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ドイツからの鉄道取材(11) [日本の鉄道]

いよいよ山口線の取材開始である。昨日機関庫を見て来たので場所などは問題なく見つけられた。早速運転管理所に挨拶しヘルメットを貰いC57 1のいる機関庫へ。機関庫内で出発前検査の様子をおさめる。9時前には機関士と機関助士が到着。庫内に汽笛が響くと同時に、蒸気が送られジェネレーターが動く。このようなシーンは、通常は見られない。まるで動物が眼を覚ましたかの様な感じである。私も含めてこれが蒸気機関車の大きな魅力なのである。機械と言えどもまるで生き物のような佇まいを見せるのは蒸気機関車ならではである。

我々取材チームは列車内で取材する1人を除き、タクシーで先回りをする。上の画像が最初撮影した長門峡そばの橋を快走するやまぐち号である。既に数名の3脚とカメラを構えたファンがいる。列車が通過する前に数名にインタビューを試みる。どうやら彼等は鉄道ファンではなく、写真が好きなグループのようである。被写体は蒸気機関車に限らないそうである。だから、罵声や怒号の飛び交う様なこともなく和気あいあいと撮影が出来たのはよかった。
そんなこんなでタクシーでおいかけながら数カ所の撮影ポイントで列車をキャッチできた。

列車は津和野へ到着。暫くすると、機関車だけ転車台へ移動し、水の補給、石炭の移動作業、済炭排出など一連の作業をここで行う。近くの事務室で、機関士と機関助士は昼食を兼ねて休憩する。事務室には投炭練習施設があり、練習の様子も取材させてもらった。今日の機関助士は機関士の免許も持ち明日は機関士として任務につく。彼は見た目が若いので年齢を聞いてみると30歳になったばかりだと言う。機関士免許は2年前に取ったそうだ。ここの機関区で最年少の機関士である。彼は志願して蒸気機関車の機関士になったそうである。やはり、蒸気機関車が好きで、機関士になることが誇りであるとのこと。そうでなくてはならない。C57 1は最近ボイラも新製し、機関士も若手がいる。やまぐち号の運転も当分は心配なさそうである。

帰りには、機関車と併走しながらの撮影も出来、良い絵が揃ったと思う。新山口の機関庫に戻ると貴婦人を既に明日のための石炭の補給をしていた。既に日は暮れ夕焼け空に機関車のシルエットが美しく見えたのが印象的であった。

明日の天気は曇りだと言うが、願わくば薄曇り程度であって欲しい。


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