SSブログ

48251 Märklin Magazin Jahreswagen 2002 [Maerklin-Guterwagen]

b11347.jpg

久しぶりにモデルの紹介をしてみたい。今回は、2002年のMM-Wagen(48251)である。93年のみを除いて毎年欠かさず購入していると思い込んでいたのだが、何故か2001年のモデルが見つからないので2002年モデルの紹介となってしまった。

b11345.jpg

このモデルはMM-Wagenらしく印刷関係の大型機械に関係するものを運搬する貨車モデルである。HEICO社による芸の細かな木製シリンダは、ドイツ屈指の船舶用など大型の機械を製造するHeidenheimのVOITH社製の「PAPIER GLAETTZYLINDER」(製紙光沢ロール機?)である。
このような機械は、もちろんMM誌の編集部門にはないであろうが、製紙や製本会社にはあるのかも知れない。こうして見ると1冊の雑誌が作られる過程に於いて、多くのプロセスと多くの機械を通して原料から完成に至ることが理解できるのである。

b11344.jpg

さて、表記に関してはファンタジーモデルである故、DBでなくMB(Märklin Bahn?)となっているのは仕方あるまい。但しそれ以外は、おそらく積載貨物の運搬貨車として正しい車両、そして表記がなされていることは間違いなかろう。私有貨車である(P)表記があることや「Ladegut Maschienenteile」(積載貨物 機械部品)と表記されているあたりは、まさにそれを裏付けようか。「Bahnhof Göpingen」(ゲッピンゲン駅)と記されているのは、MM誌ならでは...。

b11346.jpg

車体右側にはMM誌のロゴマークと2002年の文字が記されているが、これはお約束である。モデル自体は、2003年からリリースされている48252(DB緩急室付低側無蓋車)ベースの積載貨物と緩急室を外し、MMブルーに塗装を変えたものであるが、最初見た時は全く違う車種に見えてしまう程である。やはりこのモデルは積載貨物で印象が決まるということであろう。車体(と言ってもほとんどシャシーである)は金属製でずっしりと重い。もっともシャシー自体が積載場であるので、ボディ自体がなく、側板もあってないようなもの。故に一体成形のダイカストである。重量貨物積載向けのためか、全長が短い割にボギー台車(Minden-Siegen)を履いている。

このモデルは、新しい部類の貨車モデルと言うことが出来よう。全金属製、精密なモールディング、精細なレタリングとどれをとっても昨今のモデルと大差のない出来である。特に金属の仕上がりは、必ず塗装するためか、樹脂製に無い高級感と耐久性が見てわかる。ここまでの精度を保てるのであれば、今後もメルクリンらしい製品として金属製は続けて欲しいと思う訳である。

で、2001年モデルは画像では中々捨て難いモデルで、どこかに隠れているなら見つけたらすぐにでも紹介したいと思うが、ゲットしていないような気も....。

参考サイト:Voith AG
http://www.voith.de/

[別件] LRTデザインコンテスト2009
ようやくABC全部門の応募要項(申込書付き)がPDFで配信されました。詳しくは左バナーの「LRTデザインコンテスト2009」画像をクリックしてください。沢山のご応募をお待ちしております。
nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 6

まほろ

Akiraさん こんばんは

Zの2004年のMM-Wagenが同じような貨車ですね。
(ZのMM-Wagenは所有しています)

HOとZは同じ年に同じような貨車をリリースするものと
思っていましたが、ちょっと違うのでしょうか?
by まほろ (2009-08-07 18:44) 

Akira

こんばんは、まほろさん

ZのMM-Wagenは正直わからないです。MM誌をひっくり返せばわかるのかも知れませんが...。ただ、他のモデルもそうですが、H0とZを同時にリリースする場合、同じモチーフになることは多いですよね。
by Akira (2009-08-07 18:59) 

三太

> で、2001年モデルは画像では中々捨て難いモデルで、

銀色のカバーを破らないように注意しましょう(爆).
by 三太 (2009-08-07 21:25) 

Akira

銀色のカバーって幌だと思うのですが、これって樹脂では?
樹脂なのに破れる?

やはり私は持っていなかったのか。
by Akira (2009-08-07 23:49) 

製紙屋

フォイト社は大型製紙機械の大手メーカーで日本の製紙メーカーでも数多く使用されています。これは紙に光沢を出すカレンダーロールがモデルになっていると思いますが、実物は木製のロールではないのでなぜ木製でモデル化したのかわかりません。多分紙が木から作られているというイメージがあるのでしょう。
印刷機や製紙の機械では、ドイツは今でも最先端です。
by 製紙屋 (2009-08-07 23:52) 

Akira

製紙屋さん、はじめまして。Spielkisteへようこそ!

私のVoith社のイメージでは、大型船舶のスクリューだとかエンジンのポンプやタービンなどでしたが、ウエブサイトを見ると製紙機械を始め様々な部品製造を手がけていますね。
カレンダーロール?ですが、何故木製なのかは私にもわかりません。もしかしたらEp.III時代(1950年代)は木製だったのかも?
by Akira (2009-08-08 00:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0