T23404 DB BD4üm 61 / Ep.III

再び282mmのUIC-X客車の話題にしたい。これは、まだメルクリンモデルが届いていないのでTRIXのT23404という製品番号のモデルであるが、実質同じ工場で生産されているようなので、カテゴリーはメルクリンとして紹介したい。
これは、27cm樹脂製モデルの時代には、何故か模型化されなかったもので、荷物専用車が製品化された。しかし、ドイツでは今でも良く見る客車の一つである。昨今は、荷物以外にもシーズンには自転車を列車に載せて移動する利用者も多いと聞く。比較的平地の多いドイツでは、自転車の旅行は楽しいし快適である。また、夜行列車でもこの客車を連結している編成を見かける。やはり夜行列車は昼行列車に比べて利用者の荷物が多いのも頷ける。
モデルでは、今更しつこく述べるのもと思うので、室内装備の問題は置いておくとしよう。それ以外の部分では、荷物室側妻部の貫通路の形状がシルバーリンゲと同様、シャッターになっている。客室側と違う作りにしている点では、実車に忠実で好印象である。半室荷物室や半室ビュフェなど合造客車の良い点は、短編成が組み易い点である。実車以上にモデルにしたときは小さなレイアウトでも重宝する。
個人的には、この荷物室に明かりが灯れば中々良い雰囲気になるのでは、と注文している新しい室内照明の到着も楽しみにしている。

いずれにしても、はじめての半室荷物客車である。蒸気機関車、ディーゼル、電気機関車牽引などEp.IIIのあらゆるシーンに似合うこのモデルは歓迎である。

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