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DB RegioカラーのWRmz135 [欧州鉄道]

最近のDBAGの長距離列車はICE化が進み、IC/ECなど一部優等列車が機関車牽引の客車列車が使われているが、ドイツの車両を使用している列車では供食設備はあるものの、旧InterRegioのBistroCafeで使用されていた1等ビストロ合造車をICカラーにして使用しているパターンが多い。
私がドイツに居た頃は、まだICEの本数も少なくIC/ECの客車列車が多かったこともあって本格的な食堂車も組成されていた。最近のビストロが組成されたIC/ECは、供食サービスの質が落ちたと言わざるを得ず、一抹の寂しさを憶えるものである。

確かに、それまで使われていた食堂車は、WRmh132やWRmz135、ARmz211など60年代から使用されて来た車両ばかりで老朽化が進み、いつ廃車になってもおかしくない。一方WRmz133などリニューアルをした食堂車もあってこちらは期待を持っていたのだが、いずれにしても多くの食堂車はCNLやNZなど夜行運用にまわされた感もある。

そんな中、ちょっと驚いてしまった画像があるので、まずは以下のリンク先をご覧いただきたい。

http://drehscheibe-online.ist-im-web.de/forum/read.php?31,4232791

これは、WRmz135である。やはり60年代にTEE向けとして登場した食堂車である。途中V-Maxの200Km/h化や幾多の塗装変更、車内リニューアルを経た現在の姿である。
これは、DB Regio Bayern州の「Suedostbayernbahn」所轄の車両となっている。隣の元シルバーリンゲ(n-Wagen)のサボを見ると「Werdenfels-Takt」と呼ばれる種別のようで、Garmisch-PartenkirchenとMuenchenを結ぶ列車に組成されているようである。車体表記もEp.VIであるが、WRmz135としっかり記されている。しかし、車体には大きく「Bistro」とも記されており、食堂車ではなさそうである。
車内の画像がわからないので何とも言えないが、もしかしたらテーブル席の一部が取り払われていたりするのかも知れない。
IC/EC列車の供食設備が簡易化される中、このような地域ローカル列車の供食サービスが出現するのは、嬉しいことでもある。

n-WagenもWRmz135も27cmモデルではメルクリンからリリースされているし、282mmでも既にn-WagenやWRmh132がある。車体がほとんど同じ135食堂車がリリースされるのも時間の問題とみている私には、このようなバリエーションのリリースも将来的には不可能ではないはず。
それにしても、元シルバーリンゲ客車と元TEE食堂車が一緒に共通のRegioカラーになって運用されるとは、私も含めて60年代のDB客車を知っている者には想像もし得なかったことであろう。
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コメント 4

miele

こんにちは。いつも楽しく拝見させて頂いております。最近ROCOから発売されたTEEパンタ付の食堂車と見比べて驚いてしまいました。個人的にはregioが好きなので、青色のものや最近の赤色などを持っていますが、限定でも良いのでこの客車を模型で発売してほしいと思ってしまいました。Bistroなので軽食しか出ないと思いますが、確かに内装がどのようにリニューアルされたのか気になりますね。
by miele (2009-05-05 12:00) 

Akira

こんにちは、mieleさん。Spielkisteへようこそ。

食堂車でパンタグラフ付きはWRmz135とWRbumz139、ARmz211ですが、メルクリンからパンタなしの132がリリースされるので過去の例を見れば135のリリースも近い?と期待がふくらみます。そうなるとRegio色の135も...。
楽しみのような不安なような...。

ところで早速「読んでいるブログ」に登録させていただきました♪
by Akira (2009-05-05 17:37) 

klaviermusik-koba

Silberlingeはもともと通勤列車、もしくは近郊用に作られたものでしょうが、急行用に作られた客車が時と共に普通車に格下げされるのはよくあることですが、格上げされ、地方用とはいえ、快速(昔の言い方でいうとEilzugに相当するのでしょうか)に使われるとなると、車内のアコモもそれなりの作りが必要でしょうが、Interregioに使われているSilberlingeはどうなっているのか、一度内部の画像でもあれば見てみたい気がします。BISTROとはいえ供食設備があるのはいいですね。
by klaviermusik-koba (2009-05-05 17:57) 

Akira

Silberlingeは、1990年代から様々な形でリニューアル改造を受けていますね。私も2月に久しぶりに旧Silberlingeに乗りましたが、室内はもちろん貫通扉も引き戸に変更されていたりして驚きました。
IRに旧Silberlingeが使われていたのは知りませんが、もしかしたらIREかも知れませんね。
Nuernberg-MuenchenのMNEもそうですが、少しばかり長距離になると供食設備が伴うのはドイツの良い習慣ですね。

下にリニューアル改造を施したSilberlingeの解説が以下のリンク先にあります。

http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-regio-db.htm

by Akira (2009-05-05 21:24) 

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