SSブログ

Oberhausen, Gelsenkirchen (3) / Der Deutschland Express [Reise]

b13001.jpg

CentrOからクルマで10分ならすぐ近くだろう...と考えてしまうのは、我々日本人だけかも知れない。ドイツにそこそこ長く居た私でさえもOberhausen市内の別の場所にある施設であると思ったからである。実はMWOの館長さん(と言うかオーナーさん)は、そのクルマで10分程のドイツで最も大きいメルクリンレイアウトのオーナーでもあるという。
私が彼からコーヒーをご馳走してもらっている間に、そのレイアウトの事務所に連絡を入れてくださり、更には、そこ迄スタッフが送ってくれるよう手配迄してくれたのである。事前に行く事を連絡していたと言え、何と言う心遣いであろうか。

早速若いお兄チャンの運転するクルマに乗ると、すぐさまアウトバーンに乗る....。と言う事はOberhausenではないらしい。車窓の左右にはいつものアウトバーンでは見慣れた深い緑の風景から時折、巨大な煙突から火を噴く光景や、石炭のぼた山が見えたりする。やはりルール地帯であることを再認識させる光景である。

ちなみに以下サイトにその道のりが記されているのでご参考まで..。


大きな地図で見る

暫く走るとアウトバーンを降り石炭採掘場跡地のある「Zeche Nordstern」公園敷地に到着する。
ここが、メルクリンレイアウトのある「Der Deutschland Express」である。場所はなんとGelsenkirchenである。やはりルール地帯は多くの中都市が密集している複雑な地域である。

ここは、MWOのコンセプトとは異なり、そのレイアウトのほとんどがファンタジーによるものである。よってMWOのようなリアルさには欠けるが、鉄道模型のレイアウトの王道をゆくようなものである。モチーフは北ドイツの北海面した場所から、ルール地方、中部ドイツ、南ドイツのアルペン地方と、ドイツの西側を北から南へと情景の移り行くさまを堪能出来る。レールは全てメルクリンCレールである。制御は6021デジタルと9台のコンピュータ(独自の自動運転ソフト)により運転されている。

これ以上つらつら文章を記すより、以下の画像を見て頂ければ大体のところはご理解頂けるだろうと思う。

b13002.jpg
b13009.jpg
b13018.jpg
b13024.jpg
b13029.jpg

ここは、もちろんハンブルクのMiWuLaには規模にしても作り込みにしても及ぶまでもないが、ただスゲーと思わせてしまうMiWuLaより近親感の持てるレイアウトである。「これなら自分でも出来そう..」と思わせるようなディテールがてんこ盛りのDer Deutschland Expressのレイアウトである。

気がつくと、既に開館時間を過ぎており、案内をしてくれたここのスタッフにお礼を述べてタクシーを使って今夜の宿へと戻ったのである。色々な体験が出来た1日であった。それにしても相変わらずメルクリン三昧..。

参考サイト:Der Deutschland Express
http://www.der-deutschlandexpress.de/
nice!(6)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 6

コメント 6

HUH

こんにちは。期待通りのレイアウトですね。Oberhausenはともかく、Gelsenkirchenにもこんな施設があるとは知りませんでした。Gelsenkirchenといえば、サッカーと炭鉱とビールのイメージしかなかったので、驚きです。次回ドイツに行く際には、Essenを拠点に回りたいですね。

MWOはリアルティにこだわっていますが、模型のレイアウトはやはりセンスの良いデフォルメがされている方が魅力的に思えます。そういう意味では、こちらのレイアウトの方が私は好みかもしれません。

こういうレイアウトで思いっきり走らせてみたいものです。
by HUH (2010-08-08 21:19) 

Akira

HUHさん、こんばんは。

私も今回初めてルール地方を訪ねましたが、中々興味深い地域です。流石に世界遺産に登録されているだけあってドイツの工業史を効率良く学習出来る環境が整備されていることに感心しました。

さて、MWOにしてもDDEにしても非常に楽しめ、かつ色々と勉強になりました。そのどちらもが、MiWuLaと違って非常に空いているので、好きな場所で好きなだけレイアウトを眺められることです。どーも理由としては健全ではないですが...。
by Akira (2010-08-08 22:21) 

autounion

ホントに凄いレイアウトですね!
MiWuLaは模型世界の限界に挑戦している感じで確かに凄いのですが、こちらは誰もが頑張れば作れそうな作風で、良いお手本として肩肘張らずに見ていられそうですね。
by autounion (2010-08-09 12:23) 

Akira

autounionさん、こんにちは。

はい、その通りだと私も感じました。バックヤードも見せて頂きましたが、区域毎に幾つか独立した路線を持つ他に、全長120mの全体を走る路線があります。そこにはICEやIC列車を中心に走らせているそうです。(なんでもICEは子供達に1番人気だとか...)
by Akira (2010-08-09 12:41) 

hioka

Akiraさん、まいどです。

今週末から造園工事を始める者としては非常に参考になりますし、非常に興味がわきます。我が家のレイアウトは3450mm×1500mmという空間で色々表現しようと企んでいますが・・・どんな世界になるのら・・・自分自身が興味津々ですw

って、滝とか、橋とか作れれば本当はいいんだけど、難しなぁ・・・
by hioka (2010-08-09 13:35) 

Akira

hiokaさん、こんにちは。

これだけ巨大なレイアウトを「これなら自分でも...」なんて書いてしまう私自身もおこがましいんですが、このレイアウト製作自体も結構なエネルギーを使ったようです。(確か製作期間1年だったか..)

また、メルクリン社からは一切支援をもらっていないそうです。

hiokaさんはhiokaさんにしか出来ないレイアウトを作れば良いのであって、他のレイアウトはあくまで参考にするのが良かろうかと。

ここのレイアウトの特徴は、バックヤードは全てがヤードになっていました。表側は情景などが中心で、見えない裏側をヤードにすることで、沢山の異なる列車の運転を楽しめるという感じです。
by Akira (2010-08-09 14:18) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0