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42762 DRG Schnellzugwagen-Set "D119" / Ep.II [Maerklin-Reisezugwagen]

最近(以前から?)の金欠状態で欲しいけど諦めた新製品モデルが少なからずあるのだが、今日紹介する客車セットも、先頃リリースが開始されたそのうちの1つ。

戦前、MünchenとKölnを結んだ急行列車であるD119を製品化したものであるが、これが中々渋い選択であると思う。このセットには、ダブルルーフのDRP(ドイツ帝国郵便)仕様の郵便車、DRG(ドイツ帝国鉄道)の1/2等合造区分室客車(AB4ü23a/Hechtwagen)、旧バイエルン王国鉄道の3等客車(C4ü Bay 08)そして6軸ボギー台車のMITROPAの食堂車(WR6ü)の4両である。

興味深いのは、TRIXが独自に設計したMITROPA食堂車をメルクリン設計の客車と一緒に同梱されていることである。この食堂車には集電シューが付いていてテーブルランプが点灯するようである。(新製品パンフレットには記されていないので嬉しい配慮である)
また、この時代の食堂車は、MITROPAもCIWLの客車も同じ基本設計であったようで、CIWLに比べると地味な外観ではあるにせよ、以前リリースされた CIWL食堂車と極めて近い外観である。
このセットを早速動画でインプレッションしているModelleisenbahnClub-FuldaのYouTube映像があるので紹介しておく。

http://www.youtube.com/watch?v=iIT68ije2qw

この動画を見る限り、仕上がりは上々の印象を受ける。特に印刷に関しては現在の水準を維持し、滲みやブレも皆無で非常に精細。好感の持てるものである。
食堂車の幌の高さなど、他のモデルと異なる部分(実車も同様かどうかは不明)もあるが、戦前の急行列車らしい雑多な編成の印象を良く再現されていると思う。

メルクリンからは、この4両セットに加えて2両増結セット(42673)も用意され、荷物車(Pw4üと旧バイエルン王国鉄道の1/2等合造区分室客車(AB4ü Bay 06)が用意されている。これを新製品の18.1形(37116)に牽引させると、ドイツが世界最高峰の鉄道を誇った当時の、SVTのような最先端ではない一般的な長距離急行列車の再現が出来よう。

参考サイト:Schnellzugwagen-Set "D 119".
http://www.maerklin.de/de/service/suche/details.html?page=&perpage=10&level1=2341&level2=2346&art_nr=42762&search=1&era=0&gaugechoice=0&groupchoice=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&features=0&searchtext=&backlink=%2Fwww.maerklin.de%2Fde%2Fservice%2Fsuche%2Fproduktsuche.html

Schnellzugwagen-Set "D 119". (Ergänzungsset)
http://www.maerklin.de/de/service/suche/details.html?page=&perpage=10&level1=2341&level2=2346&art_nr=42763&search=1&era=0&gaugechoice=0&groupchoice=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&features=0&searchtext=&backlink=%2Fwww.maerklin.de%2Fde%2Fservice%2Fsuche%2Fproduktsuche.html
タグ:DRG DRP MITROPA Ep.II
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コメント 5

東西急行

Akira様、東西急行です。
御紹介の製品「D119(急行一一九列車)」は、1/160ならば
欲しいと思ったものです。
生憎旧K.bay.st.B客車以外の選定が拙く(1/87と同型の食堂
車を以前単品で出していたにも関わらず外した、ゲアリッツ
台車装備の客車がミスマッチ丸出し等)延ばした食指を引っ
込めざるを得ませんでした。
御紹介の映像も空撮風の演出が効いており思わず引き込まれ
ました。
附記:省鉄の優等列車が尽く彼の地の鈍行並に鈍かった原因
は、軽便鉄道並の安普請な線路を水膨れさせた失策が招いた
当然の帰結と納得した次第です(最近)。

by 東西急行 (2010-07-22 00:27) 

Akira

おはようございます、東西急行さん。

戦前の客車も動態保存で少なからず存在しているドイツでは、乗車する機会が何度かあったのですが、ミュンヘンからニュルンベルク迄Schuerzenwagenに乗車したのが1番の思い出です。その車内での静粛性とゆったりとした乗り心地は、バイエルンのS3/6+01形重連牽引でも時速110Km/hを超えたスピードでも変わるモノではではなかったことが印象深かったです。台車はGoerlitz III Schwerでしたが、やはり標準軌であることと車重、そして車内のしつらえの素晴らしさが快適な旅行を乗客に約束するのであると思いました。
by Akira (2010-07-22 07:32) 

東西急行

Akira様、東西急行です。

>標準軌であることと車重、そして車内のしつらえの
>素晴らしさが快適な旅行を乗客に約束する

尤もなことと思います。就中快適な(下車したく思わせぬ)
アコモデーションは後進国をして真似たくとも真似られぬ
絶対優位と存じます。
我が国のEpⅡ最優等車(皇族専用車輌除く)たる、交通科学
博物館蔵のマロネフ59(旧マイロネフ37290)すら、御紹介
のSchuerzenwagen二等車に(快適性の点で)及ばぬ気がし
ます。
by 東西急行 (2010-07-23 21:54) 

Akira

東西急行さん、こんばんは。

マロネフ59を確認しました。2等寝台車は個室でなくKajutなんですね。このあたりは、個室絶対のドイツとは全く異なる部分で、文化的背景もあるでしょうが、今の我々に「マロネフの2等寝台で寝ろ」と言われても抵抗がありますねぇ。あれならDBのTyp.-U形寝台車の方が快適かも知れません。
by Akira (2010-07-23 23:14) 

東西急行

Akira様、東西急行です。
マロネフ59御確認頂き有難う御座います。
私も彼の二等室(ナロネ21、1オロネ14及び24の原型)より
就役時のCIWL-WLS-Type"P"(段違いルーメット式)を選択
したく思う程です。三段寝台のType-U(或いはT)も捨て難
く思います。
恐るべきかなマロネフ59以前の二等寝台車と来たら、下段を
長椅子とした通勤電車ばりの仕様が当然でした故彼でも改善
されたと呼ぶ他無い様です。






by 東西急行 (2010-07-24 00:34) 

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