SSブログ

39010 DB 01 147 / Ep.III [Maerklin-Lok]

IMG_1010b.jpg

今回の取材の無事終了と共に我が家に届いた今年の新製品のハイライト中のハイライト、DBの01形オリジナルボイラー仕様のモデル(39010)です。01好きは、ドイツに及ばず世界中におり、日本でもあの故篠原正瑛氏が名高いですが、我々現在のメルクリンファンでもやはり01は特別な存在です。

IMG_1011b.jpg

今回のモデルは、その中でも最も美しいとされるスタイルを纏った姿、つまりヴィッテ式デフ、石炭焚き、Ep.III仕様などなど。我々ファンの心の中心に突き刺さるモデルであることは間違いないでしょう。私はまだ走らせてはいませんが、先日のアンティークの取材で持込まれたsmokinさんのモデルで良く走りを見ることができました。低速走行の安定性も申し分ないし、サウンドやキャブ火室の赤色点灯などのギミックも楽しいです。

IMG_1012b.jpg

01形は、その巨大な動輪とボイラー、壁のようなワーグナーデフの仕様では、その巨大さが強調されて矍鑠とした美しさと、重々しさの同居する迫力が見事ですが、このモデルは戦後ヴィッテデフに変更され、軽快な印象になった姿です。それでも2m動輪の迫力は変わらず、迫力と繊細さを兼ね備えたモデルと言えるでしょう。

IMG_1013b.jpg

1950年代からリリースされていた01形モデル(3085)と比較してしまうのは無粋かもしれませんが、やはり大きく異なるのは表記部分でしょうか。画像はキャブ周りで、極小文字も再現されています。印刷精度は比べるまでもありませんが、その存在感を聞かれれば、もしかしたらオーバースケール気味の旧モデルの迫力は、実車の印象の再現という場面では、より近いのかも知れません。

IMG_1015b.jpg IMG_1017b.jpg

キャブに印刷されたDBマークと形式・車体番号、また所属は、BD Regensburg(レーゲンスブルク連邦鉄道局)、BW Hofとあります。この機関車が配属されていた東西ドイツ国境のHof機関区は01形最後の砦の1つだったと記憶しています。Hofを経由するルートは、戦前ミュンヘンと首都ベルリンを結ぶ主要ルートの1つでしたが、戦後の冷戦時代は逆に主要幹線から外され、未だにRegensuburug以北は電化もされずにローカルな雰囲気の路線になっています。

IMG_1018b.jpg

[実車について]
この機関車の実車は、1935年、エッセンのFried. Krupp AGにて落成しました。このモデルは1966年の仕様とあります。1967年にはDBの広報映画 "Wie war sie eigentlich, die Dampflokomotive?" にも出演?しています。しかし、その翌年、広報映画の最後のシーンに出てくるような残念な終焉を迎えているようです。1968年3月12日にBw Hofにて廃車、解体となりました。

IMG_1026b.jpg

このモデルは、サウンド付きmfxデコーダーと、SDSモーターを搭載したモデルで、静寂で低速域の安定した走りを実現しています。また、ファンクションは各種サウンド以外に、キャブの投炭ハッチの部分が赤色LEDのチラチラ点灯するのが見え、ボイラーの炎を再現しています。個人的には、この色をもう少しオレンジがかった色になれば、よりリアリティを醸しだせたように感じます。また、03形や、01.10形のような台枠灯があれば、より良い雰囲気がでたようにも思います。

IMG_1022b.jpg IMG_1024b.jpg

正面とテンダー正面です。前照灯は少し暗めの印象ですが、実車では白熱灯を灯している信号灯なので、この方が実車に近いのかも知れません。

IMG_1023b.jpg

Ep.IIIの01形モデルは、ここだけではなく、ドイツのいくつかの機関区に所属し、F-ZugやD-Zugを牽引して活躍しています。例えば南西ドイツのBw Offenburg(オッフェンブルク機関区)所属の01形は、F-Zug "Rheingold"、"Loreley-Express"を牽引しています。今後はそれらを想定した01形の登場も期待したいと思います。

参考サイト:
Dampflokomotive 01 147 / Dampfmaschinen und Lokomotiven


nice!(0)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 6

300B

オフ会の時に見せて頂きましたが、良い出来ですね!!
コンパクトCサインの走りも良い感じでうちのBR61と比べるとトラウマに
なりそうです。
この01、欲しいのもやまやまなのですが、TEE50周年の新製品
CC40100がはっきりと射程に入ってきましたので01はしばらく見送り
になりそうです。
by 300B (2006-11-02 08:23) 

Akira

300Bさん、コメントありがとうございます。

残念ながら今日も仕事で、まだ01に火?(電気!)を入れていません。
うちのBR61は既に帰って来ていますが、手摺が見事に壊れて帰って来たので、通電する気にもなれず動かしていません。
それでも、メルクリンを注文してしまうのは、やはり...なのでしょう。
メルぽっぽさんの掲示板にも書きましたが、私にとって来年は魅力的な新製品が多いので、ラテン系には一切手を出さないことに決めています。

でも、PBA客車は魅力だな〜。

ではでは
by Akira (2006-11-02 20:40) 

KDB

今日は。KDBです。01は新しいメルクリンの意気込みを感じますね。もっとも取り扱いはフライシュマン並になり、これまでのようにネジ1本で分解とは行かなくなってしまいましたね。走りはスムースなのですが、走行中、発煙をオンにした時や、レイアウト上でやや給電電圧の下がる傾向の箇所では、スピードが僅かに落ちるように思います。これはCサインモータの特性なのでしょうか?BR61の件は残念ですね。もし、メルクリンが日本国内に修理拠点を設けてくれれば、このような時に大助かりですがーー(定年後、私がそこでアルバイトをしたい?ーー冗談ですーー)。
by KDB (2006-11-03 09:16) 

Akira

こんにちは、KDBさん。01形や新しくアナウンスされたCC40100形など、メルクリンは背水の陣で望んでいると感じます。日本国内の修理拠点については、私もメルクリンに望みたいところです。
さて、01形の発煙装置を私も早く追加注文しなくては。KDBさんは、CSを..ですね。
by Akira (2006-11-03 10:26) 

klaviermusik-koba

同感。私も修理拠点がぜひほしいと思っているひとりです。以前Willhelm2世宮廷列車が全編成がそろったところで走らせたところ、スリップして6両は牽引できない。当然機関車を本国まで送ってクレームで修理しましたがその間優に半年を要したのです。

それと、ハイテクになるにつれてほんのわずかなことで、不調をとなるケースが増え、アナログ時代のものはともかく、最近のものは手に余ります。
by klaviermusik-koba (2006-11-06 16:06) 

Akira

私自身も、1年以上も修理に時間が掛かったICE-Vの修理(でも結局修理不可で返却)や先日やっと帰って来た61形(それも破損して(T.T))に日本の修理拠点の必要性は身に染みて感じています。しかしこれとてメルクリンの考え一つですから粘り強く交渉するしかないですね。
デジタルが起因する故障が私も一番多いので、やはりメルクリン社もこのあたりは充分理解していると思います。
by Akira (2006-11-06 20:07) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0