4536 DSB(P) Ichqrs 377 (TUBORG) / Ep.IV [Maerklin-Guterwagen]
毎日暑い日が続いているが、こういう季節にビール貨車の紹介するのは、気持ちだけでも飲んだ気分になれるというもの....?
さて、今回はデンマークのコペンハーゲンにあるビール会社TUBORG BEER A/Sのビール貨車(4536)である。現在TUBORGのコーポレートカラーはグリーンだが、この貨車がリリースされた1981年当時は、赤が主体だったようである。
TUBORG BEER社のドイツサイトによると、1873年にコペンハーゲンの港で小規模な売買グループが取引を行っていて、そのオーナーがThuesborgだったという。これがTuborgに改名されるのはさほど時間が掛からなかったらしい。ドイツには、1880年にTUBORG-Pilsenerとして初めて輸出されたという。その後、規模は拡大。デンマークで最も有名なビールとなったようである。
さて、モデルであるが、4415ベースのビール貨車である。実在したかどうかは定かではない。ただ、ビールを鉄道で輸送したのは、当時は珍しくはなかったようなので可能性はあろう。(他形式の可能性は高いが..)
T-Zugさんに指摘された屋根のベンチレーターの位置は手前右寄りである。
私はデンマークと言えば、ちょっと深みのある赤色を思い浮かべる。それは伝統的な家々の壁の色であり、1980年代に行われたDSBによる大規模なCI計画の変更によって生まれ変わった基本色の赤である。今は、また変更されて別の色になったが、前の色彩の方がいかにもデンマークらしい色の組み合わせで、個性的、かつインパクトが強かった。そしてモダンで清潔感に溢れた色使いであったように思う。
そんな赤をベースにしたTUBORGビールの貨車であるが、残念ながら当時のビールのラベルを見ることができず、今はグリーン一色である。
参考サイト:TUBORG BEER
http://www.tuborg.dk/
こんばんわAkiraさん
残念ながら私は4536は持っていませんがTUBORGビールの貨車というと、私の中では小学生の頃買ってもらったスケッチブックの中にH0の鉄道模型が表紙のがあって、その中の貨物列車にTUBORGビールの貨車が入っていたのを思い出します。(このスケッチブックは線路はメルクリンのM式で各国の編成が5,6本写っていた;車両はメルクリンとは限らなかった)これは多分liliputの235あたりだと思うのですが、屋根の片側に赤と白の飾り屋根があり、これが印象に残っています。
by T-Zug (2008-07-20 00:03)
へ〜、そういうものがあったのですね。今だと版権やナニやらで問題も起きそうですが、おおらかで良い時代だったのですね。もし、そのスケッチブックが残っていたら是非見てみたいものです。
by Akira (2008-07-20 00:09)
いよいよ夏本番。ビールとビール貨車で涼を!(^^;
これが実車…でしょうか?オーデンセの鉄道博物館にいるらしいのですが。
http://www.railfaneurope.net/pix/dk/car/historic/03Jernbanemuseet_ZB500661_20060526_M.jpg
DSBの旧CIはシンプルで美しいものでしたね。
by kumaことDaisaku (2008-07-20 00:18)
お〜、ありましたね。ありがとうございます。
やはり実車は他形式でしたね。それにしても美しく整備されていますね。
by Akira (2008-07-20 00:36)
ツボルグ!懐かしいなー。
私が飲んだもはもうン十年も昔ですが、仕事帰りに会社近くのイトーのおばちゃんのお店でグリーンの缶をプッシュッと空けて飲んでました。ですから、デンマークのこのビールが赤いコーポレートカラーだったとは今の今まで知りませんでしたYo。
by きっかいくん (2008-07-20 06:33)
きっかいくん、ごぶさたです。
TUBORG自体まだ飲んだことがないのですが、北欧らしい味わい?なのでしょうね。ビールの味は土地の食事に合わせてあると聞いていますから、TUBORGは、きっとスモーブロー(パンにハムやエビなど載せていただく)に合わせているのかも知れません。...とここまで書いたら、急にドイツとの国境(Puttgarden - Roedby.)をフェリーで結ぶ(DSB船籍)の船内で味わえるスモーブローが食べたくなって来た....。
by Akira (2008-07-20 08:41)
KUMAさんのTUBORGの写真には感動しました。それにしても日本でこういう美しい広告に出会うことが非常にまれなのはなぜでしょう。
by klaviermusik-koba (2008-07-21 09:35)
確かに実在するビール貨車のグラフィックは奇麗ですね。日本ではまだまだ意識が低いのでしょう。ただ、ラッピングしたトラックなども出て来ていますし、昨今のモーダルシフトの隆盛から、そのあたりを意識した貨車も出てくるかも知れません。企業体のアイデンティティであるロゴやマークを統一し大切にする概念は、東インド会社の時代からヨーロッパでは育まれてきているので、基本的には風土がそうしていると思います。
by Akira (2008-07-21 10:02)
klaviamusik さん、こんにちは。
TUBORG の実車の写真は Railfaneuropa.net で見つけて来ただけなのですが(それも偶然に)、実に簡潔で美しい広告ですね。
ただ、時代の流れか、ヨーロッパの広告にもごてごてと装飾過多に感じるものが多くなりました(それでも日本のものに比べれば洗練されているのですが)。
by kumaことDaisaku (2008-07-21 12:58)
Akira様、東西急行です。
貨物車輌は全く未知(無知)の領域です故申し上げようにも困っておりますが、国内の車種に比べ多軸台車仕様が少ない気がします。
鉄道車輌特に自力で動けるもの以外を看板として活用する事例は当地ならではのことと思います。
by 東西急行 (2008-07-21 18:47)
東西急行さま
コメントは、お気に召したときだけで結構ですョ。(^^;
日本の貨車と比較したわけではありませんが、ヨーロッパが単軸貨車の多いのは、もしかしたら標準軌だからかも知れません。レールの耐荷重もおそらく日本の狭軌より高いと思われます。
by Akira (2008-07-21 20:45)