SSブログ

66366 Schaltnetzteil 36 VA, 100-240 Volt, Japan/USA/Kanada [Maerklin-Zubehoer]

とても長い時間が掛かりましたが、CS向け日本仕様電源(60046)に続きようやく日本向けのメルクリンのMS2に対応する電源アダプターがリリースされました。
今回の電源アダプターは、MSのデジタル接続ボックス / Digital Anschlussbox(60114/60116)に接続し、電源供給するためのアダプターです。

66366 Schaltnetzteil 36 VA, 100-240 Volt, Japan/USA/Kanada

このアダプターは、スイッチング機能がついていて入力がAC100V〜240Vまで対応しているのが特徴です。そして日本の家庭用ACコンセント形状に合わせているため、メルクリン純正品としての日本向けMS用電源が用意されたということになります。

未確認ではありますが、今後日本の販売店(正規代理店)向けに出荷されるMS付きスタートセットには、この電源アダプタが同梱されるものと思われます。
単品では、既に入荷されている販売店さまもあると聞いています。

日本仕様の電源アダプターは、かねてから願っていたこともあり、様々な関係者の努力によってもたらされたと考えられます。久しぶりの嬉しいニュースです。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

42470-01,-02 CIWL Typ.F 1263, 1269 [Maerklin-Reisezugwagen]

CIWL_F_01b.jpg

CIWL鋼製客車の新製品セット(42740)ですが、まずお借りした画像のうち、荷物車(CIWL Typ. F)から紹介したいと思います。
*Typ. Fは、フランス語のLes Fourgons(荷物車)の頭文字から取っているものと推測できます。

CIWLのPULLMAN Expressは基本的に6両編成で、中央に4両のプルマン客車を挟んで両端に荷物車が連結されていて、この列車も同様に機関車の次位に連結される荷物車と最後尾に尾灯ランタンを掲げて連結されている荷物車の2両です。モデルでは以下の車体番号になっています。

・CIWL Typ. F:
- 1263(1263 - 1276)1928/29年 Metropolitan製
- 1269(1263 - 1276)1928/29年 Metropolitan製

上記記述のある資料には以下の備考が記されています。
1928/29 : 6 Portes, vigie au 1/3, les numéros 1271 et 1272 - 1274 à 1276 sonst affectés à l'Espagne.
***日本語訳***
1928/29年製造。全6扉、車体の1/3がキューポラによる外部監視窓。1271、1272、1274-1276はスペイン向け。
つまり、それ以外の(模型化された1263/1269も含めた)1263 - 1270、1273の計9両の同型荷物車は、広軌のスペイン仕様ではなく標準軌の台車を履いていたものと想像できます。

定員も極めて限られている3等級制時代(ALのみ4等級制)の1、2等のみの編成にも関わらず、2両もの荷物車が連結されているというのは、当時のブルジョア階級以上の富裕層が旅行に際してどれほどの荷物を持参して旅行していたかを良く物語っているように思います。しかし、当時はそうした多くの荷物と共に旅行した長期間であろう休暇(保養)旅行のご婦人だけではなく、多忙なビジネスマンのトップなど最もダイヤに正確で時間的にも到達時間が短いこうした長距離優等列車を使っていたはずで、全ての乗客が荷物車が一杯になるほどの荷物を持っていたわけではないと考えられます。今とは比較にならないほどの移動時間の長さは、運行会社のCIWLとして如何にお客様を退屈させないで目的地駅まで届け、再び利用してもらえるような満足度の高い旅を提供すべく様々なサービスを提供していたに他なりません。また極めて限られたセグメントの人のみがこの列車で移動することができなかった時代でもあったため、旅行中の車内はそうした方々の社交場の一面もあったでしょう。

CIWL_F_02b.jpg

この2両の荷物車モデルは、同じメーカーで同じ製造グループとして、同じ時期に製造された車両をモデル化しています。そのため、違いは車体番号の他、最後尾になる1両は赤色尾灯3灯が点灯します。戦前のドイツでは前照灯・尾灯とも2灯が規則でしたが、どうやらオランダ、ベルギー、ルクセンブルク・フランス(AL)では3灯でも問題なかったようです。(それとも経由国鉄道のどこかが3灯尾灯を義務化していたかも知れません)
特に戦前のフランスは、鉄道の国有化がされておらず、パリを中心に方角によって、またアルザス・ロレーヌのような地域で様々な民間事業者が鉄道事業を行っていて、このEDELWEISS PULLMAN Expressが経由するルクセンブルクからアルザス・ロレーヌ地方は1938年のフランス国営化までALの領域になっていました。

CIWL_F_Schlusslichtb.jpg
3灯が尾灯点灯する荷物車CIWL Typ.Fです。

Special Thanks(画像提供):T.Iさま

[参考資料]
L' INDÉPENDANT DU RAIL 64, 2/1969
アルザス=ロレーヌ鉄道/Wikipedia
nice!(0)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

Spielwarenmesse 2024 Berichten [欧州鉄道模型]

先月30日からドイツ・ニュルンベルクで始まった国際玩具見本市ですが、早速SNSなどで訪問者や展示者、メディアなどから現地の様子を画像や動画で配信されています。

前回の記事で、フロアプランのレイアウトから私自身が毎年訪問していた当時より寂しくなったと記しましたが、コロナ禍の影響もあった昨年に比べて随分賑やかさが戻ったとの報告もあり、少し安堵しています。

メッセでも毎年参加されているドイツ鉄道趣味界の顔でもあるHagen von OrtloffさんによるYouTube動画では、今回のメッセがどういう雰囲気になっているのか、ファースト・インプレッションがアップされています。

Spielwarenmesse 2024 - erste Eindrücke

メルクリンブースは、鉄道模型関連では例年通り最大面積で、TRIX/LGBと共に新製品を中心に展示されています。ブースの一角にはH0レイアウトも展示され、新製品を中心に解説付きで運転されるものと思われます。以下公式サイトの画像リンクです。

会場ブースのH0レイアウト

マイワールドなど玩具は別コーナーがあるようですが、H0はTRIXと共用する形でショーケースに新製品が展示されています。

H0新製品のショーケース

1番ゲージも同様のショーケースに展示されています。

1番ゲージ新製品のショーケース

今年の1番ゲージ新製品の魅力を最大限に訪問者へアプローチできるよう小規模ながら実演用レイアウトが用意されています。

1番ゲージモデルの実演用レイアウト

そのハイライトは、世界最大の蒸気機関車と言われるアメリカUPのBigBoyで、15Kg以上あると言われるその巨大な機関車が走行した姿を実際に動きや発煙、サウンドも堪能できるようです。(リンクした動画は、Hagen von OrtloffさんのYouTube動画からです。)

実際に会場に入らないと理解できない部分も多々あるとは思いますが、こうして離れた日本からでもほぼリアルタイムで会場の様子を観れるだけでも、長く続いたコロナ禍に一区切りがついた実感がありますね。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー