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Metropolitan Express Train (26931) [Maerklin-Allgemein]

つい先日、旧MET(Metropolitan)用の客車が廃車されるというニュースを耳にして、年月の経つスピードの速さを実感した矢先の昨日、メルクリンから突然のアナウンスで驚きました。オリジナル仕様のMET客車と機関車のセット(26931)が告知されたのです。
公式ページでも特設ページができていますし、フライヤーもPDFで配信されています。

Metropolitan Express Train (26931)

このMET(実車)は、少し残念な企画でした。先日訃報が届いたHeinz Duerr初代DBAG社長が主導したと思われる企画で、ICE 2.2/IC-T(D)(後のICE3/ICE-T(D))がNeumeister Designによる原寸大モックアップがミュンヘン郊外のSIEMENS工場内で、ミュンヘンのDMP社による新しいプラットホームデザインと共にお披露目された時、その室内の壁1枚隔てられた場所にDMPによるもう1つのICEインテリアデザインの提案が、後にMETのインテリアとして実現されたことを覚えています。

その後暫くして私が帰国後に登場したMETですが、そんなに昔の話と思っていなかったため、それが先日廃車となった報を受け、感慨深く感じたものです。
このMETの実車については、Railways in Germanyサイトでも紹介してますので、ご興味ある方は該当ページをご覧ください。

実車のMETは、航空機を競争相手と位置づけしたこともあって、当初は全車両1等車で登場し、等級カテゴリの代わりに、「Office」、「Silence」、「Club」の3つの利用者シーンで区分されていました。この3つのカテゴリのうち「Silence」は特に静かな環境を好む層に人気で、後にICEにも採用され現在に至っています。このカテゴリ(Silence)では、静粛車両としてスマホの通話もできないよう物理的に携帯電話の電波が遮断されていると聞いています。
しかしながら、1等車のみの列車では当然の結果として利用者の低迷に喘ぎ、最後は2等車も追加されたのですが、結果としてMET種別は廃止。車両はDBのICEとして、塗装もICEカラーに変更され、Hamburg - Berlinなどの路線で活躍していました。また、1/2等車の定員割合がMETとICEでは異なるため、一部1等車車両が2等車としての扱いとなり、座席数は限られていましたが、座席配置が1+2の1等車の設備でお得な運賃で運用されていました。

この客車モデルはどうやらPIKO社モデルのOEMのようで、かつてICE3モデルで法廷闘争までして争ったメルクリン社との関係は既に和解し、新たな良好な関係が築かれていることに嬉しく感じます。
今回のモデルについては、2500セット限定とのことです。
タグ:DBAG MET Ep.V ICE BR101
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ねこあたま

おひさしぶりです。
PIKOとのたっぐというのがまた、すごいですね。
METの機関車はROCOが99年ごろだしていましたが、
客車の方は出さずじまいでしたね(買いましてん)
お高かったけどLSMからもだしてました。
それでは
by ねこあたま (2024-01-13 11:29) 

Akira

ねこあたまさま、コメントありがとうございます。
METの機関車は101形なので、従来製品に塗装変更のみで済みますが、客車の方は完全新設計しないとできないモデルのため、METのような少量生産された車両については、製品化は難しいと思います。そういう意味ではPIKOは良く作った...と。
by Akira (2024-01-14 00:28) 

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