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ARmh 217形の"Restaurant"表記 [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ FD MozartセットのARmh 217モデル Quelle: Gebr. Märklin & Cie. GmbH

昨年の新製品として181.2形機関車とともに登場したFD Mozartセットは、市場にも出回り始め、Ep.IV時代のファンには、当時の長距離列車ならではの魅力あふれるモデルとして歓迎されているようです。特に新設計の1等/食堂合造車(ARmh 217)は、実車の世界ではTEEカラーになる前から短編成F-Zug時代に登場して、数々の優等列車のアクセントして活躍。24cm鉄板モデル時代から、WRmh 132形食堂車の塗替えだけの27cmのなんちゃってモデルも含めてメルクリンからは時代に合わせてリリースされてきただけに私も期待していました。

さて、この217形モデルですが、優等列車では供食設備が列車サービスの特徴であることを主張するのが大きく描かれた"Restaurant"の文字列です。132形や135形は車両全体が食堂車のため"Restaurant"文字列が左右2カ所で記されているに対して、この217形や今年の新製品として告知された211形は、車両の1/3程度が1等開放室のため、車体側面の"Restaurant"の文字列表記が食堂側の1カ所なのが大きく異なるところで、この表記で半室食堂車かどうかの違いを見分けることができます。

その217形もファンの手に届くようになり、羨望の目でモデルの画像を観たのですが、ちょっとした違和感を感じました。それは車体の側面に大きく描かれた"Restaurant"の文字列です。この文字列のフォントは、Helvetica Boldと呼ばれるもので当時のDBでは指定されたフォントです。実車の217形もこのフォントが使用されています。ところがモデルのフォントは印象が異なります。文字の形は基本的に似ていますが少し縦長に見えます。新製品として告知された画像では気づきませんでしたが、市場に出回ったモデルの画像を観てようやくその違いに気づきました。
上画像は、メルクリンの製品画像で当時気付けなかった異なったフォントを使った"Restaurant"の文字列です。どうやらフォント自体は同じですが、そのフォントから派生している"Condenst Bold"、或いはソフトウエアの機能で文字列を縦長に調整したかのどちらかと推測できます。なぜそのように変更したかは不明です。

随分前のことになりますが、TRIX H0から鉄青色のSchürzenwagenのEp.IIIa仕様がリリースされた時、車体側面に記されていた"DEUTSCHE BUNDESBAHN"の文字が小さなNゲージのスケールで印刷されて市場に出回ったことがありました。この時は、カタログ画像とも異なっていたこともあって、即座に販売店からメルクリンに返却し、後に正しく印刷されたモデルが届いたことがありましたが、今回は違いが微妙でちょっと目立ちにくい上に画像と一致するため対応してくれるかは不明です。気づかなければ特に神経質になって目くじら立てるレベルでもないとも言えるので、そのままでも良いと判断しても良いかもしれませんが、これは各個人で判断すべきことであるともいえます。

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▲ FD KönigsseeセットのARmz 211モデル Quelle: Gebr. Märklin & Cie. GmbH

一方、今年の新製品として告知されているARmz 211形は、217形同様1等/食堂合造車で集電用のパンタグラフが特徴的なモデルです。そしてモデルの"Restaurant"表記ですが、上画像では正しいフォントが使われていると感じます。製品化して市場に出るまではわかりませんが、この画像の表記でリリースされることを願うのみです。
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