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Fabrikverkauf etc. in Deutschland [Reise]

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今回はちょっと珍しいガイドブックを紹介したい。これは私がドイツに滞在した最後の年である1998年版の「Fabrikverkauf etc. in Deutschland」(ドイツの工場販売など)というもの。
最近は日本でもアウトレットなる大規模なショッピングモールが全国にあり有名ブランドの売れ残りやB級品などが安く買えるのでどこも大賑わいであるが、ドイツではあまりそのようなお店を集めたアウトレットモールの存在は聞かない。(普通のショッピングモールは、郊外などに数多くあるが...)

しかし、ドイツも日本と同様工業国であり、輸出で成り立っている国である。最近は生産拠点をアジアに移している企業もあるが、まだまだMade in Germanyの信頼性は揺るぎない価値を持っている。
工場でモノが生産されれば、製品として流通できないB級品も出るし、返品、売れ残り商品もある。それらを廃棄するよりもアウトレットとして安く売られるのは洋の東西を問わないもの。そんな商品をドイツでは主に生産工場の敷地内にある売店で販売している企業が多いようである。それは社内向けだけの会社もあれば、広く一般にも解放している企業もある。(最近のメルクリンのErlebnisweltにある「Fundgrube」もその一つである)

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そんなアウトレットショップを一般開放している企業の名前とその販売場所を纏めて編集しているのがこのガイドブックである。この本は写真もなく、紙質も良いものとは言えないが、ただ会社名とアウトレットショップの住所、そしてどの程度お値打ちであるかがジャンル/地名/メーカー別に淡々と記されているだけである。
ドイツに居た頃この本を片手に色々と巡った思い出も少なくない。例えば、今や日本でも観光ツアーの一つにもなっているGiengenのSteiff工場の側には、そのようなアウトレット売店がある。2.Wahlと呼ばれるB級扱いのモデルがここだけに販売されているし、価格はかなりお値打ちである。Steiffと言えば耳のボタンと黄色いタグがその証であるが、その2.Wahl商品には無記名のボタンだけ付いている。タグはない。しかし、価格と商品を見て納得がいけばそれで良いと思う。B級品とは言え、素材もフォルムも同じであるのだから。実は、Steiffのアウトレットショップは、Giengenだけではなく、別の町にある工場の側にもあることがわかり出掛けた憶えがある。(そこはGiengenのショップとは異なり、とてもショップの規模も小さく、その時の置いてあった商品は特に私には魅力的ではなかったのではあるが...)

他に、食器のRosenthalや家庭用品のWMFなど、世界的な企業も大きな売店を構えているので訪れた。その時買ったWMFお玉セットは、10年以上経った今でも我が家のキッチンの第一線で活躍中である。やはり高品質のものは持ちが良いのである。
この本を手にしてからというもの、旅行に出掛ける際は必ずこの本をチェックして目的地や通過地点にショップがあるかどうか確認して出掛けるようになったのである。そうすると普段の旅行とはひと味違った思い出にもなり、かつ良いお土産も出来るというものである。

ただ、工場と言うのは残念ながら街の中心部には多くないのが確かで、クルマが必要なのは致し方のないところかも知れない。(帰りの荷物もあるのでクルマは重宝するのである)
アマゾンジャパンで調べたら最新版もあったので以下に紹介しておきたい。

アウトレットショップへの訪問と買い物は、意外に面白いもう一つのドイツ旅行の楽しみになるかも知れない。





[EDIT] 2009 10:36
タグ:Buecher
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コメント 2

ミッキー

お久しぶりです、 Akira さん。

文中 「歩留まり」 の意味を誤用していませんか? 再確認願います。
by ミッキー (2009-11-23 10:08) 

Akira

ミッキーさん、おはようございます。

ご指摘に感謝いたします。確かにそうですね。私は少々拡大解釈していまして、今本文を訂正いたしました。また、興味のある記事にコメントを頂ければ嬉しいです。
by Akira (2009-11-23 10:42) 

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