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43209/43219 DB AB4üwe-39/52 / Ep.IIIb [Maerklin-Reisezugwagen]

再び「Loreley-Expreß」(43209/43219)セットから客車の紹介をしてみたい。今回は1/2等合造区分室座席客車(AB4üwe-39/52)である。この車両は、1955年以前の3等級制時代1/2/3等又は2/3等合造区分室客車(ABC4üwe-39/52、BC4üwe-38/52)である。戦前から戦後暫くは優等列車が短編成による組成が多かったため、このような合造車が多く必要であったと考えられる。

[14 521 Kar / 43209]
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▲ 車体区分室側画像。

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さて、2つのセットにある2つの1/2等合造区分室客車の最初に紹介するモデルは「14 521 Kar」である。このモデルの実車は、1940年にBC4üe-39「215 519」としてBUSCH社で落成。手元にある資料でもこの「215 519」は、他の5両のBC4üe-39形と共にStahlblau色に塗装され、更には「DEUTSCHE BUNDESBAHN」の切り抜き文字を車体横に掲げたRheingold向けのF-Zug仕様として改造を受けたことが記されている。Ep.IV時代には、ABüe 334に変更となり、1977年に廃車となった。

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サボは...
(London-) Hoek v H - Rotterdam CS - Eindhoven - Kaldenkirchen - Köln - Bonn - Mainz - Mannheim - Basel SBB
と記されているので基本編成である。

F-Zugなので列車名ぐらい記されていても..と思うのだが、これは駅名のみである。オランダとドイツの国境駅はKaldenkirchenではないだろうか?また、途中駅であろうKarlsruhe、Freiburgなども記されていない。単なる記載スペースが足りない事が原因であるとは思うのだが...。

個人的なことになるが、私が初めてヨーロッパを訪れた1986年冬にオランダのEindhovenが最初の滞在地であった。アムステルダムにあるスキポール空港からEindhoven迄はバス移動だったのだが、Eindhovenから次の滞在地のあるHeidelberg迄は私にとって欧州鉄道デビューとなった路線である。列車はD-Zug(車両はDBのBm)であったが、もしかしたらこのLoreley-ExpreßやRheingoldと同じ路線をトレースしたのかも知れない。初めてのドイツの車両の乗車体験の記憶は今も忘れられない。

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さて、表記類の印刷レベル等は、同セットの他のモデル同様の水準である。RICラスターの表記も充分に認識の出来る範囲であり、入線可能地域とそれに伴う多電源仕様となっているのである。
直近検査日のREV表記は、1956年10月14日である。次回検査日は赤文字の1年後である。

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モデル妻部分はSchürzenwagen座席客車共通の形状である。


[14 511 Kar / 43219]
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▲ 車体廊下側画像。

次に43219の同形客車である。車体側面を見ると、中央から左右に1等部分と2等部分に別れていて、幅広い窓を持つ部分が1等車である。更に3等級制時代のABC4ü-39の1等区分室は車体ど真ん中にある1室である。ここは、2等区分室と同寸法でありながら、1等と2等は区分室内は座席数の違いである。

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モデルの表記されている「14 511 Kar」の実車は、1940年Westwaggon社でABC4ü-38「214 011」として落成。「14 521 Kar」同様Rheingold向けに鉄青色に塗装されたF-Zug専用車両に改造を受け、Ep.IVになるとABüe 334に形式変更。1971年に廃車となります。

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▲ サボの表記は、「(London-) Hoek v H - Basel SBB」である。

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RICラスターの表記は、「14 521 Kar」同様多電源仕様である。また、REV表記は1956年10月14日となっている。

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「14 511 Kar」(奥)、「14 521 Kar」(手前)モデルの2両を並べた画像である。種車はABC4ü-38とBC4ü-39と異なるのだが、1956年以降は見分けがつかないほど同じ形状や塗装表記である。

次回は、最後のモデルA4üe-39/52となるのだが、手元に実車の資料がなく上手く紹介出来るのか不安である。参考となるウエブサイトがあればご教示頂ければ嬉しい。

参考文献:Schürzen-Schnellzugwagen Teil 1 / KIRUBA Verlag
参考サイト:Rheingold (1951-1962) / Railways in Germany
http://www.rig-bahn.jp/db-page/j-rheingold2.htm
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