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ICE-VとNeumeister Design [欧州鉄道]

今回紹介するのは、ICE-Vに関するもう1つの資料についてである。これは、私がドイツの美術大学を卒業して求職中にStuttgartにあるDesign Center Stuttgartで「石川県のデザイン」という企画展示の準備アルバイトをしていた時のこと。そこのグラフィックデザイナーと仲良くなり、私が鉄道デザインを志していることを知った彼が私にプレゼントしてくれた本がこれである。本というにはちょっと薄っぺらいカタログなのだが、実はDesign Center StuttgartでICE-VのデザイナーであるNeumeiseterの展示会が以前行われたとのことで、その時彼が手がけた展示会のカタログである。
彼曰く、「Neumeisterは、ドイツで最も優れたデザイナーの1人である」と断言していたが、私も同感である。

当時、Neumeister Deisgnの最新作はICE-Vの他、DSBのIC3のデザインスタディやTransrapid 07などであるが、やはりICE-Vについては、その中でもハイライトと言える作品で多くのページを費やしている。特にエクステリアデザインのスタディは、どれも魅力的な造形で興味深い。
Transrapid 07については、それまでのどのマグレブ車両よりも洗練された造形で、現在上海で営業中の車両よりも優れたデザインであるように思う。
また、IC3のデザインは確かに魅力的ではあるが、現実となったJens Nielsenのゴム幌のアイデアが一歩先を進んでいたように思うのである。それ以外にも、DBからの依頼であろう新しいIC/EC向け区分室客車(Bvmz185向けのスタディ?)のインテリアデザインなどは、彼らしい新しい発想ですばらしいデザインである。
先日紹介した2冊のICE-V実車の資料と、このデザインのカタログでICE-Vの全てを知ることができると言っても過言ではないかも知れない....。
参考サイト:Design Center Stuttgart
http://www.design-center.de/
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