ÖBB Nightjet der neuen Generation [欧州鉄道]
欧州の夜行列車は、DBのCity Night Lineが撤退して、その後の空白期間を経てÖBBがその一部を引き継ぐ形で運行再開したNightjetが環境問題の意識向上の後押しを受け、商業的成功を収めたことで、路線を拡大。既にNightjetブランドは欧州で最も大きな勢力となったことは周知されています。
さて、そのような中旧来の車両のリニューアルも進め、新たに固定編成で高速化にも対応したSIEMENS製の新世代車両が登場し、まだ営業運転開始前ではありますが、既にÖBBの公式ウエブサイトで専用ページが以下アドレスで公開されています。
Nightjet der neuen Generation
これによれば、今回の新しいNightjetのカテゴリは以下の6種となります。
・Schlafwagen Confort Plus(WC/シャワー付き2人用寝台)
・Schlafwagen Confort(WC/シャワー共同2人用寝台)
・Mini Cabin (1人用ベッドの簡易寝台)
・Liegewagen Confort(4人用簡易寝台)
・Abteil Barrierfrei Confort(2人用車椅子+2人用介護者対応)
・Sitzwagen Confort + Multifunktionsbereich(テーブル付き4人向かい合い座席+多目的区画(自転車置き場など)
基本的には、今までの5種のカテゴリを基本に、より快適性を強化した新しいイメージのインテリアデザインを目指した設備になっています。今回最も注目しているのは、日本のカプセルホテルからインスピレーションを得て開発したというMini Cabinで、このカテゴリが加わったことで6種のカテゴリに刷新されたということです。
寝台車は、設備的に以前同様、個室内に洗面台が基本的に用意されていて、個室内のWC/シャワー室の有無が、ConfortかConfort Plusの違いになります。(Confortは、WC/シャワーが共同)いずれもモダンで明るいインテリアが特徴でベッドから続くソファタイプのシートと大型テーブルのレイアウトは、機能的でかつ居心地の良さそうな印象を受けます。
Mini Cabinは、これまでの簡易寝台の複数ベッドの区分室からベッドのレイアウトはそのままに、シャッターを使ってベッドを独立させて一人分のベッドの占有面積を拡大。ベッドの上にテーブルを設備し、そのスペースを可能な限り有効に活用できるアイデアが実に秀逸なデザインになったと評価します。
つまり、それまでの区分室では左右のベッドの間のスペースをなくし、そのスペースを各ベッドのスペースに使うことで、1人分のスペースをベッド+αとしている点にあります。靴入れや小物入れも各ベッドの数が梯子のスペースを使っているなど、まるでパズルのような無駄のない合理的なレイアウトを実現しています。
簡易寝台車には、今まで同様の4人用区分室も用意されていますが、これは1名から4名まで指定することが可能です。家族など1グループとして1区分室を占有するのは、同室の他者への気を遣う負担が少なく精神的にも良いでしょう。逆に1人や2人のリーズナブルな旅行ならMini Cabinは重宝するはずです。
同じ簡易寝台でも、バリアフリー対応の区分室は、車椅子利用者2名+介助者2名分のスペースとベッドが設備され、車椅子の動きに対応できる広い空間が約束されている上に、今までのバリアフリー対応個室と比べて、ホームからの乗降がステップレスで可能な一段低い低床になっている点が大きく異なる部分です。WCは隣接したバリアフリー対応で、最小限の動線で移動できるよう設備されています。
座席車については、これまでIC用の座席車両をそのまま活用した開放室、或いは区分室車両でしたが、今回は、大型テーブルを中央にレイアウトした4人用ボックスシートが並んだ開放室となり、自転車などが置ける荷物スペースに隣接した設備で、2等乗車料金だけで利用可能なリーズナブルな座席車を利用するアクティブな若者をターゲットとしてマーケティングした結果がこの設備に現れていると感じます。
いずれのカテゴリも、これまでの夜行列車の設備は快適性を1段も2段も向上させた印象があり、今後欧州の標準的設備とカテゴリになるのではないかと推測できます。
供食については、カテゴリ別に用意される内容が異なり、寝台車と簡易寝台、Mini Cabinには朝食が用意されていて、座席車はサンドイッチや暖かい夜食などが用意されています。各指定された場所に届けられますが、朝食が料金に含まれているのは寝台車だけで、前夜に配布されるアイテムシートに6つまで無料(7つ目からは別途料金)で選択し、車掌に渡すことで翌朝シートサービスされます。簡易寝台、Mini Cabinや座席車は、別途支払いで用意されるもののようです。
・寝台車の朝食(利用料金に含まれる)と供食メニュー表
・簡易寝台、Mini Cabinの供食メニュー表
・座席車の供食
CNLやICNなどでは別途食堂車が用意されていますが、車両を移動することやキャパシティの問題など、シートサービスにしたことは、専用車両の用意がいらないことなど、夜行列車としてトータルで熟考した結果だと考えられます。
この新世代Nightjetは、車内設備だけが新しいわけではなく、初めて固定編成でプッシュプル対応になった客車列車というだけでなく、最高制限速度が230Km/hとなり運用各国の高速新線を走ることで、速度向上と途中駅での連結開放作業がなくなり、時短効果が生まれます。(一方でKurswagenがなくなりきめ細かな乗換えなしで目的地に行けるサービスは縮小される可能性があります)
さて、私たちが気になるのは、その運用開始と運用区間ですが、まず来月からWien Hbf / Innsbruck Hbf - Hamburg Hbfを結ぶ路線で開始される予定です。その後、以下の路線に徐々に路線拡大が行われるとのことです。
・Berlin - Halle (Saale) - Erfurt - Strasbourg - Paris (週3往復)
・Berlin - Halle (Saale) - Erfurt - Köln - Aachen - Brüssel (週3往復)
日本でも少しづつではありますが、夜行列車の拡大が今後行われるのではないかと想像できますが、この新世代Nightjetのカテゴリやインテリアデザイン、アイデア、供食スタイルに至るまで大変参考になると考えられます。
この新世代のNightjet、寝台車だけでなく、全てのカテゴリで試してみたいと思うのは、私だけでしょうね。
さて、そのような中旧来の車両のリニューアルも進め、新たに固定編成で高速化にも対応したSIEMENS製の新世代車両が登場し、まだ営業運転開始前ではありますが、既にÖBBの公式ウエブサイトで専用ページが以下アドレスで公開されています。
Nightjet der neuen Generation
これによれば、今回の新しいNightjetのカテゴリは以下の6種となります。
・Schlafwagen Confort Plus(WC/シャワー付き2人用寝台)
・Schlafwagen Confort(WC/シャワー共同2人用寝台)
・Mini Cabin (1人用ベッドの簡易寝台)
・Liegewagen Confort(4人用簡易寝台)
・Abteil Barrierfrei Confort(2人用車椅子+2人用介護者対応)
・Sitzwagen Confort + Multifunktionsbereich(テーブル付き4人向かい合い座席+多目的区画(自転車置き場など)
基本的には、今までの5種のカテゴリを基本に、より快適性を強化した新しいイメージのインテリアデザインを目指した設備になっています。今回最も注目しているのは、日本のカプセルホテルからインスピレーションを得て開発したというMini Cabinで、このカテゴリが加わったことで6種のカテゴリに刷新されたということです。
寝台車は、設備的に以前同様、個室内に洗面台が基本的に用意されていて、個室内のWC/シャワー室の有無が、ConfortかConfort Plusの違いになります。(Confortは、WC/シャワーが共同)いずれもモダンで明るいインテリアが特徴でベッドから続くソファタイプのシートと大型テーブルのレイアウトは、機能的でかつ居心地の良さそうな印象を受けます。
Mini Cabinは、これまでの簡易寝台の複数ベッドの区分室からベッドのレイアウトはそのままに、シャッターを使ってベッドを独立させて一人分のベッドの占有面積を拡大。ベッドの上にテーブルを設備し、そのスペースを可能な限り有効に活用できるアイデアが実に秀逸なデザインになったと評価します。
つまり、それまでの区分室では左右のベッドの間のスペースをなくし、そのスペースを各ベッドのスペースに使うことで、1人分のスペースをベッド+αとしている点にあります。靴入れや小物入れも各ベッドの数が梯子のスペースを使っているなど、まるでパズルのような無駄のない合理的なレイアウトを実現しています。
簡易寝台車には、今まで同様の4人用区分室も用意されていますが、これは1名から4名まで指定することが可能です。家族など1グループとして1区分室を占有するのは、同室の他者への気を遣う負担が少なく精神的にも良いでしょう。逆に1人や2人のリーズナブルな旅行ならMini Cabinは重宝するはずです。
同じ簡易寝台でも、バリアフリー対応の区分室は、車椅子利用者2名+介助者2名分のスペースとベッドが設備され、車椅子の動きに対応できる広い空間が約束されている上に、今までのバリアフリー対応個室と比べて、ホームからの乗降がステップレスで可能な一段低い低床になっている点が大きく異なる部分です。WCは隣接したバリアフリー対応で、最小限の動線で移動できるよう設備されています。
座席車については、これまでIC用の座席車両をそのまま活用した開放室、或いは区分室車両でしたが、今回は、大型テーブルを中央にレイアウトした4人用ボックスシートが並んだ開放室となり、自転車などが置ける荷物スペースに隣接した設備で、2等乗車料金だけで利用可能なリーズナブルな座席車を利用するアクティブな若者をターゲットとしてマーケティングした結果がこの設備に現れていると感じます。
いずれのカテゴリも、これまでの夜行列車の設備は快適性を1段も2段も向上させた印象があり、今後欧州の標準的設備とカテゴリになるのではないかと推測できます。
供食については、カテゴリ別に用意される内容が異なり、寝台車と簡易寝台、Mini Cabinには朝食が用意されていて、座席車はサンドイッチや暖かい夜食などが用意されています。各指定された場所に届けられますが、朝食が料金に含まれているのは寝台車だけで、前夜に配布されるアイテムシートに6つまで無料(7つ目からは別途料金)で選択し、車掌に渡すことで翌朝シートサービスされます。簡易寝台、Mini Cabinや座席車は、別途支払いで用意されるもののようです。
・寝台車の朝食(利用料金に含まれる)と供食メニュー表
・簡易寝台、Mini Cabinの供食メニュー表
・座席車の供食
CNLやICNなどでは別途食堂車が用意されていますが、車両を移動することやキャパシティの問題など、シートサービスにしたことは、専用車両の用意がいらないことなど、夜行列車としてトータルで熟考した結果だと考えられます。
この新世代Nightjetは、車内設備だけが新しいわけではなく、初めて固定編成でプッシュプル対応になった客車列車というだけでなく、最高制限速度が230Km/hとなり運用各国の高速新線を走ることで、速度向上と途中駅での連結開放作業がなくなり、時短効果が生まれます。(一方でKurswagenがなくなりきめ細かな乗換えなしで目的地に行けるサービスは縮小される可能性があります)
さて、私たちが気になるのは、その運用開始と運用区間ですが、まず来月からWien Hbf / Innsbruck Hbf - Hamburg Hbfを結ぶ路線で開始される予定です。その後、以下の路線に徐々に路線拡大が行われるとのことです。
・Berlin - Halle (Saale) - Erfurt - Strasbourg - Paris (週3往復)
・Berlin - Halle (Saale) - Erfurt - Köln - Aachen - Brüssel (週3往復)
日本でも少しづつではありますが、夜行列車の拡大が今後行われるのではないかと想像できますが、この新世代Nightjetのカテゴリやインテリアデザイン、アイデア、供食スタイルに至るまで大変参考になると考えられます。
この新世代のNightjet、寝台車だけでなく、全てのカテゴリで試してみたいと思うのは、私だけでしょうね。
ÖBB NightJet 新型客車が登場 [欧州鉄道]
欧州西側の夜行列車はDBのCNLが商業的な失敗から撤退して、その失敗を徹底的に分析して登場したÖBBのNightJetは、CNL時代と変わらぬ車両を使いながら、ソフトのサービス向上で利用者は着実に増え、今や「飛び恥」などという言葉も出てくるなど、航空機より鉄道移動がトレンドになりつつある状況は、European Sleeperなど欧州西側やチェコのRegioJetでも夜行運用を始めるなど、NJ以外でも次々に民間で夜行列車が脚光を浴びていることからも、その進化は歓迎されることとなるでしょう。
そんな中で、かねてからアナウンスのあったÖBBのNightJetがSIEMENSのViaggioをベースにした客車による新型車両のインテリアが完成、公表されました。以下は、Railway GazetteのWEB版アドレスです。(登録することで全文が読めます)
OeBB NightJet 新型客車 / Railway Gazette
この新型車両は、RailJet同様、制御客車つきの7両固定編成のようで、2両の座席客車(Bfmpz, ABbmpvz)、2両の寝台客車(WLAmz)、3両の簡易寝台客車(Bcmz)で構成されています。定員254名です。
これを見ると、座席客車の1両は2等開放室制御客車で、もう1両は1/2等合造の区分室/開放室客車、2両の寝台車は全て1等車扱い、3両の簡易寝台車(クシェット)は、2等車扱いです。
3両のクシェットには、おそらく2種のカテゴリがあって、4人用区分室のほか、ミニキャビンと言われるカプセルホテルにリスペクトしたと言われる1人用の区分室があります。注目は、やはりミニキャビンで、新しいアイデアがこの小さなキャビンに詰め込まれているのがわかります。例えばベッド上の様々な機能がついた折り畳み式の大型テーブル。そして外に面したハシゴの壁には、鍵付きの下駄箱と小物入れが備わっています。もし、1人旅なら4人用個室ではなく、このミニキャビンを私は選ぶでしょう。この1〜2人旅の利用者をターゲットにしたミニキャビンは、今後の夜行列車の新しいカテゴリとして普遍的なものになると個人的には思えてきます。
1等寝台車は、シャワーもついた豪華な個室になるので、今以上に人気になると思いますが、2等寝台がなくなるので、利用者は分かりやすい選択となるように思います。(1等のみになるのはちょっと残念とは思いますけど、包括料金になるので安くなることもあり?)
「コンパートメント、ミニキャビン、荷物ラックには、NFC スマート カードを使用してアクセスできます。 リアルタイムの乗客情報システム、無料 Wi-Fi、USB および電磁誘導充電ポイント、モバイル信号透過窓などの機能が備わっています。」
...とあるのは、カ寝台個室やミニキャビン、或いは付帯する荷物入れが1枚のカードキーで解錠・施錠ができるのでしょう。今の時代に合わせて、車内Wi-FiやUSBコンセント、非接触型のスマートフォン用充電器もあるのでしょう。『mobile signal permeable windows』(モバイル信号透過窓)については、良くわかりません。また、軽食とドリンクが用意されているのは、ウエルカムドリンクと夜食のことだろうと想像できます。現在のNightJetの供食スタイルが、この新型車両の登場でアップデートされるのかも知れません。
他に、ベビーカーや(スキーやスノボなど)大型手荷物を収納するスペースも用意されているのは、夜行列車としては嬉しい配慮です。手荷物制限をする予定がないというのは、利用者の意向を十分に配慮した結果だろうと思います。このあたりのきめ細かな配慮がCNLには欠けていたのだろうと考えられるので、CNLの失敗を徹底的に分析して作り上げたNightJetブランドは、ある意味成功例としては、至極真っ当な結果だと感じます。
オーストリアのレオノーレ・ゲヴェスラー連邦気候変動対策・環境・エネルギー・モビリティ・イノベーション・技術担当大臣は、「鉄道での旅行は気候を守ることを意味する」と述べたのは、欧州だけではなく、世界に共通する課題でもあるべきことでしょう。Viaggioベースの新型車両は、最高制限速度230Km/hとのことで、ようやく欧州西側各国で高速新線の建設が進み、各国の高速新線がネットワーク化したことで、国際列車が中心となる夜行列車の到達時間が大幅に短くなり、その役割が今後は益々大きくなってくると感じます。
そんな中で、かねてからアナウンスのあったÖBBのNightJetがSIEMENSのViaggioをベースにした客車による新型車両のインテリアが完成、公表されました。以下は、Railway GazetteのWEB版アドレスです。(登録することで全文が読めます)
OeBB NightJet 新型客車 / Railway Gazette
この新型車両は、RailJet同様、制御客車つきの7両固定編成のようで、2両の座席客車(Bfmpz, ABbmpvz)、2両の寝台客車(WLAmz)、3両の簡易寝台客車(Bcmz)で構成されています。定員254名です。
これを見ると、座席客車の1両は2等開放室制御客車で、もう1両は1/2等合造の区分室/開放室客車、2両の寝台車は全て1等車扱い、3両の簡易寝台車(クシェット)は、2等車扱いです。
3両のクシェットには、おそらく2種のカテゴリがあって、4人用区分室のほか、ミニキャビンと言われるカプセルホテルにリスペクトしたと言われる1人用の区分室があります。注目は、やはりミニキャビンで、新しいアイデアがこの小さなキャビンに詰め込まれているのがわかります。例えばベッド上の様々な機能がついた折り畳み式の大型テーブル。そして外に面したハシゴの壁には、鍵付きの下駄箱と小物入れが備わっています。もし、1人旅なら4人用個室ではなく、このミニキャビンを私は選ぶでしょう。この1〜2人旅の利用者をターゲットにしたミニキャビンは、今後の夜行列車の新しいカテゴリとして普遍的なものになると個人的には思えてきます。
1等寝台車は、シャワーもついた豪華な個室になるので、今以上に人気になると思いますが、2等寝台がなくなるので、利用者は分かりやすい選択となるように思います。(1等のみになるのはちょっと残念とは思いますけど、包括料金になるので安くなることもあり?)
「コンパートメント、ミニキャビン、荷物ラックには、NFC スマート カードを使用してアクセスできます。 リアルタイムの乗客情報システム、無料 Wi-Fi、USB および電磁誘導充電ポイント、モバイル信号透過窓などの機能が備わっています。」
...とあるのは、カ寝台個室やミニキャビン、或いは付帯する荷物入れが1枚のカードキーで解錠・施錠ができるのでしょう。今の時代に合わせて、車内Wi-FiやUSBコンセント、非接触型のスマートフォン用充電器もあるのでしょう。『mobile signal permeable windows』(モバイル信号透過窓)については、良くわかりません。また、軽食とドリンクが用意されているのは、ウエルカムドリンクと夜食のことだろうと想像できます。現在のNightJetの供食スタイルが、この新型車両の登場でアップデートされるのかも知れません。
他に、ベビーカーや(スキーやスノボなど)大型手荷物を収納するスペースも用意されているのは、夜行列車としては嬉しい配慮です。手荷物制限をする予定がないというのは、利用者の意向を十分に配慮した結果だろうと思います。このあたりのきめ細かな配慮がCNLには欠けていたのだろうと考えられるので、CNLの失敗を徹底的に分析して作り上げたNightJetブランドは、ある意味成功例としては、至極真っ当な結果だと感じます。
オーストリアのレオノーレ・ゲヴェスラー連邦気候変動対策・環境・エネルギー・モビリティ・イノベーション・技術担当大臣は、「鉄道での旅行は気候を守ることを意味する」と述べたのは、欧州だけではなく、世界に共通する課題でもあるべきことでしょう。Viaggioベースの新型車両は、最高制限速度230Km/hとのことで、ようやく欧州西側各国で高速新線の建設が進み、各国の高速新線がネットワーク化したことで、国際列車が中心となる夜行列車の到達時間が大幅に短くなり、その役割が今後は益々大きくなってくると感じます。
140 Jahre Orient-Express [欧州鉄道]
▲ 1884年の雑誌"High Life"に掲載されたOrient Express広告(Quelle:125 Jahre ISG / EK-Verlag)
140年前(1883年)の今日、オリエント急行がボギー台車の新しい車両で運用開始した日になります。
その前列車まで使用されたのは、3軸寝台車・食堂車でした。なぜCIWLがオリエント急行の名称で運用開始した記念日を運行開始した6月5日ではなく、新車に置き換わった10月5日にしたのかは既に記していますが、創業者のマッケールスが、米国で体験したプルマン社の寝台車レベルより快適な車輌での運行を目指していて、3軸客車ではまだ不満があったと言えるでしょう。(当時の線路状況や3軸客車で4泊程度の旅行はいくらスピードが遅く、内装を豪華にしたところで、その乗り心地は知れています)
本来なら6月5日のオリエント急行運行開始に間に合わせるはずだったボギー台車の車両調達が間に合わず、列車自体は運行開始したものの、セレモニーもなかったようですが、10月5日にようやく新型客車の運用開始に伴い、改めて仕切り直したようです。なぜそこまで新型客車にこだわったのかは、CIWLが運行そのもの以上にその設備やサービスに拘る企業だったからに違いありません。
この日には上得意さま(各界の名士?)以上に重要視したのが米国のジャーナリストの招待だったようです。当時、新聞メディアは、最大の媒体であり、欧州からアジアの接点を結ぶオリエント急行が、最高の設備とサービスで移動の提供をすることをメディアで報道することは、どのような広告媒体よりも大きな効果があったであろうことは想像がつきます。
この効果はあったことは、今現在の「オリエント急行」のネームバリューを考えれば容易に想像がつきます。
ただ、一方で「CIWL客車=オリエント急行」という方向になってしまう...つまりその後CIWLが提供する各PULLMAN-EXPRESSやLe Tran Bleuなど数々の名列車の名称の影が薄くなったのは、テツ的には残念ですけど...。
つまり、CIWLの判断は正解すぎた...ということでしょうね。
ENCYCLOPEDIE DES VOITURES SNCF [欧州鉄道]
先日FD "Mozart"編成表を纏めるにあたって、初めはすぐにできるであろうとタカを括っていました。しかし、いつものように編成の資料が掲載されているサイトのページを見ると、まず欲しかった1987年の編成表がなく、1986年の編成表を使うことにしました。もしかしたら1987年の編成は前年と同じだから無いのかも知れません。
▲ Quelle: Welt der Modelleisenbahn
上の編成表は、有名な"Welt der Modelleisenbahn"をキャプチャしたものですが、取り敢えずこれに従って作成しました。気になるのは、形式が全てドイツのDB規格で表記されている点です。例えば2等区分室座席客車の形式はBvmzと記してありますが、これはDBの表記でありÖBBではBmzになります。
また、この表だと編成のほとんどはWien Westbf. - Strasbourgで、Paris Estまで直通するのは3両のみになります。Strasbourgから先は機関車に3両の客車だけ牽引してParisまで走るのは現実的では無いような気がしていましたが、ここにはそう記してあるのでそのように編成表として完成させたのです。
▲ 当初作成したFD Mozartの編成表(誤りが多いです...)
それをサンプルとしてFacebookの欧州客車グループやドイツのメルクリングループなどに投げかけたところ、別のサイトをここでもお世話になっているBOAC-VC10さんがヒントをくれました。それがVagon WEBという編成表をグラフィカルに表現して提供してるサイトでした。
これによれば、StrasbourgでWienから到着した列車のうち3両を残して切り離し、そこに新たに食堂車や半室荷物車を含む11両もの客車を連結し、BB 15000形機関車が堂々の14両編成でParisを目指します。
ここに、記されているのが当然ながらSNCFの座席客車で、どうやらコラーユ客車のようです。
コラーユ客車は、私もパリに行くときに2等開放室(B11tu)に乗車したことがありますし、1等車(A10tu)はあることを知っていました。しかし、ちょっとウエブでこの客車を調べるとコラーユ客車は様々な種類があることがわかり....。
そこで、この分厚いSNCFの客車本(ENCYCLOPEDIE DES VOITURES SNCF)の出番となりました。
この本は、少し前知人のSさんが、私に直接電話を掛けてきて「自分にはもう先がないので、あなたに私の蔵書を譲りたい」とのお声をいただき、お宅にお邪魔して譲って頂いた1冊です。彼は欧州に限らず、海外へ撮影旅行に行くのが楽しみで、旅行前に綿密な計画を立てるために情報収集には欠かさなかったことが、ご自宅にお邪魔した時にその資料の整理などからすぐ理解できました。
しかしながら自宅に持ち帰ってきたものの、この本は全てフランス語でSNCFの客車を調べる機会もなく本棚にしまってあるだけでしたが、このFD Mozartの編成表を作るのに役立ちました。フランス語の文面は読めませんが、単語はわかる部分も少なからずあり、文脈はドイツの書籍と同様なので、何を記してあるのかは想像はすぐにつきます。
そのような訳で、図らずも国際急行であるFD Mozartを調べたことで、コラーユ客車やその詳細も理解が進みました。できることなら1970年代のコラーユ客車が全盛時代、機内食スタイルの供食設備(ギャレー)があった1等車でランチをしながら鉄旅をしたかった..と、この本を読みながら妄想してしまうのでありました。
[EDIT] 2023-09-15
ヨーロッパ国際列車追跡乗車記 [欧州鉄道]
先ほど手元に鉄道写真家の南正時氏の最新刊「ヨーロッパ国際列車追跡乗車記」が届いた。この本は、彼が欧州の鉄道に魅せられ、積極的に渡欧して撮影した1970年代から1980年代初めの西欧各国のTEE列車を中心とした列車の取材で集めた資料の集大成と言えようか。
TEEは、ここをご覧の皆様には改めて説明する必要もないと思いますが、日本同様経済成長の西側ヨーロッパでは欧州間国際移動に航空機が鉄道に変わってシェアを伸ばしていた時期で、まだそれぞれの国の鉄道事業者が独自に行なっていたサービスを、鉄道利用者の航空機への利用を取り戻すモデルとして西側欧州国際線の各鉄道事業者がTEEの旗のもとで、1等車+食堂車(+バー)で組成された車両を共通したサービスで運用するというオランダのホランダー博士の提唱で始まった取り組みです。
当初は、気動車中心のTEE列車でしたが、1970年代にはほぼ客車列車になり、この本の被写体の主役は、機関車牽引の客車が中心です。
この本を捲ると、驚いたのはまず当時のTEE路線系統図とその列車名に振られた番号順にこの本で紹介されていること。国別に列車が整理されて紹介され、単に画一的で表面的な列車紹介ではなく、南氏がこれら列車に乗車して体験された様々な出来事を写真とテキストで紹介されていること。彼が撮影した美しいヨーロッパの風景を走る列車写真とともに車内で彼が体験した出来事の紹介は、まるで自分自身が初めて欧州で体験した列車内の感動を蘇らせてくれるものです。そういう意味ではノスタルジックな感傷に浸れるのは、私もTEEではないものの1980年代後半に初めて渡独し、全てが物珍しくあの雰囲気に酔いしれた世代だからかも知れません。
私が初めて欧州に渡ったのが大学時代の学生ツアーの1985年で、留学したのが1988年。この時にはDBでTEE "Rheingold"は既に終焉していて、唯一残ったTEEはSNCBでした。当時そこまで乗りに行くなど考えもしなかったので、結局TEE列車には乗車できませんでした。しかし、私個人にとって、この本はその無念を晴らすかの如く発刊されたように感じています。まだ読み始めてもいないので、内容の感想は書けませんが、私の中にあるTEE列車への憧れがきっと詰まっていることと思います。
TEEのほか、ドイツのLHAE、イタリアの夜行列車、DSBのLyntogからIC3、クルーズトレインのVSOEまで、消滅した列車から今なお残る列車までその乗車記がこれでも..というくらい掲載されています。
もちろん、TEEの全体を把握するには欧州で発刊されているTEE本には敵いませんが、それとは違った視点で当時の華やかりし欧州鉄道を日本語で読んで知るには、十分な内容だと感じています。
資料としても、読み物としても、写真グラフとしても欧州列車ファンには楽しめることだけは、すぐに理解できました。
RhB Weltrekordversuch [欧州鉄道]
Foto: STADLER
今日、スイスのメーターゲージで有名なRhBが、世界一長い旅客列車の挑戦をしています。
スイスのテレビ局Blick TVが今現在ライブで中継し、同時にYouTubeで以下配信しています。
RhB Weltrekordversuch
この前代未聞の挑戦?は、RhBの持つSTADLERの4両編成電車の車両を25編成連結して100両で全長1,91Kmになるそうです。これまでの記録は、混合列車で全長1,85Kmとのことで、これが成功すれば世界にこのニュースが流れるでしょう。
ちょっと子供染みた挑戦にも真剣に計画して実際にやってしまうこの試みはいかにも欧州らしいと思います。RhB路線は大半が単線なので、この日の列車運行は、おそらくこの列車のみなのだろうと思います。そうしたことが許されてしまう社会のコンセンサスにも驚くと同時に羨ましくも感じます。(おそらく沿線の公共交通は臨時のバスが代行するのでしょうね)
[追記1]
この世界記録の挑戦は見事に成功したようです。
当日の沿線には今回のイベントのメインパートナーとなっているメルクリンからの出展で100両連結され全長80mにもなるLGBの同形車両モデルが展示されたりしていた画像がありました。
沿線には各地でたくさんのギャラリーが集まり、ヘリコプターで中継映像を送るテレビ局もあって大変な賑わいのあるイベントとなっていたことが映像から伝わってきました。
何はともあれ、RhBの試みは成功裏に終了しました。心よりおめでとうございます!
[追記2]
日本では、テレビ朝日がBlick TVの映像を引用して報道されたようです。
【ギネス記録】“100両編成列車”全長1.9Kmでスイス山岳地帯を走行
[EDIT] 2022-11-05
InnoTrans 2022 [欧州鉄道]
▲ InnoTrans 2016開催時のメインエントランス
今日からベルリンでInnoTrans 2022が開催されました。2年に1度開催される交通関連の世界最大のメッセは、前回が2018年で、2020年は新型コロナの影響で中止となり、その後も延期が繰り返され、今回は4年ぶりの開催となります。
ベルリンのメッセ会場の特徴は、線路が会場ゲレンデに施設されているため、編成単位で実車が展示可能です。そこが日本の鉄道技術展との大きな違いです。
私は2016年に出展者として参加したのですが、今回も参加はできませんでした。インターネットの発達やSNSが日常となった今は、リアルタイムで現地の状況が観れるので、現地で体験できない今回のメッセはネットからバーチャルで情報を取ることは可能です。
ドイツで開催されるので欧州市場がメインではあるものの、日立を始め日本からの車両メーカーやJR、サプライヤーなども毎回このメッセに出展しています。
今日から23日までの開催ですが、既に多くの情報がネットで見られるので、その内の1つIRJ (International Railway Journal)サイトをリンクします。
InnoTrans 2022 / IRJ
このほか、先日記者発表したDBの新しいTalgo客車を使ったICE Lやイーロンマスクが出資している開発中のHyperroopなど、未来の交通についても展示されているようで、1日では全てを見て回れない規模のこのメッセは、入場する価値が十分にあリます。ただし、業者向けの専門メッセなので一般の入場は可能かも知れませんがウエルカムではないと思います。前回までは5日間開催のうち後半2日間は屋外展示場を一般開放していましたが、今回は、一般開放がなくなり3日間開催となったのは残念でした。
タグ:Innotrans
Längster Zug der Welt [欧州鉄道]
子供の頃、客車とか貨車とか構わず、自分の持っている全てのモデルを取り敢えず連結させて走らせた経験があることは私に限らないように...思う。
そんな子供じみた?いや大真面目な試みがスイスの鉄道開業175周年を記念してRhBで10月に行われる計画があるようです。全長が1.9Kmにもなるこの世界一長い列車がPredaからBergünまで走るとのこと。
Ab jetzt gibts Tickets für den Weltrekordversuch der RhB
この列車は、全部で4550座席にもなるようですが、安全性を考慮して提供されるのは150席のみのようです。
この列車の乗車チケットは、以下のRhB公式サイトで扱うようです。(現在は既に売り切れ?)
チケット購入ページ
この世界記録に挑戦する試み、なんだか子供じみていますが、それだけに夢があって楽しくワクワクするのは、私がテツだからという訳ではないように思います。
そんな子供じみた?いや大真面目な試みがスイスの鉄道開業175周年を記念してRhBで10月に行われる計画があるようです。全長が1.9Kmにもなるこの世界一長い列車がPredaからBergünまで走るとのこと。
Ab jetzt gibts Tickets für den Weltrekordversuch der RhB
この列車は、全部で4550座席にもなるようですが、安全性を考慮して提供されるのは150席のみのようです。
この列車の乗車チケットは、以下のRhB公式サイトで扱うようです。(現在は既に売り切れ?)
チケット購入ページ
この世界記録に挑戦する試み、なんだか子供じみていますが、それだけに夢があって楽しくワクワクするのは、私がテツだからという訳ではないように思います。
タグ:RhB
Orient Express Paris - Wien [欧州鉄道]
既にここの読者の皆様は、既に当ブログでも記事にしたのでご存知かと思いますが、ベラルーシとの国境近くのポーランドに留置されていた旧NIOEのCIWL客車群がフランスに輸送されました。それら客車群はレストアを受けたのち、2024年よりAccorグループとSNCFの元でOrient Expressの名称でParis-Ost - Wienで運行を開始することを発表しました。そのニュースは世界のCIWLファンに瞬く間に拡がり、歓迎されたわけですが、日本語でも以下ページでアップされていたのでシェアします。
伝説の豪華列車『オリエント急行』、パリ・ウィーン間で復活へ
この記事では、この「オリエント急行」と現在主にロンドン - ベニスで運行されているBELMOND社のVSOEとは異なることを記していますが、イメージとはいえ掲出されている画像が全てVSOEのものなので、VSOEと混同してしまう誤解を招きかねないようにも感じられます。
またCNNのウエブ日本語版では以下のような記事も配信されています。
鉄道ファンがオリエント急行の「謎」を解明するまで
「アコーの野望は、補修して当時の神話や伝説をそのまま再現し、唯一無二の列車にすることだ」と書かれてあるように、あくまで動態保存であることをベースに、VSOEとは異なるオリジナルを大切にした復活を私は大きな期待をしています。
これらの記事と現在Accorグループの所有しているCIWL客車の情報を合わせると、今回の復元は17両、現POEの編成も含めて24両の陣容になるということで、VSOEの保有車両数に迫るものです。
今回のレストアされる車両にはプルマン客車も少なからずあり、かつて欧州の豪華昼行客車列車としてMITROPAの運営によるRHEINGOLDと共に競い合ったCIWLプルマン客車のみで組成されたPULLMAN-EXPRESSをParis - Brussel - Amsterdamなどに走らせるという夢も叶えたくなります。
模型の世界では、おそらくL.S. ModelsなどCIWL客車をリリースしているメーカーはもちろん、NIOEとして日本にやってきたCIWL客車を全車Nゲージで製品化したKATOさんも再現可能なはず。おそらくNIOEよりオリジナルに近い姿となるはずなので製品化を期待したいと思います。
更に言えば....メルクリンH0ではここ数年SNCFやSNCBなどの急客用蒸気機関車のリリースもあり、そろそろCIWLの鋼製客車もリリースしてほしいと期待せずにはおれません。ただ、これらCIWL客車は版権も厳しいようで、価格も高額になることが予想されるので、ファンが満足のゆくそれなりの仕様(室内照明装備、中央制御によるデジタル化、ダイカストによる全金属製、フルスケールなど)での開発も必要ではないか..と思います。
何れにしても2024年のOrient Express復活を楽しみにしたいと思います。
Special Thanks: M.K.さん
伝説の豪華列車『オリエント急行』、パリ・ウィーン間で復活へ
この記事では、この「オリエント急行」と現在主にロンドン - ベニスで運行されているBELMOND社のVSOEとは異なることを記していますが、イメージとはいえ掲出されている画像が全てVSOEのものなので、VSOEと混同してしまう誤解を招きかねないようにも感じられます。
またCNNのウエブ日本語版では以下のような記事も配信されています。
鉄道ファンがオリエント急行の「謎」を解明するまで
「アコーの野望は、補修して当時の神話や伝説をそのまま再現し、唯一無二の列車にすることだ」と書かれてあるように、あくまで動態保存であることをベースに、VSOEとは異なるオリジナルを大切にした復活を私は大きな期待をしています。
これらの記事と現在Accorグループの所有しているCIWL客車の情報を合わせると、今回の復元は17両、現POEの編成も含めて24両の陣容になるということで、VSOEの保有車両数に迫るものです。
今回のレストアされる車両にはプルマン客車も少なからずあり、かつて欧州の豪華昼行客車列車としてMITROPAの運営によるRHEINGOLDと共に競い合ったCIWLプルマン客車のみで組成されたPULLMAN-EXPRESSをParis - Brussel - Amsterdamなどに走らせるという夢も叶えたくなります。
模型の世界では、おそらくL.S. ModelsなどCIWL客車をリリースしているメーカーはもちろん、NIOEとして日本にやってきたCIWL客車を全車Nゲージで製品化したKATOさんも再現可能なはず。おそらくNIOEよりオリジナルに近い姿となるはずなので製品化を期待したいと思います。
更に言えば....メルクリンH0ではここ数年SNCFやSNCBなどの急客用蒸気機関車のリリースもあり、そろそろCIWLの鋼製客車もリリースしてほしいと期待せずにはおれません。ただ、これらCIWL客車は版権も厳しいようで、価格も高額になることが予想されるので、ファンが満足のゆくそれなりの仕様(室内照明装備、中央制御によるデジタル化、ダイカストによる全金属製、フルスケールなど)での開発も必要ではないか..と思います。
何れにしても2024年のOrient Express復活を楽しみにしたいと思います。
Special Thanks: M.K.さん
Deutsche Bahn AG tritt Star Alliance ein. [欧州鉄道]
ちょっとびっくりなニュースが飛び込んできました。
Lufhansaを始めANAやThai航空などが加盟するスターアライアンスに初めて航空会社以外の鉄道事業者が加盟すると言う発表があったそうです。
スターアライアンス、初の非航空系メンバーとしてドイツ鉄道の加盟を発表へ
どうやらこうした動きは、昨今の環境問題に起因した航空機移動による「飛び恥」意識が欧州では常識的になりつつあることを示唆するもののようです。
この動きは、スターアライアンスなどが航空事業者による連合から移動全体を網羅した連合体に変化する兆しと言えるのかも知れません。
さて、JRさんはこうした動きをどう見るのでしょうか?
[追記]
その後、DBのスターアライアンス加盟の背景がわかってきました。実はLufthansaの国内線が全廃になるそうです。以下情報ソースです。
Schafft die Inlandsflüge ganz ab!
これは以前から環境負荷の大きな航空機の短距離便については問題視されてきたことから、DBとLHのパートナーシップができており、20年前からAirRailと言う形でDBの主要24都市への鉄道利用がLHで購入できました。今回のLH国内線の全廃で、将来的に全てのスターアライアンス加盟25社がDBを利用できることになるようです。
Lufhansaを始めANAやThai航空などが加盟するスターアライアンスに初めて航空会社以外の鉄道事業者が加盟すると言う発表があったそうです。
スターアライアンス、初の非航空系メンバーとしてドイツ鉄道の加盟を発表へ
どうやらこうした動きは、昨今の環境問題に起因した航空機移動による「飛び恥」意識が欧州では常識的になりつつあることを示唆するもののようです。
この動きは、スターアライアンスなどが航空事業者による連合から移動全体を網羅した連合体に変化する兆しと言えるのかも知れません。
さて、JRさんはこうした動きをどう見るのでしょうか?
[追記]
その後、DBのスターアライアンス加盟の背景がわかってきました。実はLufthansaの国内線が全廃になるそうです。以下情報ソースです。
Schafft die Inlandsflüge ganz ab!
これは以前から環境負荷の大きな航空機の短距離便については問題視されてきたことから、DBとLHのパートナーシップができており、20年前からAirRailと言う形でDBの主要24都市への鉄道利用がLHで購入できました。今回のLH国内線の全廃で、将来的に全てのスターアライアンス加盟25社がDBを利用できることになるようです。