"TEST" EM-SPEZIAL II/2005

今回はちょっと古いが2005年のem誌の別冊"TEST"を紹介したい。この雑誌はそもそも実車と模型がバランス良く半々ずつ掲載されている典型的なドイツの鉄道誌であるが、この別冊は基本的に模型の比較テストを特集で掲載している。メルクリンモデルについては、残念ながらほとんどなく、Nohab-GMやBR185/DBAG程度しかないが、私がこの雑誌で良かった情報は、巻頭にあるF-Zugについてである。モデルに付いてももちろん様々なF-Zugのモデルを紹介しているが、その前に実車の写真が多く出ていてそれが参考になる。今回改めてページをめくっていると今年のインサイダーモデルのBR 05 003の画像が出ていた。その画像は1954年当時のF15 "Sachsenross"で、メルクリンからリリース予定の"Merkur"ではない。記事によれば、当時05はBD Essenにおり、F1/2 "Hanseat"を中心に、F15/16 "Sachsenross"、F54/55 "Domspatz"など牽引していたとのこと。"Domspatz"は、TRIXから同名のEp.IIIa-28系列客車がリリースされており、巨大な05形に鉄板客車は良く似合いそうである。

F-Zugの牽引機と言えば、ブルーのF-Zug客車と同色に塗装されたBR 03.10が有名であり、メルクリンからは、既に２種のモデルがリリースされ、今年の新製品としても銀リング付きでのリリースが予定されている。残念ながらこのem誌には、ROCOやMicro-Metakit、Weinertの比較テストがあるのだが、メルクリンの同形機はノミネートされていない。メルクリンモデルは、２シリンダ仕様のBR 03形車体をそのまま流用しているので、実際の３シリンダとなっていない「なんちゃってBR 03.10」だから仕方がないのかも知れない．．．。
メルクリンからは、将来的に是非新設計の３シリンダBR03.10のリリースを期待したい。

参考サイト："TEST" EM-SPEZIAL II/2005
http://www.alba-publikation.de/zeitschriften/eisenbahnmagazin_spezial/index.lasso

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