不思議さを感じます。

それまでのD-Zugは、連結や解放のある順不同な組成で成り立った編成で、ダイヤも整理されたものではありませんでしたが、InterRegioは2時間毎の定刻ダイヤで基本的に6両編成で以下のような1等車1両、Bistro Café/1等合造車1両、2等車4両で組成されていました。

Aim - ARkimz - Bim - Bim - Bim - Bim

InterRegio車両は、リニューアルによって種車とは全く異なる空間を実現し、快適で見違えるようになったインテリアデザインや軽食が取れるビストロ・カフェも好評でした。車内は、1等、2等車ではそれまでの12の6人用区分室から、2区画と3区画の区分室スペースを繋げ側廊下との仕切りドアを無くした半解放室とした中央部分と、車端部の5人用区分室を織り交ぜた車内レイアウト、手荷物ロッカー、折りたたみ式のチャイルドシート、シートのスイッチで操作可能な読書灯など様々なアイデアが織り込まれた明るい色調(1等車はローズ系、2等車はブルーグリーン系のシート)の車内も好評でした。
Bistro Café車両は、1等部分が車椅子対応のため、乗降ドアの開口部が拡大可能で側廊下も幅広とし、大型テーブル付きのオフセットされた対面4人用シートが並んでいます。供食車両合造車であったことから、注文した食事や飲み物を座席までサーブされたり、InterRegioで唯一エアコンも完備されていたので当時のIC列車用1等車より充実したサービスと設備でした。
当初はサボ(行き先表示板)1つ取っても独自の斜め表記でInterRegioは洒落た印象のプロダクトであることを印象づけていました。

この成功は、単に車両を新しくしただけでなく、同時に等間隔同時刻出発の2時間ヘッドダイヤも含めた総合的なコンセプトの元に完成された列車種別として成し得たもので、順次路線を増やし順調に増備も進みました。

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▲ ARbuimz 262 "Bistro Café" レイアウト

1990年のドイツ統一は、鉄道という移動に関わる重要インフラにも大きな影響を及ぼしました。InterRegioは、それまで旧西ドイツ側のDBのみで運行され、またネットワークの充実化の計画もドイツ統一により、東西ドイツの2つの鉄道事業者の統合は当面先延ばしにされたものの、旧東ドイツのDRは徐々にDBのCIに合わせた変更がなされてゆきました。1991年の春から夏にかけてミュンヘンのDB DesignCenterでインターンシップしている時にDRの代表団が私のいた職場にも視察に来たことを覚えています。当時は服装や眼鏡など外見で東西ドイツ人の違いがハッキリと分かるほどの差があったことが印象として残っています。

DBとDRのCI統合により、InterRegioネットワークも急速に整備されてゆきました。このためDR路線のIRネットワークの増加による車両増備については、PFAのみでの改造が難しくなったことからHalberstadtの車両工場でDRのD-Zug用車両をDBの車両と同様のインテリアで改造し、主にDR路線で運用されることになりました。ただし、Bistro Café車両のみは、種車の関係でRAW Halberstadtでは製造されずPFAの担当になりました。完成したDRのIR車両は、外観上はほとんど見分けがつかないほどDBとソックリですが、DBの丸屋根に対してDRは切妻屋根を持ち、車体側面に記された赤いDBのロゴに対してグリーンのDRロゴがその違いを際立たせていました。メルクリンを含めてDR仕様のInterRegio車両のH0モデルがリリースされていないのは少し残念です。

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余談ですが、PFA本社工場の所在地であるWeiden i.d.Opf. は非電化亜幹線ということもあって、InterRegioネットワークでは1992年頃整備され、同じバイエルン州の中心であるミュンヘンへの移動が飛躍的に便利になりました。しかし、投入された路線はLeipzig - Hof - Regensburg - München - Oberstdorfで起点が旧東独地域になっていることもあって、RegensburgまではLudmila機関車の牽引するDR車両で組成されていました。(Regensburgからは電化されていたので電気機関車に交代)PFA社工場脇を通過するInterRegio編成が、PFA社の製造した車両はBistro Caféのみだったのが少し残念に思えたものです。
私も月に1度程度、日本食材の買い出しなどでミュンヘンへの移動に早朝Weidenから乗車してミュンヘンまでの3時間程度の旅を楽しみましたが、車窓に流れるNaab川から発生する朝靄の中を走る幻想的な光景を眺めながら、丸パンとクロワッサン、チーズやハム、コーヒーの朝食セットが楽しみの1つでした。

以下はDBとDRが共存していた1992/93年ダイヤのInterRegioネットワーク図です。

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▲ 2023年に発表されたモデルの仕様時の1992/1993年のInterRegio Netwerk(クリックすると拡大されます)


DBとDRがDBAGとして民営化した1994年、そのままの塗装色で新しいロゴに変わりました。その後はICやIR列車のプッシュプル化が進み、これに合わせた制御客車が改造・増備され、また2等車の一部に自転車区画を設けた車両も登場し、利用者の要望に応えた仕様に変わってきます。制御客車は、ミュンヘンやフランクフルト、ストゥッツガルト中央駅などの行き止まり駅での機関車交代の時間ロスを減らすための施策でした。

DBが民営化して12年後、新たなCIを策定した中でInterRegio車両はInterCityや新種別のInterRegio-Expressなどに変更となり、塗装色もICカラーと呼ばれるICEに準じた塗装色や地域列車向けのVerkehrsrot色ベースに塗装変更され、2006年冬ダイヤを最後にDBのInterRegioの種別は消滅しました。

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[モデルについて]
実車が登場した1988年当時、メルクリンからはまだInterRegioのモデルは発売されず、1等車と2等車のみがリリースされたのが1990年でした。InterRegioの華でもあるBistro Caféは、4年後の1994にようやくリリースされています。(実車が改造車両ということもあってか、登場時のカタログでも地味な扱いでした。)ただ、この1等/ビストロ・カフェ合造車モデルについては新規開発だったこともあり、窓わりがそれまでの1等車や2等車のモデルと異なり、より小さいスケールになりました。編成にしても違和感はさほど感じませんが、サボ受けが小さいなど気づけば気になるところもあります。リリースは2006年までです。

27cmモデルはショーティながら、UIC-Xモデルをベースに適度にリファインされていて、塗装色以外でも窓のサッシ形状(一部固定化)や、屋根上のベンチレータなど特徴を良く掴んでいます。1つだけ気になるのは貫通扉の形状で、実車は改造時にBpmz 291と同じ新らしいタイプに交換されていますが、モデルはそのまま流用しています。目に付くところだけに、ここだけは満足がゆかない部分です。

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▲ モデルのサボは自作したものを貼り付けています。私のプリンターではこれが限界でした。

その後、ドイツ連邦鉄道の民営化で新しいDBマークを纏ったモデルが2009年に登場しました。車種も実車に合わせて、新たに自転車区画の付いた2等車と2等制御客車もリリースされ、それまでの3種から5種に増えています。リリースは2017年までで、途中から年少者向けラインの「Start up」プログラムになっています。
また、全長24cmの鉄板モデルAim(4027)とBim(4032)の2種類が1992年から2003年までの12年間リリースされています。

そして残念ながらメルクリンH0で長らくInterRegio客車モデルはリリースされず、客車モデルの標準サイズとなっている全長28,2cmモデルも登場まで長くかかりましたが、27cmモデルが生産完了して6年後の今年、ようやく2023年のMHI新製品モデルとして1993年(Ep.IV)のIR 2670列車仕様で全長28,2cmの3つのセット6両が発表されました。
MHIモデルのため、全車室内照明付き、1両は尾灯付き、室内装備もこれまでの練り込み樹脂1色ではなく、多色で作り込まれているようで期待が持てます。何よりも貫通路扉が新しい実車に忠実な形状になり、印象が一段とリアルで全体のイメージが格段に向上しています。
種車の同スケールであるUIC-Xモデルは既にリリースされているので、設計に関わるコストも大きくはなくマーケットもある程度期待できるモデルになると思うので、ようやくのリリースに喜ぶIRファンも少なくないと思います。またRAW Halberstadt製造のDR仕様InterRegioも期待したいところですが、これは望みが薄いです。

牽引機関車ですが、先のネットワーク画像にも記した通りドイツ全国で路線網があるInterRegioは、その時々の時代に合わせた多くの旅客用機関車が似合います。電化区間であれば、TEEカラーや2023年新製品のOrientrotの103.1形(39152)、タルキスカラーやOrientrotの111形、TEEカラーの112形など。非電化区間であれば218形でしょうか。旧東独地域ではLudmilaも牽引していました。

このまとめでは、現在までリリース予定も含めて全てのIRモデルの24cmモデル(Ep.IV)、27cmモデル(Ep.IV、Ep,V)、28,2cmモデル(Ep.IV)の全長と時代区分で4つに分類した上で以下リストを作成しています。

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[24cm モデル / Ep.IV DB]
[1. Klasse]
4027 Aim 260

[2. Klasse]
4032 Bim 263


[27cmモデル / Ep.IV DB]
[1./2. Klasse]
2862 ABm 241 (IR-Demowagen)

[1. Klasse]
4281 Aimh 260

[1. Klasse / Bistro Café]
4384 ARbuimz 262.0

[2. Klasse]
4282 Bim 263


[27cmモデル / Ep.V DBAG]
[1. Klasse]
43500 Aimz 261.6 (265)

[1. Klasse / Bistro Café]
43502 ARkimbz 262.4 (256)
43841 ARkimbz 262.4 („50 J. deutsche Geschichte“ )

[2. Klasse]
43501 Bimz 264.6 (266)

[2. Klasse mit Fahrradabteil]
43503 Bimdz 268.6

[2. Klasse Steuerwagen mit Fahrradabteil]
43300 Bimdzf 269.0


[28.2cm モデル / Ep.IV DB]
[1. Klasse]
43900 Aim 260.5

[1. Klasse / Bistro Café]
43900 ARkimbz 262.2

[2. Klasse]
43900 Bimz 264.2
43901 Bimz 264.7
43902 Bimz 263.5

[2. Klasse mit Fahrradabteil]
43901 Bimdz 268.2 (mit Schlussbeleuchtung)


[関連記事]
2つのInterRegioパンフレット / DB Ep.IV
BR111 + InterRegio / DB Ep.IV

[参考資料]
Interregio (Deutschland) / Wikipedia.de
・KOLL'S PREIS-KATALOG 05/2

[EDIT] 2023-04-16
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4999ページをリニューアルしました。 [Maerklin-Allgemein]

IMG_5381b.jpg

先ほど、メルクリンH0最初のデジタルファンクションモデル4999のページにこのモデルのギミックを撮影した動画のリンクを貼り、画像を全て変更し、テキストも若干修正しています。
以下が4999のページです。

4999 WGm (P) Reisebüro Mittelthurgau / Ep.IV

このモデルは、メルクリンデジタルの初期に製造されたもので、第3世代以降のMobile Stationではデジタル信号の違いからかこのモデルを呼び出すことが出来ません。Control 80fやCentral Stationで制御が可能です。
タグ:DIGITAL
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