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Staedteverbindungen / DBAG Ep.V [欧州鉄道]

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以前、このブログで紹介したA6サイズの時刻表(Fahrplanauszug)に続いて、今回は、同じ様式のドイツ全国版(1997/98)を紹介してみたい。
ドイツでの時刻表は、前にも記述した通り、日本のそれとは全く違う。つまりドイツでは路線に名前はなく、KBSという3桁番号で路線が設定されているため、出発地と目的地の2つの駅名で検索する航空路線と同じシステムである。よって、情報的には以上の2つの駅名の他に、出発/到着時刻、乗換え駅名、乗換え駅での到着/出発時刻、乗換え列車番号が記されている。もちろん時系列で上から下に表記されているため、検索は早い。
そして、一般に配布している時刻表は、私が知る限り、今迄紹介したものも含めて全部で4種類である。(DBAG管轄のみ)詳しく述べれば、先に紹介したFahrplanauskunftが最も情報量の少ないもので、その上に出発/到着駅が1カ所のみのもの。更には、ここで紹介する全国の主要駅の出発/到着が全て記されているもの。最後に、いわゆる日本と同じ様式の路線別時刻表の合計4つである。
そして、有料なのは最後の分厚く大きい路線別時刻表のみで、残りは無料であった。(1997年時点)

そのためか、ダイヤ改正前後に大量に印刷されて駅で配布されるこれら時刻表は、すぐに無くなってしまうのが常で、私がドイツに居た時は、ダイヤ改正前にここに書いた3つの時刻表(駅版、全国版、路線別)の3つを頂いてくる。特に路線別の時刻表は、情報量が莫大で路線地図も付録についてくるのでマニアにとっては必携(重くて携帯は難しいが..)であった。

さて、この全国版の時刻表も、携帯にするには軽いのだが、ほぼ限界の大きさであったが、検索が楽なのでインターネットが一般的でなかった当時としては、旅のお供としては貴重なものであった。時刻表以外にもDBAGの切符の種類やら、列車種別、ピクトグラム記号の解説なども記されてあり、重宝していた。
画像の時刻表は1997/98年版で、帰国前のもの。長距離はクルマを使うことが多かったので、酷使するほどではなかったが、使い込んだ跡があるところをみるとそれなりに使ったのであろう。

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で、面白かったのは、この時刻表の裏表紙である。ここには広告が印刷されるのだが、なんとメルクリンの広告である。特定のモデルを宣伝したものではないが、Maxiで遊ぶ父子をモチーフにした画像で、メルクリンであそぶ楽しさを画像とテキストで表現した広告である。
このキャッチコピー(Die Bahn schafft Verbindungen)を訳してみると「鉄道は、上手く接続します」てな具合だろうか。まるでDBAGの広告コピーのようである。故に、DBAG向けに作られた広告であることがすぐに理解できよう。しかし、メルクリンも(Modell)Bahnなので、メルクリンの広告として、「鉄道(メルクリン)は、親子の仲を上手に取り持ちます」という意味にも取れる訳である。
日本で言えば、JR時刻表の裏表紙にKATOやTOMIXのイメージ広告があるようなものである。なんだが想像もできないが、これが鉄道模型に対する日独の文化の違いと言っても言い過ぎではないのではないだろうか。
タグ:DB AG Ep.V
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