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Christmas Jack in the Box / Steiff EAN 037818 [Steiff]

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ドイツのSteiff Clubの会員には、毎年秋になるとクリスマス向けアイテムのパンフレットが届く。クリスマス向けアイテムは春のメッセで発表される通常アイテムとは異なり、限定でちょっと趣向を凝らしたアイテムが多く、クリスマス向けということもあってサンタクロースの姿に扮したテディなど、Steiffらしいプレゼントにも丁度良いラインナップを揃えている。
今日紹介するのは、確か2003年だったと思うが、この時届いたパンフレットに掲載されている夢のある姿に扮したテディが多かった中でひときわ異彩を放っていたこともあって手に入れたもの。

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画像は、可愛らしい絵柄で彩られた木製の立方体の箱である。上面には赤いSteiffロゴが印刷されている。
箱の手前には金具があり、それを外すと.....。

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可愛らしいテディが飛び出してくる..というびっくり箱である。青い帽子をかぶり、白いえりを付けているテディは、それだけでも充分可愛い。

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耳のタグは、限定仕様の白地に赤文字。製品番号とシリアル番号が記されている。調べてみると3000体限定とのこと。2007年には同じような木箱入りのアイテムがリリースされている。こちらはサンタクロースの衣装を纏ったテディが飛び出してくる。

びっくり箱形のテディはこの時初めてのもの。我が家ではとてもお気に入りの1つである。
タグ:Teddy Steiff

Osterhase [Steiff]

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ドイツでは、今丁度イースター休暇(Osterferien)中で、学校はもちろん多くの会社はお休みである。この長い休みは日本のゴールデンウィークのようなもので、今週一杯は多くのドイツの人々は小旅行に出掛けたり、子供達はお腹いっぱいチョコレートを食べられる楽しみにしている時である。
イースターそのものは昨日月曜日(Ostermontag)で終了しているが、その時には、たまごに絵を描いたり、それを庭に隠して子供達が見つける遊びなど春らしい楽しみが沢山である。ところが、今年は冬の寒波の影響か先週の週末前に南ドイツでは雪が降ったという便りも私の元に届いて、春の訪れを告げるこの楽しみも少しばかり残念なことになっているようである。

たまごと一緒にイースターの主人公はうさぎである。これは、多産を象徴する身近な生き物ということから選ばれたと聞いているが、確かにSteiffなどぬいぐるみメーカーでは、メッセが終わって最初に力を入れるぬいぐるみのモチーフはうさぎであったりする。チョコレートメーカーも競ってたまご形やうさぎをかたどった様々な大きさのチョコがデパートやチョコレート屋などに並ぶのもこの季節の風物詩である。スイスのLindt社のうさぎ形チョコは、今年で60周年だそうである。

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そこで、我が家でも家にあるSteiffの3つのうさぎをバックにたまご形の置物を作ってイースターらしさを出してみた。このSteiffのうさぎ形ぬいぐるみの1つは、Lindt社のロゴの入った広告モデル(EAN 354076)である。耳のタグは通常モデルの黄色。チョコのうさぎもこれと同じ形である。残念ながら少なくとも我が家の近くにはこのうさぎ形チョコを見つけることが出来なかったので、食べられないLindtうさぎである。

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残りの2体のうさぎは、通常モデルのうさぎであるが、毎年新しいモデルがリリースされるので、この2体は今はもうないかも知れない。上画像の立ちうさぎは、「Dormili」(EAN 080128)。下の座りうさぎも名前は「Dormili」(EAN 077708)。両方共黄色タグである。

そんなことで、ドイツのイースターでは、うさぎとチョコで一杯になるのが私には刷り込まれてしまったので、「うさぎは春」というイメージになってしまうのは致し方あるまい。

参考文献:
STEIFF SORTIMENT 1947-1995 / Günther Pfeiffer

参考サイト:
Lindt & Sprüngli ドイツ
http://www.lindt.com/de/swf/ger/startseite/

Lindt & Sprüngli 日本
http://www.lindt.jp/
タグ:Steiff Lindt

Teddybär Replica 1909 / EAN 406201, 406225, 0166/43 [Steiff]

先日紹介したSteiffをテーマにしたオマケ付き雑誌の表紙が「最もシュタイフテディらしいモデル云々..」と記したので、今回は、それに因んで、そのSteiffのテディらしいテディと言われる1909年モデルのレプリカ3種について記してみたい。

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この3種のモデルは、ドイツに来てまだそう年月の経たない頃、80年代終わりから90年代始めに掛けて購入したものである。当時はSteiff-Clubもなく、デパートや玩具店ではカタログモデルが中心に飾られていた時代である。妻がどーしても欲しいというテディがこれで、1909年にRichard Steiffがデザインしたテディの1つである。もちろんオリジナルではなく、レプリカモデルであるが、いわゆるシュタイフのテディの完成形の1つであろう。

実はこのモデル、全高が43cmもある比較的大きなもの。このテディを横に持って身体をもち上げると「ふに〜」という鳴き声を発する。それが可愛らしく、子供にとってはぬいぐるみを愛おしく思える瞬間でもあろう。耳タグは黄色で製品番号は0166/43と記されている。これは、シリーズ番号としては406256なのだが、製造時期によって表記が異なるようである。このモデルのリリースは1988年から90年迄の3年間である。

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次は、上と同じに見えるがちょっと小さめの全高35cmのモデルである。このサイズは、現在でもシュタイフテディとして最もポピュラーなサイズと言える。これもお腹に声出し缶が内蔵されていて、「ふにふに〜」と鳴く。黄色タグで番号は406225と記されているので1991年と92年にリリースされたモデルである。

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後に、テディベア100周年記念で、当時の日本総代理店のタカラがテディベア向けのスウェットを出したので買い求め、丁度お似合いの35cmモデルに着せたのが上画像である。

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最後は、このレプリカモデルの最小サイズ25cmである。製品番号は406201である。さすがにコイツには声出し缶がなく、指でお腹を押すと鳴く仕組みである。やはりこの声出しについては、自然に鳴くモデルの方がよろしい。

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単体で画像を見ると大きさはほとんどわからないが、25cmモデルと最大の43cmモデルを背比べさせると、その大きさの違いが理解できよう。

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最後は、この3体を並べてみる。メルクリンで言えば、例えば同じ103形モデルの1番、H0、Zというところか?いや、H0とZの価格がさほど変わらないことを考えれば、少なくとも価格については違う。メルクリンモデルと比較すべきではないが、この3体のテディを見ながら、私はやはりスケールの浮気だけはできないと思いを新たにしたのである。
もう20年も前になろうか。当時は、妻もシュタイフテディにハマっていてクリスマスや誕生日のプレゼントと言えばクマだったのであるが、さすがに最近は収納用ケースに鎮座しているだけだったので、久しぶりに出して撮影したのは、このクマ達にとっても良かったのかも知れない。

参考文献:
STEIFF SORTIMENT 1947-1995 / Günther Pfeiffer




Teddybär mit Knopf im Ohr / Werner Dausien・Hanau




[Steiff Teddybär Replica 1909/35cm / Amazon jp]

タグ:Teddybaer

Steiffのオマケ雑誌(いつも一緒にテディベア) [Steiff]

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ここ数年のことであろうか。(主にトートバッグなどの)オマケが付いた(というか、オマケがメイン)の雑誌が次から次へと発刊されている。ブームは続きネタに不足はないためか、いつまで経っても留まるところを知らない。一方でDiagostiniなどの1つのテーマでシリーズ化した雑誌はブームが過ぎたようにもみえる。
このオマケ雑誌だが、主なターゲットは女性らしい。最初は女性雑誌にオマケがついて、そこからブランドものの商品カタログのような内容にそのブランドのマークがついたオマケがつくというパターンである。雑貨ブランドから陶器、レストランまでそれこそ多彩なラインアップである。
で、ある程度想像はできていたのだが...やはりである。宝島社から「Steiff」が出た。
上画像がその雑誌であるが、最もSteiffテディらしいと言われる1909年モデルのレプリカが表紙を飾っている。そう言えば、妻もSteiffテディを集め始めた頃、様々な大きさのこのモデルをゲットしていたような...。

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日本でも少なからずコレクターがおり、銀座には総代理店の直営店Steiff-Galleryやミュージアムも全国に点在しているSteiffは、ブランドとして充分である。
さて、この本を開けてみると、想像通りSteiffの歴史から現在のミュージアムや製造工程他の紹介、そして日本のSteiff施設まで宣伝色の濃い内容である。ただ、上画像のページは創業以来の歴代の代表的なオリジナルとレプリカモデルの画像と解説がある。

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さて、オマケのバッグである。やはりオマケはオマケのレベルである。表側にはテディのアップリケ?、裏側にはSteiffの刺繍がある。裏側はともかく、表側のテディは品質感もイマイチで、耳のタグは表現されているようなされていないような...ビミョーな出来である。もっともオマケがついてこのお値段なのだから、文句を言えるような筋合いではないが...。ただ、Steiffのブランドにキズが付くほどのレベルとなると、やはり逆効果になるのかも知れない。このあたりは期待せず割り切りが必要と思う。また、このバッグは画像のアイボリーの他、グリーンもある。(この場合、雑誌の表紙はアイボリーで内容は一部に違いがあるそうである。)

Steiff入門者には浅くて軽い内容なので良いと思う。ハマり込むと広くて深い世界であることも読取れるような..。
私個人は、オマケより雑誌の方が価値があるのではないか...と思う次第。でもオマケ目当てで買う人は多いのだろうなぁ...。

[ベージュ]


[グリーン]


参考サイト:Steiff アイボリー いつも一緒にテディベア / 宝島社
http://tkj.jp/book?cd=12576301
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Elefäntle / EAN 420313 [Steiff]

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昨日紹介したメルクリンとSteiffのコラボモデルのぬいぐるみがちょっと変わった生き物をモチーフにしていたので、今回もテディベアではなくちょっと毛色の変わったモデルを紹介してみたい。

上画像の象がそれであるが、実はコレぬいぐるみというより、針刺しである。これは、Steiff Clubが2002年に会員向けにリリースしたモデルで、フェルト製の可愛らしい象に美しい赤色の背カバーを纏って更に赤とベージュのフェルトを台にしている。

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実はSteiffの創始者であるMargarete女史は、彼女が始めたフェルト店の針刺しとして作ったモデルで義理の妹へのプレゼントしたそうである。義理の妹の名前である"Anna Steiff"のイニシャルである「AS」と呼ばれているモデルは、ブルーの背カバーを持つモデルで、これはSteiff Museumにあったのを見た記憶がある。

その象の形の針刺しは、それ以上にその可愛らしい姿から製品化しヒットしたと言う。手元の資料本によれば、象の針刺しの最初は1879年製で、このモデルは、1892年のモデルのようである。
とても素敵な針刺しなので、この象の針刺しは本来の目的として全く使われず棚の中で鎮座しているのである。

参考文献:KNOPF IM OHR / Jürgen & Marianne Cieslik / Marianne Cieslik Verlag
タグ:Steiff

Nagano BEAR / EAN 672592 [Steiff]

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今日も30℃を越す真夏日で暑い日差しがさんさんと輝いている中であるが、真冬のコートを着たテディについて触れてみたい。と言うのは、先日国際オリンピック委員会で冬期オリンピックの候補地のうち韓国が初めての誘致に成功したニュースが入って来たからである。ドイツのミュンヘンも立候補したが、おそらく多くの競技会場はガルミッシュあたりで、そこ迄遠征しなければならず、韓国の方がコンパクトであったことが誘致に成功した理由であろう。

という訳で、いささかこじつけではあるが、このテディは我が家の唯一のSteiffジャパンテディ(日本仕様)である。和服姿のテディが日本仕様では有名だが、どうも我が家の雰囲気には合わず、このNAGANO BEARだけは、お店で一目見て気に入ったテディなのである。言う迄もなく、これは1998年の長野オリンピック開催に合わせたもので、色はライトグレーのモヘアで右足裏には「NAGANO 1998」の刺繍が施されている。オリンピックの5つのカラーのボタンをつけたオフホワイトのコートを着ている。そのコートの背中には...

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長野オリンピックの公式マークが刺繍されている。更にこのコートのフードには、ブルーの裏地もついていて、高級感のあるもの。耳のタグは、限定品の白地に赤である。限定数は2,500とある。
どの程度レアなモデルかはわからないが、このテディは、その大きさも含めてモダンで清楚なイメージで手元にあるテディの中で1、2を争うほどのお気に入りである。高さは30cm。

参考文献:STEIFF TEDDY BEARS 「限定ベアの世界」/クレオ
タグ:Steiff Teddybaer

Picnickbär / EAN 420108 [Steiff]

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ゴールデンウィークも折り返し地点であるが、子供達も高校生ともなれば親とどこかへ行ったりしたいとは思わないのは、自身が高校生だった頃を思い出せば理解出来よう。それ以前に、娘は部活で学校である。よって私は家で片付けをしたりちょっとメルクリンを出して走らせてみたり...。

しかし、黄砂で空はよどんでいるものの、気候は良くドイツに居れば森へ散歩かピクニックに行っているであろう。さて、そういう日に紹介するのはSteiff-Clubが1997年に会員向けにリリースしたピクニックベアにしたい。

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このベアは、シュタイフ伝統の毛長のベアの1つで、クラブベアの証である陶器製のSteiff-Clubマークを付けたメダルを首から掛け、更にベアの右手にはラッタンの籠の中にテーブルクロス、Steiff柄の陶器平皿2枚、そしてガラス瓶が入っている。このモデルが過去にリリースされたモデルのレプリカであるかは不明であるが、おそらくこのピクニック仕様は初めてではないかと思う。
個人的には毛長のテディベアは特に好みという訳ではないが、ラッタンの籠を持たせることで、ピクニックに行く時のウキウキ感や軽快さが表現されていて楽しいベアである。

高さは35cm。もちろん限定で、耳のタグは白地に赤文字でリリース数は9.888体とのこと。

参考文献:STEIFF TEDDY BEARS 「限定ベアの世界」/クレオ
タグ:Steiff Teddybaer

Schülanfängerbär / EAN 420139 [Steiff]

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先日の金曜日に娘が晴れて高校の入学式に臨んだ。彼女は中学から同じ校舎の学校に通っていたため、特に緊張感のある訳でもなく、新しい..と言っても中学時代のほとんどの同級生が一緒になるのであるから始業式みたいなものでもあろうが、高校になると若干制服も変わって、更には1学年の人数も大幅に増えるのであるから新しい出会いもあるであろう。そういう意味では期待に胸を膨らませて学校に向かったに違いない。一応入学式なので私達夫婦もついて行った訳だが、案の定新入生の中で、初めて一同に会する時の緊張と期待が混ざったような一種独特の雰囲気の中、一番緊張感のないのが我が娘であったのは...想像通りである。

さて、入学式は特にお見せ出来るような写真がある訳でもないので、今回はこじつけで1998年のSteiff-ClubのモデルSchulanfängerbärでも紹介しようかと思う。

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これは、黄緑色のテディに茶色い革製のランドセルを背負って、ドイツの小学1年生が初めて学校に行くとき持って行くSchultüteと呼ばれる円錐形の入れ物を持っている。実際はここに、お菓子を沢山詰めるのだが、このテディが持っているのはもちろん空である。ドイツの新学期は秋なのだが、黄緑色は若葉を連想させ、春らしい色合いだと思う。

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これはシュタイフベア得意の寝かせると声が出るなどのギミックはないのだが、黄緑色のモヘアのテディはちょっと珍しく、飾っておくには表情も可愛いベアである。モノの本によると、高さは30cm、8,730匹限定だそうである。

参考文献:STEIFF TEDDY BEARS 「限定ベアの世界」/クレオ


タグ:Teddybaer Steiff

Steiff MiniKatalog 1/2011 [Steiff]

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昨日、ドイツのSteiffから分厚い封筒が届いた。既にSteiff-Clubを退会して久しいのであるが、何故今頃?と思いつつ封筒を開けてみると、1冊の総合ミニカタログとオマケと手紙が添えられている。読んでみると、Steiffにはメルクリンインサイダーのようなクラブだけではなく、Steiff Family Clubなる家族向け会員組織(と言えるか?)があって、Steiffドイツのサイトから簡単に登録ができるので、登録していたのである。このクラブはシュタイフ商品をオンラインショップで購入したり(したことなかが..)Steiffの聖地Giengen (Enz)のSteiff Museumにあるブティックでの購入に若干の値引き特典があったりする。

まぁ、顧客を囲い込むのが狙いであろうが、わざわざ日本までドイツ語版のミニカタログを送ってくれるのは有り難いこと。もちろん会費などはない。

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で、しばらく遠ざかっていたSteiff製品は、相変わらず伝統と新しさを兼ね備えたデディベアを初めとする商品構成で、生まれてすぐからSteiff製品に親しめるような製品の充実が見られるのは最近の傾向であろう。上画像のようにレプリカモデルもいわゆるコレクター向けに揃っているのは抜け目の無いところ。メルクリン以上に製品の充実度があるので、自身がつくづくハマらないで良かったと思う。

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一方小学生向けアイテムであろうか、「Crazy Rabbits」なるウサギのアイテムも登場し、これはSteiffらしいとは言い難いが、日本同様年々少子化や電子玩具の影響を受けるSteiffにとって様々な方法で彼(女)らを取り込む努力は怠っていない。上画像はそのオマケである紙細工の型紙。

久しぶりにSteiffのクマ達も手に取ってみたくなってきた....。そう言えば、銀座のSteiff-Galleryってまだあるのかな?

参考サイト:Steiff Family Club
http://www.steiff.com/site/index.php?shopID=2000
タグ:Steiff

Teddy Clown 1928 / EAN 420023 [Steiff]

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最近メルクリンや鉄道絡みばかりなので、今回は久しぶりにSteiff-Teddyなど...。

上画像の赤ちゃん顔のテディは1993年のSteiff-Clubベア(EAN 420023)である。頭に黄色のボンボンを2つ付けた三角帽を載せて襟には三角帽とコーディネートされた飾りも付けて、愛らしさを一層強調させている。モヘアの色は、焦茶(白色モヘアに焦茶の塗装?)である。鼻の部分だけ地色の白が強調されて可愛さに磨きが掛かっているように見えるのは私(と持ち主の妻)だけであろうか。

これは、1928年にSteiffがリリースしたモデルのレプリカで、始まって2年目のモデルである。初年度のTeddy Baby Blauが高い人気となったことからかクラブ入会者が増加し、製造数は11.020体となっている。(Teddy Baby Blauは7.959体とのこと)但し、この時点ではクラブは欧州のみに留まっているため、日本ではあまり見かけないのかも知れない。

耳のタグは、レプリカモデルを示す白地に黒タグとなっている。高さは28cm。

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クラブモデルの象徴とも言える円形の陶器製ワッペンは、それだけで重みのあるもので「STEIFF CLUB」と「EDITION 1993」の文字がクラブだけのモデルであることを強調している。このころからであろうか、テディベアが急にもてはやされるようになり、クラブ組織がコレクターの心をくすぐるビジネスモデルとして成功した瞬間でもあったように思う。翌年からSteiff Clubは全世界で展開が始まったのである。メルクリンもこの年にインサイダークラブが誕生したのである。

参考文献:STEIFF SORTIMENT 1947-1995 / Günther Pfeiffer
タグ:Teddybaer Steiff