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43257 DB Salüge 801 (10 205) / Ep.IVa (Teil 2) [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ サロンカー「10 205」通路側

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▲ サロンカー「10 205」区分室側

昨日の続きである。今回はこのセットの車両モデルについて触れてみたい。
この車両モデルは、実は1998年のMHIモデルのAdenauer Zugset(43229)としてリリースされているもののうちの1両と同じである。異なるのは、このモデルがAdenauerセットが3両あるのに対し単品であること。また時代がEp.IIIであることである。実はこのセットも欲しかったが手にすることは出来なかった。確かこの時は、同時に牽引機として銀リング付き01.10形(37102)もリリースされた。

特徴的なのは、窓配置はもちろんのこと、通路側と区分室側で窓の形状も異なることである。また区分室側中央窓下左側に通風口が彫られている。Schürzenwagenでは、基本的に車体の通風口はエアコン改造した食堂車など印刷処理されているが、新たに金型を起こしたこの車両には、全て同じ位置に通風口があるため、彫られているのであろう。やはりこの方がリアルで良い印象である。

もう1つ、この時期の車体塗装色はChromoxidgrün1色なのだが、この車両は同色ながらシル・ヘッダが黒色塗装となっている。

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▲ サロン側の車端部分。

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▲ 逆側の車端部分

Ep.IV仕様になっているので貫通路幌は、ゴムチューブタイプに変更されている。また、台車はMinden-Deutzに履き替えられている。

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上画像は、この車両の中心的な機能でもあるサロン室を見たところ。室内装備はサロンの雰囲気をあっさりと仕上げてある。

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手ぶれで少々見づらい画像はご容赦。車体中央のDBマークと形式/UIC車体番号表記である。手元のガイドによれば、「51 80 89-80 305-1」、「Salüge 801」とある。この形式は1両のみの存在である。全長は、23,5m。製造当初よりサロンカー(Salon4ü-37)として1937年にWegmann社にて製造された。つまり製造当初は当時のドイツ為政者トップの専用であったはずである。

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▲ RICラスターは、この車両の特殊な用途から西側欧州のほとんどの国と東欧の一部の国へも入線可能となっているのがわかる。ギリシャにもブルガリアにも入線可能なのは興味深い。また最高速度は160Km/hである。

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▲ REV表記は、1972年4月13日である。

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▲ 車端部分の扉下の表記。

上段に「Fremdeinsp.」、下段に「Netz 220 V~」と表記されている。もしかしたら、通常とは異なる電圧地域での充電が可能な設備がこの車両にはあるのかも知れない。確証はないが..。その右側の、「Tel2」、「Tel1」と其々表記の下の黄色い印の表記も好奇心がそそられる。

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妻部分の画像。他の同シリーズ車両とは異なる貫通路の造形である。

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折角なので同梱のPreiserフィギュアを並べて撮影してみた。Brandt首相にはピントが合っていないが、それなりの雰囲気は良く出ているのでは?

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同梱のアクリルケースに収めることも可能である。

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最後に、ボデイを外して室内装備を眺める。この車両はサロン室の他、バスタブの付いた浴室や寝室も設備されているが、モデルでははっきりとは分からない。

メルクリンは、たまにこうした特殊な客車モデルを新しい金型で製造するが、この手のモデルはくすぐられるだけに、もう少し仕様違いや他のサロンカーについてもリリースされるのは歓迎である。

参考文献:Taschenbuch Deutsche Reisezugwagen / Horst J. Obermeyer
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