Oberhausen Hbf - Hamburg Hbf [Reise]
朝8:33発のICに乗車するため、朝食も取らずにOberhausen Hbfへと向かう。この駅は、幹線からやや外れた路線にあたるので特に改装された駅であるようには見えず、エレベーターや駅の案内表示など一部のみリニューアルの跡が見えるという感じの駅である。もっとも中央駅らしくホームの数は多い。(列車はそれほど多いとは言えないが..)
私がドイツに在住していたころは、比較的大きな駅には必ずあったコインレイアウトは随分少なくなったものと思っていたが、Oberhausen Hbfにはあった。システムはTRIX Express(つまり直流3線式)のレイアウトであるのも以前と同じ。フランジの異常に深いTRIX Expressは脱線しにくい構造なので、このようなコインレイアウト向きなのかも知れない。私のいた頃と変わったのは、車両に必ずICE1が居る事である。
前にも少し記したが、この駅のホームの一部はミュージアムになっている。階段には、それを示す歯車が描かれ、一目で理解出来るようになっている。
ミュージアムホームを上がると、製錬所の車両が間近に見る事が出来る。メルクリンモデルにもあった溶鉱炉用運搬貨車のごつい車両が間近に観察出来る展示である。それにしても溶かした鉄を受ける釜も鉄で出来ているように思うのだが、一緒に溶けたりしないのだろうか...? もっとも注ぎ口のところは既に形にはなっていなかったが..。
隣のホームには、この地域を走る素敵なカラーリングのEurobahnのET 7.10(FLIRT)が停車していた。DBが民営化以来、民間会社運営による列車運行がドイツ各地で見られるようになった。これも線路と車両運営が別々である上下分離によるもの。
もちろんDBによる2階建て客車のREも運行されている。ここでは、中間車にZugCaféなる簡単な供食部付きの車両が連結されている。このような設備が将来的に湘南新宿ラインにも出来れば嬉しい。(今はラッシュ時の混雑が酷いのでそうはいかないだろうが)
乗車するIC 2333がやってきた。この列車は、Nordeich Mole行きなので途中のMünster Hbfで乗換えである。
オープンサロンの元Apmz 121である。さすがに切妻屋根だったので、おそらく1970年代に製造された車両であろう。さすがにシートもくたびれた感がある。
ミュンスターで乗り換えたのが、IC 2120である。これも先に乗ったIC同様101形牽引の列車である。最近は、列車名のないICやICEがほとんどだが、今回乗車したICは、デンマークとの国境駅であるPuttgarden行きなので、「Fehmarn」という名前が冠されている。
この列車に連結されていた食堂車がWRmz 133である。これはおそらく132形食堂車からリニューアルされたもので、パンタグラフはなく、厨房が車端部から中央に移設され、厨房の片側がレストランで、もう片側がビストロとなっている。
お昼過ぎに到着したのはHamburg Hbfである。ドイツ第2の大都会であり、かつての海外への玄関口でもあっただけに、ここの駅は独特で大好きな駅の一つである。何が素晴らしいかと言えば、ドイツとしては珍しく、通路が橋上になっているため、通路から巨大なドーム内のホームと行き交う沢山の列車を眺望出来ることである。
私がドイツに在住していたころは、比較的大きな駅には必ずあったコインレイアウトは随分少なくなったものと思っていたが、Oberhausen Hbfにはあった。システムはTRIX Express(つまり直流3線式)のレイアウトであるのも以前と同じ。フランジの異常に深いTRIX Expressは脱線しにくい構造なので、このようなコインレイアウト向きなのかも知れない。私のいた頃と変わったのは、車両に必ずICE1が居る事である。
前にも少し記したが、この駅のホームの一部はミュージアムになっている。階段には、それを示す歯車が描かれ、一目で理解出来るようになっている。
ミュージアムホームを上がると、製錬所の車両が間近に見る事が出来る。メルクリンモデルにもあった溶鉱炉用運搬貨車のごつい車両が間近に観察出来る展示である。それにしても溶かした鉄を受ける釜も鉄で出来ているように思うのだが、一緒に溶けたりしないのだろうか...? もっとも注ぎ口のところは既に形にはなっていなかったが..。
隣のホームには、この地域を走る素敵なカラーリングのEurobahnのET 7.10(FLIRT)が停車していた。DBが民営化以来、民間会社運営による列車運行がドイツ各地で見られるようになった。これも線路と車両運営が別々である上下分離によるもの。
もちろんDBによる2階建て客車のREも運行されている。ここでは、中間車にZugCaféなる簡単な供食部付きの車両が連結されている。このような設備が将来的に湘南新宿ラインにも出来れば嬉しい。(今はラッシュ時の混雑が酷いのでそうはいかないだろうが)
乗車するIC 2333がやってきた。この列車は、Nordeich Mole行きなので途中のMünster Hbfで乗換えである。
オープンサロンの元Apmz 121である。さすがに切妻屋根だったので、おそらく1970年代に製造された車両であろう。さすがにシートもくたびれた感がある。
ミュンスターで乗り換えたのが、IC 2120である。これも先に乗ったIC同様101形牽引の列車である。最近は、列車名のないICやICEがほとんどだが、今回乗車したICは、デンマークとの国境駅であるPuttgarden行きなので、「Fehmarn」という名前が冠されている。
この列車に連結されていた食堂車がWRmz 133である。これはおそらく132形食堂車からリニューアルされたもので、パンタグラフはなく、厨房が車端部から中央に移設され、厨房の片側がレストランで、もう片側がビストロとなっている。
お昼過ぎに到着したのはHamburg Hbfである。ドイツ第2の大都会であり、かつての海外への玄関口でもあっただけに、ここの駅は独特で大好きな駅の一つである。何が素晴らしいかと言えば、ドイツとしては珍しく、通路が橋上になっているため、通路から巨大なドーム内のホームと行き交う沢山の列車を眺望出来ることである。
Akiraさん、こんばんは。
>溶かした鉄を受ける釜も鉄で出来ているように思うのだが、一緒に溶けたりしないのだろうか
これらの車両の積荷は融点の低い銑鉄で、さらに工場間を運搬中は冷える一方ですから、入れ物を「溶かす」心配は無いものの、むしろぐずぐずしていると固着してトンデモないことになります。もちろん、内側には耐火炉材が張ってありますが。
ご参考になりましたでしょうか?
by seidoh (2010-08-09 22:20)
アルミの融点が660℃,銑鉄の融点が1200℃,白金が…
などと子供の頃覚えましたが,温度計は溶けたり壊れたりしないのだろうかと疑問に思ったものです.
土をこねた焼き物というのはすごいもんだな~と感心したり.
直流二線式と交流三線式は身近なのでよく理解しているつもりなのですが,直流三線式,交流二線式となると…
制御方式などもそれぞれ特徴や特殊性があるのでしょうか?
by 深山苧環 (2010-08-09 22:59)
Akira様、東西急行です。
>元Apmz 121
歴戦?の元優等車には何処か既視感が有ります。
気動車急行のグリーン車が指定席普通車に降格
された(やがて老朽化の限界を超え用廃…)頃
乗車した五時間余の単線旅を思い出しました。
by 東西急行 (2010-08-09 23:00)
こんばんは、seidohさん。
極めてシロートな質問に丁寧に答えていただきありがとうございます。
融点の違いなんですね。置かれていた貨車を観察した時にデッキのあちこちに銑鉄カスが付着していたのを見つけて、作業員はさぞかし熱かったのではないかと....。でも熱いどころではないのでしょうから完全無人作業...?
by Akira (2010-08-09 23:01)
こんばんは、深山苧環さん。
ルール地帯の工業遺産群は、生きた良い学習教材となっています。
直流3線式は、TRIX H0の初期からあるもののようです。そして交流2線式と言えば...メルクリンの「いちばん」ですね。
ということで、直流3線式は、直流アナログパワーパックでも、おそらくDCCでも動くでしょう。交流2線式が、アナログ/デジタルのメルクリントランスで動くように。
by Akira (2010-08-09 23:19)
東西急行さん、こんばんは。
ここが日本とドイツの興味深い違いでもあります。幾ら古くなっても元Apm121は、2等格下げになったりしないこと。私が乗車した時も隣の車齢の若い2等車のBpmzが明らかに静粛で揺れも少なかったですが、等級は変わらないのですね。逆に旧METで使われていた車両は固定編成なのでMET時代の1等の一部が車内設備はそのままに2等車として使用されていたりします。
やはり1等と2等の違いは乗車運賃そのものの違いであるかどうか..ということでしょう。
by Akira (2010-08-09 23:33)