SSブログ

42470 Pullmanwagen-Set EDELWEISS [Maerklin-Reisezugwagen]

01_CIWL_42470b.jpg

そろそろ昨年のメルクリンH0新製品のハイライト、CIWL鋼製客車による「EDELWEISS PULLMAN EXPRESS」が市場に出回り始めたようで、私の知人の元にもドイツから届いたとの報告がありました。
モデル画像を拝借しましたので、これから数回に分けてご紹介したいと思います。

外箱は、客車セットにあるこれまでの白色に車両の絵や写真が印刷されたデザインではなく、CIWLの紺碧色をイメージしたパッケージで、なんだか夜行列車のイメージにも見えますが、このEDELWEISS PULLMAN EXPRESSは、昼行座席列車です。
以前の記事にも記しましたが、ドイツで運用されていたMITROPAの車両とサービスによるプルマン列車「FFD Rheinglold Express」と同じオランダ(Amsterdam/Hoeck von Holland)- スイス(Basel SBB)の区間を同時期に運用されていたライバル同士です。EDELWEISSがベルギー、ルクセンブルク、フランス(AL)経由で、Rheingoldはドイツ経由が違いの1つで、時間的には1939年時点で大差なく、MITROPAのRheingold-Expressが約20分ほど早いです。Londonからの利用では、英国内をLNERが同じ列車名で運用し、この列車の登場でロンドンからスイスのチューリヒまでプルマン列車のみで行けるという当時としては画期的な出来事だったと理解できます。また接続も合わせてダイヤが組まれていました。(興味深いのはメルクリン00ゲージで戦前にリリースされていたCIWLプルマン客車モデルがありますが、同じ車体の塗り替えでLNERのプルマンをリリースしていたこと。これは、当時現役だったEDELWEISS-PULLMAN-EXPRESSがモチーフなのかもですね)
BaselからLuzernまでの延長運転では、この2列車が同じ列車として併結されている画像もあります。この異なる2列車が2両づつの1等/2等プルマンでそれぞれに厨房つきとなし、そして2両の荷物車を組成した6両編成であることも興味深く、外観カラーリングもCIWL(紺色/クリーム)とMITROPA(紫/クリーム)で、同じ高級感を近いイメージで表現していることもライバルであることをお互いに意識していることが理解できます。
スイスではAe4/7電気機関車に牽引された2つの列車が並ぶ写真もありますので、メルクリンでもスイス域内の編成が組めるのは楽しいバリエーションになりそうです。

02_CIWL_Inhaltb.jpg

さて、このモデルですが、メルクリンとしても気合が入っているように見えます。と、いうのは既にLS-ModelsやRivarossiなど、H0ではCIWL客車のリリースがあり、また人気モデルのため、ファンとしては、価格に見合う出来の良さを期待することをメーカー各社は十分に理解しているはずです。そして機関車モデルと異なり、国際運用の客車ですから、メインの運用国であるベルギー、ルクセンブルク、フランス(AL)、オランダ、スイスだけでなく、ドイツのファンも気になるはず。そうなるとメーカーとしても気合も入るというものです。そしてCIWLの実車は、いわゆる資産家、実業家、公爵などブルジョア階級御用達の車両保有する民間鉄道会社ですから、これまでの名声もあり、そこからくるプライドの高さがCIWLの価値の1つでもある訳ですから、その車両を模型化するメーカーとしても下手なことはできないでしょう。そういう意味では、客車モデルとして特別に力を入れた工程になることが想像できます。

画像のセットは、今までの客車セットとは異なり、全ての車両は1両づつセパレートにクリアケースに収まっています。

03_CIWL_CD_WPC.jpg

画像はその1つである1等厨房なし(WP)のコート・ダジュールプルマン客車です。

これから数回に分けて、この魅力あふれるCIWLプルマン客車モデルについて触れてみたいと思います。

Special Thanks(画像提供): T.Iさま
nice!(0)  コメント(6) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 6

東西急行

Akira様、東西急行です。
他サイト画像により御紹介の商品を確認しました。
L.S.Modelsと比べますと矢張りメルクリンらしい造りの鋼製ワゴンリです。
当方事ですが、Arnold(今はHornbyの1/160事業部)が此れに触発されたのかエーダァヴァイスに加えPBA線のPullman-Expressたるエトワァル=デュ=ノォル(北星号、ル=ォワゾゥ=ブルゥ:蒼き鳥号と補完関係)を新製品に挙げてしまい驚喜と恐怖(幾ら掛かるんだ一体と云う意味)に挟撃されております。
L.S.Modelsの1/160WPA×2+WPAC×1コート=ダ=ヂュゥルにLemkeの青車体木製荷物車+護送郵便車と併結可能なWPB、WPBCとなれば見逃す選択肢は無い以上腹を決める他無さそうです。
by 東西急行 (2024-01-31 23:33) 

HGH

... ein seeeehr schöner Zug, ich warte auch auf meinen.

Grüße HGH
by HGH (2024-02-03 19:45) 

Akira

東西急行さま

ご返事遅くなり大変失礼しました。最近はL.S.ModelsがディテールフルなCIWL客車をリリースしているので、メルクリンも同じベクトルを目指すのか..とも思いましたが、私も画像と動画でしかモデルを見ていないので、その評価はまだできません。ただ、デビュー当時のEp.II仕様でFFD Rheingold-Expressと競合していたEDELWEISSをモチーフにすることは、想定すらしていませんでした(最初はフレッシュ・ドールかな?と思っていた)これのお陰で、CIWL最高峰のコート・ダ・ヂュゥル2種と2等エトワール・ドゥ・ノール2種がリリースされるとは夢のような心地になった次第です。今年は幸い?CIWL客車が告知されませんでしたが、話題性があって売れ行きは良さそうですから、来年何かしらCIWL鋼製車両がリリースされそう...と期待したりします。個人的には、Ep.IV晩年時代のYt形やWRなどドイツの夜行急行に連結されていた晩年モデルがあったらな...。
by Akira (2024-02-06 23:29) 

Akira

Hallo HGH !

deine Kommenter freue ich mich sehr! Diese Wagen schaue ich auch noch nicht, wie Du.
Deine erste Impression auf deine Webseite will ich schauen, wenn deine Modelle bei deiner Hand ankommen.

Liebe Grüße aus Japan

Akira
by Akira (2024-02-06 23:33) 

東西急行

Akira様、東西急行です。
御返信有難う御座います。
本日午後に国内某ECサイトがArnold車輛群の予約を受け始めたことを目にし、早速発注した次第です。
為替相場による価格変動と其れなりに高額な送料に移送中の事故が怖い故、国外から購入(個人輸入?)に踏み切れず相当期間待たされると踏んでおりましたが、思わぬ展開に驚喜し恐怖(あぁ、実弾が飛んで行くのが見える)しております。
2等エトワール・ドゥ・ノール2種の構造が如何なるものなのか、商品との対面が楽しみでもあり若干不安でも有りますが先ずはEpⅡワゴンリ隊が数十年振りに活動再開したことを慶賀しております。
鬼に笑われつつ2025年は牽引機(Loco-Vapour231、最有力は旧RivarossiのNord-231E)が出場するのかと夢想してもいます。
by 東西急行 (2024-02-06 23:41) 

Akira

東西急行さま、ご返事失念しておりました。申し訳ありません。
さて、ArnordのNモデルを発注されたとか。昨今の円安は結構キツいものがありますね。
CIWLは、勉強し始めて随分経つのですが、資料があちこちに散乱していることや、世界各国に運用や保管が跨っていることなど、なかなか全貌を把握することが難しいですね。
先ほども、シベリア鉄道向け(モスクワ - ペキン)木造車両WR722の搬入写真を初めて見つけ、キリル文字の車体に貼り付けられた切り抜き文字にちょっと感動を覚えてしまいました。
by Akira (2024-03-27 11:16) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント