SSブログ

鉄道デザインEX 05 [デザイン]

b1932.jpg

上画像は、今日届いた「鉄道デザインEX」の最新号である。半年に1度発刊する雑誌なので、まだまだ認知されている雑誌とは言い難いが、5号を数える迄に至った中で、鉄道をデザインという切り口で車両に留まらず、駅舎やサイン、レールに至る迄、多彩な著作人の様々な角度から執筆編集されている、これまでの鉄道趣味誌とは全く異なる誌面づくりの雑誌として確立しつつあるように思う。
前号の駅舎特集も興味深い記事が多かったが、今号は「流線形」が特集である。流線形と言えば、もちろん新幹線が頭に浮かぶが、新幹線のあの形状の開発経緯はもちろん、新幹線以前の内外の流線形車両の変遷や文化的側面からの考察など、6つの角度(切り口)から構成される記事はそれぞれに興味深いもの。もちろんドイツのSVTもその中に登場する。個人的には、ドイツのレールツェッペリンやHWZ、05形、19形、VT11.5あたりの記述も欲しかったが、それを加えると、ドイツ以外の車両達も更に増えることになろうから、それらは先の楽しみと考えておきたい。

現在鋭意復原工事中の東京駅は、10月にオリジナルの姿で完成予定であるが、この誌面では多くのページを割いて、幾つかの切り口で復原の姿を豊富な画像と共に解説が行われている。オリジナルの美しい東京駅の復原を楽しみにしている1人として、完成前に記事を一読するとより深い理解と新しい発見が出来ると思う。

その他、東京メトロの1000系電車や駅で再利用されている古レールの記事など、今号も同誌ならではの編集が貫かれている。相変わらず拙記事も恥ずかしながら誌面の隅を汚している。

全国の書店には、明日(8/31)から並ぶとのこと。



タグ:Zeitschriften
nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 3

コメント 2

Gut

こんばんは。
なかなか読みごたえのありそうな雑誌ですね。
東京駅がオリジナルの姿で蘇るのはとても楽しみにしています。
というのも、今から4、50年ほど前の話になると思うのですが、私の祖父は当時某ゼネコンの建築士として大きな建築現場の監督を勤めていたそうです。
その時、高度経済成長により、あのレンガ造りの東京駅を解体して近代的な駅舎を建設する計画があり、その現場を祖父が任されることになったそうなのです。
しかし、祖父は自らが尊敬する建築家(たつのきんご?)による作品である東京駅を自分の手で解体するなどということは絶対に出来ない、と会社に楯突いて、東京駅舎解体が暗礁に乗り上げ、現在も駅舎は形を変えながらも当時の姿を残していると祖母や母から聞いているからなのです。
ですから、東京駅を見るたびに祖父を思い出していました。
オリジナルの姿を見ることが出来るのも、祖父のおかげなのかなぁと感慨深い気持ちになるんです。
ちなみに祖父は、会社に大きな損害を与えたということで数ヶ月間謹慎処分となったそうです(笑)
職人気質で気難しい祖父でしたが、尊敬する人物でもあります。
by Gut (2012-09-01 00:32) 

Akira

こんばんは、Gutさん。

素晴らしいおじいさまをお持ちですね。今回の誌面には東京駅復原への決定、プロセスから現場の問題まで細かに記されておりますので、1度書店で手に取られることをお薦めいたします。
by Akira (2012-09-01 00:48) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0