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4032 DB A4ümg-54 / Ep.IIIb [Maerklin-Reisezugwagen]

また、古い鉄板客車が今回触れるモデルですが、これは、私がメルクリンを母からドイツで買ってもらってから、その後父から買ってもらった初めての客車です。多分渋谷のお店で購入したようで、当時尾灯もついているモデルだったので、3000円ぐらいはしたと記憶しています。1970年代に当時子供の玩具に3千円はべらぼうに高かったと思いますが、お金はなくても良い玩具に理解を示す両親には感謝するばかりです。もちろんメルクリンモデルなど子供の私には滅多に買ってくれるものではないですが、両親はメルクリンだけは飽きずに遊んでいるのを知っていたのでしょう。

さて、24cmのこの1等個室客車であるこのモデルは、1960年からリリースされた4032というモデルです。リリース当初から少しずつ改良が加えられています。例えばリリース当初は窓が透明ABS樹脂ではなくセロハンだったり、Ep.IVのUIC表記と1等表記の帯の色が変ったりしています。製品番号が変ってからは室内装備が付いたりもしていて少しづつ改良が加えられています。画像のモデルは、窓が透明ABS樹脂になったタイプで、窓枠も窓と一体成型など、以前と比べ見た目に随分と精密感が増した1960年から70年迄のモデルです。Ep.III時代の表記や尾灯の外側から後付けられた赤い樹脂製尾灯など時代を感じさせます。 一方で、このモデルは、構造や機構こそプリミティヴですが、尾灯付きはもとより、メルクリン伝統の頑丈さ、すこぶる良い走行性能や室内照明の準備もあり、購入後のバージョンアップも楽しめるのは今も変わらぬ部分です。当時のモデルはパーツや室内装備の別売体制などもあり、基本的な部分ではしっかりと押さえ、かつ拡張のための準備もシステマティックに備わっているあたりはメルクリンのメルクリンらしさである所以と言えるでしょう。つまり、買って遊んで終わりの玩具ではないことが昔も今も変わらぬところが今でも愛される所以だと思います。

実車では、現在リリースされている28,2cmのモデルのオリジナル(A4üm-61/Am 203)より一足早く登場したGruppe-54のシリーズで、大きめの片開き式の出入口ドアや、車端妻部の折畳み式貫通扉などが特徴的です。Ep.III時代では、よりこちらが主流でD-ZugやF-Zugなどで活躍していたことや、最近メルクリンから数多くリリースされるEp.IIIモデルを考えると、28,2cmの新スケールによって、このGruppe-54モデル群も是非リリースして欲しいと願わずにはいられません。

さて、この私の大切な鉄板客車ですが、中学生の時学校へ持っていって1度落としたことがあります。しかし、さすが鉄板だけのことはあり、少し車体が曲がった程度で手で直したらほぼ元に戻りました。もちろん走行には支障がなかったです。。
当時、車輌を増やす様なお金のなかった私は、最初からついている集電シュ−からの電気を利用して室内照明を買い足したりして楽しみました。このモデルを手にすると所々錆が浮いていたり、使い込んだ跡が生々しいですが、何故かホッとします。それは、私が幼い時の両親との思い出が詰まっているからかも知れません。


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