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全盛時代のドイツ蒸気機関車 [欧州鉄道]

先程知人から借りることの出来た1冊の厚い本が届いた。これは、表題の名称で昭和に誠文堂新光社から発行されたドイツの蒸気機関車の本である。これは日本語によって総合的に纏められたドイツ蒸気機関車についての唯一無二の本と言って良いと思う。著者は、ここでも何度か記したことがある、篠原正瑛氏である。彼は過去のメルクリンカタログ日本語版の翻訳者としても有名である。冒頭部分にはカラー写真もあり、最初に各形式別に大きな写真と下に簡単な説明が出ている。後半には、序文、各形式の詳細な説明である。ここまでの資料が日本語であれば、ドイツの専門家レベルの知識が身につけられると思う。

ただ、この本はとうの昔に廃版..というより、もともと限定出版のため、現在では非常に入手困難である。よって、私も今回この本の存在を知りながらも初めて手にしたと言う訳である。
メルクリンの新しいインサイダーモデルである05形の003号機についてもちゃんと形式写真とその説明が記されていて、非常に参考になった。

序文には、あのドイツのヴィッテデフを開発した当時DBに在籍されていたWitte氏が執筆している。篠原氏のドイツでの信頼と存在感を示す好例であろう。彼はもう亡くなってしまったが、叶うことならば、彼に大好きであったメルクリンについての本を出して欲しかったと思った次第である。


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タブレット

Akiraさん、こんばんは。

私も先日、私のメルクリンの師匠にある方の家を訪問した時に
昭和54年にサンポウジャーナル社から監修/近藤弘さん、構成/
大海淳さんで発行された「世界の鉄道模型」メルクリンのすべて
という本を頂きました。
この本にはメルクリンの楽しみ方から、ドイツ鉄道の変遷と名機
関車等が書かれています。
この本を見ると当時のメルクリンのシステムを理解することが
出来ます。
Akiraさんはこの本をご存知かもしれませんが。
もしご存知でなければ、今度お会いする時にお持ち致します。

メルクリンの現在のデジタルシステムを理解するためには、この
ような本がまた必要ではないかと思いました。

それでは、また。
by タブレット (2006-11-14 21:25) 

タブレット

先程、書込みさせて頂きました本のドイツ鉄道の変遷と
蒸気機関車たちは篠原正瑛さんが書かれたものです。
サブタイトルが大いなる時代を偲ぶ 回想のメルクリンと
なっています。
この記事の中でメルクリンのHOとの出会いが書かれて
います。
これを拝見すると、Akiraさんが書かれたように同氏に
メルクリンについての本を出して欲しかったと思いました。
by タブレット (2006-11-14 21:46) 

KDB

今晩は。KDBです。
「全盛時代のドイツ蒸気機関車」は1970年の発売で、確か6000円もしました。当時なら安い機関車が買えましたね。篠原氏は文科系の方なので、技術的な記述が少々物足りないのですが、ドイツの機関車に関する解説本としてはこれ以上のものはないでしょう。ドイツで出版された写真集で、流線型の61型が市街地の路面軌道を走っている写真が見たことがあり、なんでーーと思っていましたが、カッセル市のヘンシェル社工場から国鉄線に入る専用路面軌道があったんですね。この本で初めて知りました。「世界の鉄道模型・メルクリンのすべて」もいい本です。今となってはタブレットさんが書かれているように、今となってはデジタルを含めた新刊が欲しいですね。
by KDB (2006-11-14 22:12) 

Akira

タブレットさん、KDBさん。「世界の鉄道模型・メルクリンのすべて」は、もちろん持っています。当時、渋谷のお店(不二商時代ですね)に入りびたっていた私は、当時同じテナントビルの上の書店で初版本を買いました。当時は、あのような本が出てもそれなりに売れたのですから良い時代だったと思います。
実は、もう1冊興味深い本を借りられまして、それは明日にでもブログで紹介出来ればと思います。こちらもヨーロッパ形ファンならば是非手元におきたい1冊です。
by Akira (2006-11-14 22:36) 

まつたけ

こんにちわ~
by まつたけ (2007-07-23 19:00) 

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