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Eisenbahn-Revue International (8-9/2007) [欧州鉄道]

少し前に表題のERI誌が届いた。スイスの鉄道雑誌ながらドイツを中心に纏められた業界紙に近い鉄道雑誌である。その最新号の表紙を飾ったのが御覧の通り、美しいスイスの景色を快走する103.1形に牽引されたTEE塗装(黒裾!)の客車群である。しかも機関車の次位には先頃北欧から戻りレストアされた広窓仕様のドームカーである。今回この誌面に飾ったのは、レストアされて動態保存となったドームカーを始めとするTEE客車群がドイツから飛び出し、103.1形に牽引されてスイスへと行ったからである。

時は6月19日。編成は103 184-8を先頭に、ADmh - Avmz - Avmz - WRmh - WGmh - Avmz - Avmz - Apmzの8両編成である。ところでこの103.1形はドイツ路線向けのパンタグラフを装備しているのであるが、実は184号機はスイスタイプのパンタグラフが装備されているとのことである。そのため、出発地のDortmundからBasel SBBまでは同じ103.1形(凄い!)の235号機が先頭に立って重連運転であった。(次位の184号機はパンタを下げてはいたが...)

"TEE Rheingold"のドームカーがBasel SBBよりスイスに乗り入れたのは何年ぶりになるのであろうか。スイスの美しいアルプスの山々を再びドームカーのガラス窓を通して見た乗客は、さぞ感慨深かったに違いない。

まぁ、個人的に欲を言えば、瘤付き食堂車もレストアしてドームカーとペアで走らせたかったし、スイスは何も103.1にこだわらずRe4/4 Iの非貫通機関車にTEEエンブレムを付けるかTEEカラーで動態保存となればより良かった...などと思うのは贅沢なだけかも知れない。
ところで非貫通形のRe4/4 Iって廃車せずに残存しているのだろうか? 御存じの方は御教示いただければ嬉しい限りである。

以下に、このTEEドームカー(ADmh)を運用している旅行会社のサイトを載せておく。うまくドイツ旅行と列車運行日が合えば、再び乗車の夢が叶えられるかも?である。

http://www.z-et.de/navigation-home.html

いずれにしてもドイツの列車保存の体制は、「理解」と「努力」、そしてそれを下支えできる「システム」の恩恵によるものがことさら大きいのであろう。


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コメント 6

ナベ

一度で良いから、実車の走る姿を拝んでみたいです!!
by ナベ (2007-08-13 19:52) 

Akira

ですよね。私も一度はドームカーに乗ってライン左岸線を走ってみたいです。
by Akira (2007-08-13 21:03) 

Bemo

 今年もヨーロッパは行けそうになく、一度はこのTEEを拝みたいです。

 ところで、この復元されたTEE列車、メルクリンから発売はされないのでしょうか?

 なにやら、メルクリンドイツサイトの新製品リスト(写真はない)には、"103.1"という番号がありますが。
by Bemo (2007-09-17 11:35) 

Akira

Bemoさん、こんにちは。

メルクリンの秋の新製品で菱形パンタグラフ/黒裾仕様の103.1形モデルが発表されましたね。
by Akira (2007-09-21 15:21) 

Bemo

 来月朝日新聞から出る「世界の車窓から DVDブック 」に、このTEE列車も取り上げられたらいいのですが。
by Bemo (2007-09-22 21:44) 

Akira

そうですね。ただ、この列車は定期運用には就かず団体臨時列車としての運用が主ですから日本の鉄道番組取材ではそこまでできたかどうか?ですね。
by Akira (2007-09-22 22:07) 

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