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84419 500 Jahre Post Wagen / DBP Ep.V [Maerklin-Guterwagen]

今から17年前の1990年にドイツの郵便事業は500年を迎えた。その時私は既にドイツに留学中であり、希望を胸に膨らませて美術大学で勉学に励んでいた頃である。まだ、当時はドイツの郵便事業は民営化されておらず、また鉄道による郵便輸送もあり、郵便本局も街の一番の中心地や駅横に大きな建物を構えているのが一般的であった時代である。
メルクリンからもこの年には郵便事業500周年を記念した少なくないモデルがリリースされた。ここで今日紹介する貨車モデル(84419)は、やはりその記念モデルの一つである。が、これはメルクリンによるカタログモデルとは違い、ポストから広告貨車としてリリースされたモデルである。当時のDBP(ドイツ連邦郵便)のCIに基づいた鮮やかな黄色のカラーリングと表記、そして500周年記念ロゴが車体に大きく印刷されている。ドイツのポストのマークと言えば、ポストホルンと呼ばれるその昔郵便馬車の時代に配達員が人々に郵便到着の合図のために使われたホルンの形をモチーフにしたものがついているが、この車両にはない。
私は、この郵便マークと色彩が好きで、つい記念にという気持ちでこのモデルを購入してしまったのであろうと思う。

モデルは、ごく一般的なコンテナ車で色も単色に黒文字というシンプルな出で立ちである。しかし、DBPのモデルとしては必要にして充分なのかも知れない。広告貨車なので実車もないであろうと思う。細かな車両表記も印刷されていない。ただ、「DBP」や、リリース年である「1990」の文字、そして「m」マークはしっかりと印刷されているのである。製品番号はちょっと珍しい80000番台である。通常のこの番号はZゲージモデルで使われている番号であるのだが、当時のメルクリンモデルは、まだ4桁番号時代だったので、広告貨車という特殊事情からこのような番号になったのだろうと思うのだが、今や5桁番号時代ではZゲージと同じでややこしくなってしまった。

今は、ドイツ連邦郵便も民営化され、多くの郵便局が統廃合されたと聞く。鉄道郵便もなくなってしまった。私の住んでいたWeidenの駅前にあった歴史的な建物の郵便局は閉鎖され、郊外の高速道路脇に大きな集配センターが出来、効率的な集配が出来るようになったようである。民営化は長所と短所があり、我々には恩恵も受けるが、反面鉄道ファンとしては残念な部分もある。ただ、その後ネットの普及で前にも述べたPMSやDeutsche PostのサイトでH0 郵便車モデルが購入出来るようになったのはありがたい。

参考サイト:
http://www.deutschepost.de/


タグ:DBP Ep.V
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