RhB Weltrekordversuch [欧州鉄道]
Foto: STADLER
今日、スイスのメーターゲージで有名なRhBが、世界一長い旅客列車の挑戦をしています。
スイスのテレビ局Blick TVが今現在ライブで中継し、同時にYouTubeで以下配信しています。
RhB Weltrekordversuch
この前代未聞の挑戦?は、RhBの持つSTADLERの4両編成電車の車両を25編成連結して100両で全長1,91Kmになるそうです。これまでの記録は、混合列車で全長1,85Kmとのことで、これが成功すれば世界にこのニュースが流れるでしょう。
ちょっと子供染みた挑戦にも真剣に計画して実際にやってしまうこの試みはいかにも欧州らしいと思います。RhB路線は大半が単線なので、この日の列車運行は、おそらくこの列車のみなのだろうと思います。そうしたことが許されてしまう社会のコンセンサスにも驚くと同時に羨ましくも感じます。(おそらく沿線の公共交通は臨時のバスが代行するのでしょうね)
[追記1]
この世界記録の挑戦は見事に成功したようです。
当日の沿線には今回のイベントのメインパートナーとなっているメルクリンからの出展で100両連結され全長80mにもなるLGBの同形車両モデルが展示されたりしていた画像がありました。
沿線には各地でたくさんのギャラリーが集まり、ヘリコプターで中継映像を送るテレビ局もあって大変な賑わいのあるイベントとなっていたことが映像から伝わってきました。
何はともあれ、RhBの試みは成功裏に終了しました。心よりおめでとうございます!
[追記2]
日本では、テレビ朝日がBlick TVの映像を引用して報道されたようです。
【ギネス記録】“100両編成列車”全長1.9Kmでスイス山岳地帯を走行
[EDIT] 2022-11-05
Märklin Weihnachtsfilm 2022 / Familienzeit / Weihnachten [Maerklin-Allgemein]
ここ数日、急に冷え込んできて短い秋から冬の到来を感じさせる季節になってきた実感が出てきました。そんな今日、メルクリンのFacebookアカウントから今年のクリスマス広告動画が案内されてきました。早速リンク先のYouTubeを観ると、今年の映像もメルクリンのサブタイトル「Verbindet Generation」(世代を繋ぐ)に相応しい動画でした。父と娘(なぜかアジア系?)のクリスマスに向けての交流が無声で構成されています。これは敢えて言語を使わない手法で最後まで貫かれています。今は居ない祖父と父のメルクリンを通しての繋がり、そしてその寂しさを埋め合わせようと奮闘する娘。クリスマスイヴ?に起こるサプライズ。3世代がメルクリンモデルを通して絆を深める物語...という感じでしょうか。
以下のリンクにその動画がありますので、ご興味があればどうぞ...。
Märklin Weihnachtsfilm 2022 / Familienzeit / Weihnachten
以前のサブタイトル「Technik Erfahren」(経験の技術)から、現在の「Verbindet Generation」まで、創業時から変わらない企業理念が、どちらのタイトルも納得させられるものになっています。
以下のリンクにその動画がありますので、ご興味があればどうぞ...。
Märklin Weihnachtsfilm 2022 / Familienzeit / Weihnachten
以前のサブタイトル「Technik Erfahren」(経験の技術)から、現在の「Verbindet Generation」まで、創業時から変わらない企業理念が、どちらのタイトルも納得させられるものになっています。
4157.11 DBP Post mrz / Ep.IV [Maerklin-Allgemein]
▲ 左手ブレーキ側
昨日から「Postdienstwagen / DBPのまとめ」を更新し始めたところ、4157 Post mrzが複数のバリエーションを持っていることが分かりました。当ブログで以前紹介した同製品番号のモデルは、黒裾タルキスカラーの4157.1-.2です。新しく発見したバリエーションは、1993年からリリースされた後期の仕様で、同じEp.IVながら、塗装色がChromoxidgrünで旧タイプのポストホルンマークの付いたものです。今回はこのモデルをお持ちのMさんから画像を頂戴したので、この郵便車モデルを紹介します。
▲ 左非手ブレーキ側
このモデルは、1993年から98年までの6年間リリースされました。
手ブレーキ側の車端下部分です。「73 067」という数字が見えますが、これはUICの車体番号表記とは異なるPINT(Postinternen Nummer)と呼ばれるDBP内の認識番号です。
車体側面に2箇所ある旧ポストホルンマークの1つです。ポストホルンの下の「DEUTSCHE BUNDESPOST」書体も旧書体です。このモデルは白色表記ですが、1993年と98年に各1年限りリリースされた4157.10は表記が黄色です。(残念ながら画像はありません)
UIC車体表記です。文字列上は、車体番号「51 80 00 - 35 067 - 9」です。文字列下には形式表記の「Post mrz」が記されています。
この実車は、1974年にブレーメンのHansa Waggonにて落成。後に「51 80 00 - 95 067 - 6」となり、1997年5月31日の鉄道郵便廃止に合わせて他の郵便車と同様、書類上の廃車となりました。車両自体はDBAGに引き継がれDB Autozug AG向けの荷物車Dmz 995と形式変更されました。
所属駅はフランクフルト・マイン中央駅です。「PA Frankfurt/M3」は、所属Postamt(郵便局)がフランクフルト・マイン 3の意と思われます。「OPD Frankfurt/M」の「OPD」は、Oberpostdirektion(郵便管理本局)の意。
サボです。表記は、「D79 Stuttgart Hbf - Hamburg・Altona」「D80 Hamburg・Altona - Stuttgart Hbf」が記されています。長距離運用ですね。気になったのは、通常サボは白地のホーローに黒文字で表記されるはずですが、モデルでは地色が車体色と同じです。サボの右上には投函口があります。投函口の左にサボがあるのは、沿線に向けての郵便物を投函することができるためでしょうか?
REV表記は、直近の検査日が1974年8月10日を示しています。
車端部正面です。郵便車はN-Wagenと同じシャッター式の貫通路扉です。モデルの尾灯は腰部分に位置していますが、実車はN-Wagen同様、車体下部にレイアウトされています。
Post mrzは、塗装色や表記を古いままで走らせていたのを私も見たことがあります。1990年代でも濃緑色の郵便車がタルキスカラーの郵便車と編成を組んで郵便専用列車として走っている姿は編成美とは程遠いものの、リアリティのある編成が組めるのは旧塗装と現塗装を混成させるのが雰囲気を醸し出すことにも一役買いそうな感じです。
Photos + Special Thanks: Mさま
[EDIT] 2022-10-11
Märklin TV - Das Überraschungsmodell 2022 von Märklin und Trix [Maerklin-Allgemein]
前回の記事でお知らせした今年のサプライズモデル(BR 498.1 Albatros)の動画がYouTubeのメルクリンチャンネルから配信されているので以下にリンクを貼ります。
Das Überraschungsmodell 2022 von Märklin und Trix
今までのサプライズモデルモデルは外国型であっても東独を除いて西欧の車両に限られていましたが、今年は中欧チェコスロバキアのモデルが選ばれたのは、ここ10年程度、CD(チェコ国鉄)がÖBBのRailJetと同じSIEMENSのViaggioをベースとした同じ種別(RailJet)の運行を始め、民間事業者のRegioJetが格安運賃できめ細かなサービスを売りに急速にネットワークを拡大するなど、チェコの鉄道が注目を浴びつつあるからなのかも知れません。チェコ製の機関車と客車で導入されたDBの高速新線を走るMNE(München Nürnberg Express)もあり、かつての共産圏のイメージは徐々に薄れつつあるようにも思えます。
また、かつては同じ国家を形成していたスロバキアについても、鉄道の役割は大きくSNSで積極的なサービスを広告するなど、私の世代が体験した社会主義国のネガティヴなイメージからは既に脱却し、2つの国は美しい街並みを魅せるヨーロッパのイメージに変わっています。
この動画では、動態保存されているオリジナルの498.1形Albatrosモデルのいる機関区を訪問したモデレータのEckert氏とメルクリンの担当者がこの機関車について会話をしながら、その魅力を伝えています。
この機関車のサイドビューを観ると、少し高目に設置された細身のボイラーに直径1,830mmの動輪の組み合わせによるプロポーションが、少し目立つ隙間が特徴であることを示すもので、独特の雰囲気を醸し出しています。この機関車の保存しているクラブのメンバーも集まり、メルクリンモデルの前で集う嬉しそうなシーンは、高いポテンシャルを持つこの機関車が、改めて注目されたことに対する現れかも知れません。
機関車がリリースされると気になるのは、これに合わせた客車モデルの存在ですが、今のところ何もアナウンスされていないようです。メルクリンのプログラムにも皆無で、他社メーカーにもチェコスロバキアの客車モデルは数少ないのではと思います。
今後、中欧地域はメルクリンなど鉄道模型のマーケットとしても期待される地域なので、チェコやスロバキアのマーケットのパイロット・プロジェクトとしての位置付けもあるかも知れません。
今後更に期待したいチェコやスロバキアのモデルです。
Das Überraschungsmodell 2022 von Märklin und Trix
今までのサプライズモデルモデルは外国型であっても東独を除いて西欧の車両に限られていましたが、今年は中欧チェコスロバキアのモデルが選ばれたのは、ここ10年程度、CD(チェコ国鉄)がÖBBのRailJetと同じSIEMENSのViaggioをベースとした同じ種別(RailJet)の運行を始め、民間事業者のRegioJetが格安運賃できめ細かなサービスを売りに急速にネットワークを拡大するなど、チェコの鉄道が注目を浴びつつあるからなのかも知れません。チェコ製の機関車と客車で導入されたDBの高速新線を走るMNE(München Nürnberg Express)もあり、かつての共産圏のイメージは徐々に薄れつつあるようにも思えます。
また、かつては同じ国家を形成していたスロバキアについても、鉄道の役割は大きくSNSで積極的なサービスを広告するなど、私の世代が体験した社会主義国のネガティヴなイメージからは既に脱却し、2つの国は美しい街並みを魅せるヨーロッパのイメージに変わっています。
この動画では、動態保存されているオリジナルの498.1形Albatrosモデルのいる機関区を訪問したモデレータのEckert氏とメルクリンの担当者がこの機関車について会話をしながら、その魅力を伝えています。
この機関車のサイドビューを観ると、少し高目に設置された細身のボイラーに直径1,830mmの動輪の組み合わせによるプロポーションが、少し目立つ隙間が特徴であることを示すもので、独特の雰囲気を醸し出しています。この機関車の保存しているクラブのメンバーも集まり、メルクリンモデルの前で集う嬉しそうなシーンは、高いポテンシャルを持つこの機関車が、改めて注目されたことに対する現れかも知れません。
機関車がリリースされると気になるのは、これに合わせた客車モデルの存在ですが、今のところ何もアナウンスされていないようです。メルクリンのプログラムにも皆無で、他社メーカーにもチェコスロバキアの客車モデルは数少ないのではと思います。
今後、中欧地域はメルクリンなど鉄道模型のマーケットとしても期待される地域なので、チェコやスロバキアのマーケットのパイロット・プロジェクトとしての位置付けもあるかも知れません。
今後更に期待したいチェコやスロバキアのモデルです。