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Teddy Baby Blau / EAN 420016 [Steiff]

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昨日メルクリンとSteiffのコラボモデルの紹介やSteiff-Clubについて記したので、今日はSteiff、しかもSteiff-Clubの最初のクラブモデル(1992年)について触れてみたい。もしかしたら、このブログの読者の多くにはあまり興味のない話題かもしれないが...。

これからメルクリンの新製品の話題でもちきりになるかも知れないので、今日はお休み気分で読んで頂ければ..と思う。

1992年と言えば、私はドイツのPforzheimという小さな町(最近この町の模型店が日本のメルクリンファンにもやや有名になりつつあるようであるが..)の大学を卒業し、就活から就職が決まった頃である。当時の住まいはPforzheimから西へ70Km程のKarlsruheにあり、学生時代は毎日クルマでAutobahnを使って通っていた(日本と違って高速代金は無料の上、滅多に渋滞は起きないので片道1時間も掛からない)が、卒業してからはKarlsruheに居ながら就職活動に専念しつつビザ切れの心配ばかりしていたように思う。しかし時間があったので色々な町に出掛けたり(どの町にも個性とがあって、身近に歴史に触れられたのが、ドイツに滞在した大きな楽しみの1つ)、夏になれば遅く迄明るいので夕食後に中央駅迄散歩に出掛けたり、楽しい思い出が蘇る。

さて、前置きが関係のない方向に脱線してしまったが、この街に住まいがある3年間、良く買い物をしたKarlsruheの中心市街地(トランジットモール)のまさに中央に位置する百貨店のKarstadtには、玩具売場にSteiffコーナーがあり、店員さんがほとんどいない(来ない)のだが、机が1つ置かれてあり、そこにSteiffのパンフレットなどが置かれていた。たまたまそこを覗いた時見つけたのがクラブの案内である。これは1991年だったかも知れない。

クラブが発足して翌年から開始されたクラブモデルは、会員のみ購入権利のあるインサイダーモデルと同じである。クラブの案内パンフレットには、画像のクラブモデルの写真があったように思う。いわゆるテディベアとはちょっと異なる趣の可愛らしい姿に、妻はすぐに入会を決め、入会申込をした。結局それ以来、今年3月迄の19年間クラブ会員でいたことになる。

このモデルはレプリカで、7959体製造されたと手元の資料には出ている。クラブモデルの特徴は、限定品を示す白地に黒文字(シリアルナンバー入り)の耳タグだけではなく、当時は首から胸に大きな陶器製のメダルを掛けていた。そこには、中心にクラブのマーク、そしてそれを囲むようにSteiff-Clubモデルであることと、そのリリース年が大きく記されている。

当時はこのクラブが欧州内だけの展開だったため、USや日本などのアジア地域にはリリースされていない。その2年後の1994年のクラブモデルからは、日本にもリリースがあったとらしい。(未確認)そのため、製造数も最初の2年間は少なく、また愛らしい姿も手伝って最初の2年間のクラブモデルは結構なレアになっていると聞いている。もしかしたら我が家で最も価値のあるテディかも知れない。
最近はネットオークションも盛んなので、このモデルをお持ちの日本のファンも少なからず居るのではないかと思う。(以下は、アマゾンでも扱っているちょっと古いが手元にあるSteiff資料集。下は、その後に出版された2003年迄のモデルを掲載した同様の本)

[SORTIMENT 1947-1995]


[SORTIMENT 1947-2003]

タグ:Steiff Teddybaer

Spielwarenmesse 2008 (8) / Steiff [Steiff]

私のメッセ訪問は何も鉄道模型だけが目的ではない。時間が許す限りどん欲に新しいアイデアを見つけたいと思う...。しかし、今年は3日もメッセ会場に居たにも関わらずほとんど4A会場から出られなかった。しかし、知人とお昼を取りに行った時チャンスと思って何とかSteiffブースに訪れることが出来た。Steiffはメルクリン同様歴史のある玩具会社で所在地もGoeppingenから数十キロのところにあり同じ地方と言って良い。どちらの会社の製品もその品質において他の追従を許さないものがあり、それゆえ値段も高価で古く欧州ではブルジョア階級以上の子供しか手に入れることは出来なかったようである。それ故かメルクリンとSteiffは昔から同じ玩具業界でも仲の良い会社であった様に思う。今でも双方のコラボレーションモデルは少なくない。これ以上のSteiffの詳細は、日本でも数多くのサイトがあるのでそれに譲ろう。

さて、時間が限られていてあまりじっくりと見ることは出来なかったが、今年の新製品のハイライトぐらいは撮影できたと思う。メルクリン/TRIXほど詳細な解説は出来ないが1枚の画像は1000の言葉より多くを語ると言う。以下画像をお見せしたい。






最後の画像の黒色のテディは今年のクラブ・エディションである。Steiffでは、メルクリンインサイダーが発足する数年前からこのような顧客の組織化が進められた。これ以降日本でもSteiffのテディベアが人気を博したように思う。Steiff-Festivalの後のModellbahn-Treffや、Steiff Galerieなど店舗開発についてもその後にメルクリンショップシステムが出来るなどマーケティング戦略に置いてはメルクリンは何かとSteiffのコンセプトの後追いをしている印象を持ったものである。(今日のSteiffを見れば、明日のメルクリンが分かるとも言えようが、最近Steiffには目新しい動きは無い...ように思う)

あと、このブログをご覧になっている家族持ちの方々には、くれぐれも奥様や娘さんなどにSteiffを知らせない方が...と。何故なら、別々に財布を持っているならば良いのだが、財布が夫婦で一つの場合、Steiffのクマにハマるとメルクリンモデル以上に危険だからである。クマ一つとってもメルクリンのRe460以上にバリエーションがあり、価格は過去のモデルに遡る程うなぎ上りだからである。コレクターを意識したコラボモデルも数多くあり、ちょっと誤るととんでもない深みにハマってしまうこともあるので呉々も注意されたい。

因に今回のニュルンベルグ出張での妻への土産は、同地のSteiff Galerieで購入したTeddy-Crownである。


タグ:Spielwarenmesse

Weihnachtsstern Ohnamentbaer 2007 [Steiff]

例年クリスマス前にSteiffからクリスマスツリーに飾るオーナメントベアが出るようになってもう10年以上経つであろうか。今年ももちろんリリースされたので、これをClubbaerと合わせて注文した...のであるが、少々発注時期が遅かったようで結局クリスマスには間に合わなかったのである。しかし、オーナメントは毎年ツリーに飾るので来年に期待..である。

今回のオーナメント(EAN 38396)はWeihnachtsstern(ポインセチア)がモチーフである。小型のテディ(と言ってもちゃんとモヘア生地で手足が動く)の首回りにポインセチア形を模したフェルトを巻いて、ツリーに掛けるための紐が2本出ている。もちろん限定製品なので白タグに赤文字である。リリース数は2007年に因んで2007個である。もちろん白タグ裏側にはシリアルナンバーとなる通し番号がふられている。
このベースとなるテディは、ポインセチアに合わせてエンジ色の鼻と口になっている部分が中々オシャレである。

フェルトの花/葉も落ち着いた色彩で高級感がある。今年のツリーには間になわなかったが来年はきっとツリーでもひときわ目立つ存在となろう。


タグ:Teddybaer

Marianne Meisel Teddybaer / Steiff Club [Steiff]

今日掃除中(毎年この時期は毎日掃除である...)に、ドイツから小包が届いた。やっと3日に発送されたメルクリンかと思いきや...妻宛のSteiffであった...。本当ならこれももっと早く届くはずであったが、クラブベアの注文書が何故か宛名不明で戻ってきてしまったため、その後ポスト側の問題で届かなかったことが判明する迄暫く注文書が家に放置されていたのである。

で、今日紹介するSteiffのテディは2007年のクラブモデル「Marianne Meisel Teddybaer」(EAN 420771)である。添付の説明書によれば、Steiffのテディベアを一躍有名にしたRichard Steiffの娘の名前がMarianne Meisel。彼女は現在も女流画家として高齢ながら存命とのこと。彼女が描いた透明水彩画のテディ(つまり彼女のデザイン)が今年のクラブモデルということである。
そのテディであるが、ローズ色のモヘアの本体に花柄のフェルトをビーズで留めてある。今迄のクラブベアはレプリカモデルが多かったのだが、今回はオリジナルモデルで、しかもSteiff家の血縁者のデザインとうことで中々奥深さを感じるものである。

妻は色柄も含めてお気に入りのようである。特に今春のドイツ旅行でSteiff-Museumに立ち寄った時に、このモデルを見て気に入っていたそうである。大きさも中々存在感のある40cmである。限定版なので耳のタグは白地に赤文字で、シリアルナンバー付き。ナンバーが印刷されたZertifikat(証明書)も同梱されている。そして最近の傾向として、紙製の外箱はなく布製の袋に入っている。これは、外箱の保管場所に困らないし環境にも良いことだと感心するアイデアである。また、Zertifikatにシリアルナンバーが印刷されているのはメルクリンのインサイダーモデルでもやって欲しいことである。(メルクリンインサイダーモデルのZertifikatには、クラブ会員の名前は入っているので、シリアルナンバーもあれば、なお良いと思うのだが...)


タグ:Teddybaer

100周年のSteiff-Teddybaer [Steiff]

昨日のブログにも記したが、2002年はSteiffのテディが100周年で様々なアイテムがSteiffからリリースされた。で、今回はその100周年テディを紹介したい。この時は大きく分けて2種類の100周年テディがSteiff社からリリースされたと記憶している。しかし、その2種類は大きさ(つまり価格)に大きな差があり、私の妻は当然ながら小さな方のテディを選んだのである。(ホッ!)
そのテディも2、3種類の色違いがあったように記憶している。画像にある我が家(妻)のテディは、ブロンド(EAN 671043)である。
モデルとなったテディには、100周年記念モデルの証である陶器製のロゴが首からさげてある。Steiffの耳タグは限定商品である白タグに赤文字である。我が家のテディの中では小振りな方だが、それ故中々かわいい逸品である。今度は125周年記念のテディになるだろうが、それは2027年である。その時私の年は...?


Purzelbaer [Steiff]

昨日クリスマスツリーの画像の下に座っていたテディが今日のテーマである。実はこれ今年のレプリカモデルなのだが、ちょっと変っている。何が変っているのかと言えば、このデディは動くのである。その動き方は...「でんぐりがえし」。つまり前転をするのである。両手がお腹のゼンマイに連動しています。まぁ、レプリカなので機構も昔ながら...上手く前転できなくてもそこは御愛嬌。

耳のタグは白地に赤文字の限定モノを示しています。これは2006年ということで2006体限定である。これだけの機械を詰め込んでプロポーションが典型的なSteiffらしいのはやはりさすがと言えるのではないだろうか。

Purzelbaer EAN037436


タグ:Teddybaer

Polarbaer Ornament [Steiff]

久しぶりのSteiffである。たった今ドイツのSteiff-Galerieから妻のクリスマスプレゼントと一緒にこのクマのぬいぐるみが届いた。ぬいぐるみと言っても画像のクマは、毎年リリースされるクリスマスツリーのオーナメントです。今年は、特に当たり年ではありませんでした。と言うのも例年なら可愛いテディがサンタクロースのいでたちであったりするのですが、今年は、カラフルなボールとこの北極グマ(EAN 037375)です。さすがにボールはイヤなので、この北極グマにしました。オーナメントとは言え、さすがSteiff立派にモヘアで出来ています。また、2006年に因んで、2006個限定で、赤文字白タグです。更には個体番号付きZertifikat(証明書)まで付いています。(メルクリンのInsidermodellのZertifikatもシリアル番号を付ければと思います)

さて、我が家では毎年第1アドベント(今年は12月3日)にツリーを飾り付けるので、この日に今年のクマも仲間入りします。

さて、妻のプレゼントですが、バレると面白くないので12月25日までナイショです。

早いですねぇ。もうクリスマス....。


Teddybaer mit Maulkorb / 0174/35 [Steiff]

 昨日のブログに書いた01形機関車モデルと一緒に我が家へ連れて帰ることになったテディのマウルコルプ君を紹介しようと思う。
 このテディは、1990年にSteiffからリリースされた1908年モデルのレプリカで、大きさによって3種類ある。35、46、60cmであるが、我が家のは35cmである。「Steiff Sortiment 1947-1995」というSteiffモデルの資料本によれば、35cmモデルは6000体の限定生産とある。当時は今と違ってレプリカモデルも特別限定モデルも少なかったので、6000体もの限定でも充分売れたのかも知れない。実は妻が本当に欲しいテディは「Teddy Crown」というクラウン帽子を頭に載せたレプリカなのだが、これがやたらに高価になっていて今でも手にできない。
 しかし、この猿ぐつわをはめたテディは、実に愛らしく彼女もすぐに気に入ったようだ...と、私は01を傍らに、まさかここでテディは買わないだろうなんて勝手に思っていたのは、私の読み違いで、しっかりと彼女は購入モードになっていた...。しかも、DM350,-もする。しかし、私だけ好きなものを買って、彼女にはおあずけ..という訳にはゆかない。連れて来るんじゃあなかったと思っても後の祭りである。彼女は上機嫌でテディを傍らに私と家路についた次第である。

「Steiff Sortiment 1947-1995」:

Steiff Sortiment 1947 - 1995

Steiff Sortiment 1947 - 1995

  • 作者: Guenther Pfeiffer
  • 出版社/メーカー: Pfeiffer GAF Guenther
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: ペーパーバック


ドイツのSteiff-Club [Steiff]

 昨日届いた郵便に、もう一つドイツのSteiffから来たものがあった。これは、ドイツのSteiff-Clubの定期刊行されるClub Magazinなどの最新の情報を満載した小冊子やらパンフレットなどである。これは私宛ではなく妻宛のものである。とはいえ、Steiff本社の所在地がメルクリンとさほど離れていないところにあることもあってか、メルクリンと良くコラボレートするモデルもある。作っている玩具は全く違うのだが、何かしらこの2社に共通点を感じるのは、何故なのだろうか?やはり歴史があり、品質に対する厳しい眼や世界に広く眼を向けた経営姿勢なのか?いずれにしても両社とも一本筋の通った会社であることには間違いない。
 私がこの2つの会社の製品をこよなく愛する理由は、一つ一つの製品がユーザーに語りかける「何か」なのである。
 そう、この会員組織であるクラブも両社ともあり、Steiff-Clubはメルクリンインサイダーより1年ぐらい早く立ち上がったのだと思う。私もインサイダーには最初から付き合っているのだが、妻もSteiff-Clubが組織された初年度からの会員である。

 さて、このSteiff-Clubからの郵送物は年に4回(3ヶ月に1度)である。毎年Club-Editionなる会員限定モデルがあり、その購買権がある。また毎年小さなテディがプレゼントされる。その他にも様々なコレクターズアイテムの紹介などがある。今号では、クリスマスに向けたモデルの紹介が別のパンフレットとして同封してあり、さすがに素晴らしい手の込んだテディ達が写真に納まっている。
 最近ようやく日本でもテディのブームが去ったようである。販売する方々には申し訳けないが、ブームは必ず去るもので、ブームに捕われず長く愛好出来るユーザーが1人でも増えれば、その方が良いと思う。メルクリンモデルにしてもSteiffのぬいぐるみにしても素材の吟味から仕上げ迄、人の手により出来上がった最高の逸品であるから、その価値は失われない。

 これからもメルクリンとSteiffの両社がメーカーとしてユーザーに語りかける「何か」を持つ製品を送り出し続けて欲しいと願っている。

参考サイトアドレス:
Steiff-Club(ドイツ) http://www.Steiff-Club.de/