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Spielwarenmese 2008 (1) [Maerklin-Allgemein]

一昨日の夕方、ニュルンベルク空港に到着したのは、既に陽の落ちた時間であった。頭痛は、フランクフルト空港に到着して暫くしたら直ってしまった。空港内とはいえ、久しぶりのドイツはやはり懐かしい。フランクフルトでは雨模様になったが、ニュルンベルクはやんでいる。以前は必ず雪が積もっているのだが、昨年同様雪の無いニュルンベルク。温暖化の影響であろうか。ニュルンベルク空港は毎年このメッセの時期には荷物引き取り場にLEGOのモデルが出迎えてくれる。今年も例外ではなく、我々の受け取り場でもクロコダイルの牽引する貨物列車が私たちの眼を楽しませてくれる。

昨日は、朝から会議、メッセ会場視察、準備...そして、その後は知人と連れ立ってビールを飲みに出かけたので結局丸1日フルに使ってしまった...。それでもビールを飲みに行く約束の時間迄少しあったので中央駅で数枚停車中の111形+2階建てDBRegio客車の撮影をしたのだが...。

さて、今回のメッセ会場の作りだが、基本的には例年通りの構成である。とはいえ、いつもメルクリンスタンドに組み込まれているTRIXが通路を挟んで隣に移動した。隣というのは昨年LGBスタンドのあった場所である。つまりTRIXと同じスタンドに組み込まれたLGBの展示面積は相対的に小さくなっている。結果的にLGBを手中に収めたメルクリングループ全体は、スタンド面積が倍増したと理解して良い。TRIXが離れたのは意味のあることで、今迄のようにメルクリンモデルの2線式ブランドではなく、独自の道を歩み始めた結果である。よって今年のTRIX新製品の多くは、メルクリンのプラグラムから離れている。基本的にフルスケール、ディテール重視の路線を踏襲しているのがTRIXである。(もちろん今迄のようにメルクリンと共通ボディを持つものも少なくはない..が)

会議の最初に配られたメルクリン/TRIXの新製品パンフレットであるが、昨年驚いた厚さ以上のボリュームのあるパンフレットである。詳しく言えば、メルクリンが160ページ、TRIXが188ページである。4MFORのパンフレットはまだ用意が間に合わなかったようで、今日あたり貰えるのかもしれない。今年は昨年以上に新開発モデルが多く、今迄でも最大数の新開発モデルが発表されるとのこと。

それでは、まだ全部を紹介出来る状態ではないが、その一部ハイライトモデルを中心に画像とともに紹介したい。会場中央にメルクリンの受付があり、その向かい側に昨年とほぼ同じレイアウトが鎮座してあり、そこが今年の新製品のハイライトである。今年のメルクリンのテーマは、全ての時代の代表的な列車である。つまり、Ep.IからEp.Vまでがそのテーマの範疇である。

まずはBR64である。実車はドイツでも70年代迄かなりの数が運用に就いていただけに、メルクリンファンからは歓迎されているモデルである。出来も素晴らしい。

次にBR24。メルクリンでは以前からあったモデルで、金型を新しく起こしての再登場である。日本でもファンが多いと思う。価格設定もリーズナブルなカテゴリに属しているが、全金属製ボディと今日の標準的なディテールの際限で、見た目には、その価格カテゴリには気づかないであろう。


今回のハイライトの1つ、"Badische Renner"と呼ばれるBR18.3と樹脂製のRheingold客車である。あまりに有名な機関車の割に今迄リリースがなかったのが不思議なほどである。当時のRheingoldを牽引する機関車は幾つかあるのだが、この18.3形はMannheim以南を担当する。かの有名な篠原氏の本の説明によれば、一般的には風光明媚なライン左岸線を疾走する18.4形が有名だが、運用する内部の人間では18.3形の方が人気があったそうである。このモデルの見せ場は、やはり大きく美しいスポーク車輪が透けて見える部分であろうか。これで動輪駆動なのは嬉しい。
Rheingold客車は、全金属製の以前のモデル同様セット販売でテーブルランプや尾灯が標準装備である。荷物室にはファンクションデコーダーを組み込む準備がされており、ここにデコーダーを組み込むことで、テーブルランプなどのon/offができるとのこと。


BR210とTEE Bavariaである。このモデルは単に218形の焼き直しではない。台車、屋根など実車同様に作り分けられている。サウンドは、同じかどうかまではわからないが、VT602と似ているとのこと。ARDmz106については、担当者の説明では、実際に運用に就いていたとのことであるが、WR/SBBについては編成美という観点から見送られたようである。全長は282mmで、他のTEE客車同様である。

パンフレットでは写真しかなかったが、メッセにはハンドマスターモデルが間に合ったBR230(V300)である。6軸の巨大なモデルは、V200.0を更に大きくした印象である。モデルでは282mmのポップカラー客車列車を牽引しているが、画角の関係でここでは撮影しなかった。


2種の仕様違いのLumillaである。一つは、DR籍のBR132で、もう1つはDBAG仕様のBR232である。この2機についてもリーズナブルなカテゴリに属している。

282mmのSilverlingeである。Ep.III仕様の制御客車付きが1つのハイライトで、これを懐かしむ人も少ないかもしれない。24cm鉄板客車時代にあったモデルの再来であるからである。時代がそうであったように蒸気機関車牽引のプッシュプル列車を再現できよう。ここで重要なのは、27cm客車の間違った尾灯位置が正しい位置(車体下)になったことである。そのために専用の尾灯キットも用意されている。

今日のドイツ鉄道の普段の足であるLINTである。低床技術を取り入れた車両で、今迄この手は中小メーカーが隙間を狙って製品化されていたのだが、メルクリンも積極的に新しいモデルにも開発の狙いを定めて来た一つの結果かも知れない。

ハイライト製品の1つとなったNSのKoploperである。オランダは、ホームページを見てもわかるように輸出では積極的にメルクリンを展開している国の一つである。それに報いたモデルがこれであろう。オランダのメルクリンファンはもとより、オランダ好きにはたまらないであろう。

時間が許す限り、明日以降も続きを配信したい。


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コメント 9

masato-marklin

おーお疲れの所、早速のレポートありがとうございます。
こりゃ目の毒ですな
全部欲しくなってしまう。
by masato-marklin (2008-02-07 15:18) 

ナベ

世界最速と思われる現地レポートですね!!

写真のモデル、全部欲しい・・・(汗)
by ナベ (2008-02-07 17:34) 

kids

レポートありがとうございます。
ラインゴルトのセット良さそうですね。
by kids (2008-02-07 17:48) 

Kiyoshi

こんなに早くBR210 + TEE Bavaria が見られるなんて...
Akiraさん、ありがとうございます!
バー車も違和感無い(282mmでも)出来ですね♪
by Kiyoshi (2008-02-07 18:29) 

だんきち

トリックスの420電車を…
by だんきち (2008-02-07 22:40) 

東西急行

Akira様、東西急行です。
”Badische Renner(バーデンの急行蒸気)”は私も一目見
た瞬間「コレ欲し~い!」と叫んだ一輛です。中でも青一色
のオリジナル仕様は手持ちの”S3/6-blau(K.Bay.st.B)”より
伸びやか且つメカメカしさ溢れる姿態が私を掴んで離してくれ
ません(Hobbytrainの1/160を昨年内地販売店に予約して
おります)。
by 東西急行 (2008-02-07 23:09) 

めるふぁん

Akiraさん
レポートがみれて幸せです。
今年は新製品が買えるか不明なのが難点ですが、
充実ぶりには感心します。
メガスタータの情報や、CSのコストダウン品/値下げ情報など、
ありましたらよろしくお願い致します。
by めるふぁん (2008-02-08 00:00) 

ゆけむり

あ、Koploperですね。w
初めて横から見たときは
「485系みたいだな~。買おうかな。」
と思いましたが、
ほぼ正面から顔を見ると意外に違うんですね。
台形っぽい形で・・・。
貫通扉も結構存在感があります。(汗

BR24はなかなか愛嬌がありますね!w
テンダー付きなのにそれほど長くなく、コンパクトで・・・。
見てたらどんどん欲しくなってきました。

BR64もいいですね。
しかしお金が(以下略
by ゆけむり (2008-02-08 00:42) 

Akira

ようやくさきほどブログ更新できました。時差ボケのおかげ?

みなさんそれぞれにレス出来なくて失礼しています。
まだMHIモデルをアップしてないことに気づきました。明日アップできればします。

1番ゲージの103.1形モデルの存在感は圧巻です。走らせなくても良いから欲しいと思う人が数多くいるのではと思いました。正直私も欲しい...。
by Akira (2008-02-08 13:51) 

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