Maerklin Magazin 4/2009 (独語版）

昨日私の元に画像の最新号のMM誌が届いた。以前のブログにも記したが、最新号のMM誌がメルクリン150周年記念特集号ということと、三太さんのメルクリン日記で誌面に日本のメルクリンファンについての掲載があることが記されていたので、早く手にしたかったのである。

その理由は、もちろん上に記したが、前置きがある。実は２月にドイツのニュルンベルクメッセに出掛けたおり、今年はメルクリン150周年ということと、今年の新製品に60年代後半から70年代前半に掛けて通常製品であったモデルと同形のレプリカや新金型でのリリースが告知されていたので、私の宝でもある1971年日本語版カタログをメッセに持参したのである。

しかし、メッセでは破綻のニュースが駆け巡り、いつになく悠長なメッセ会場ではなくなったも確かであり、慌ただしい毎日が過ぎ去った。私がメッセにいた最終日のこと、昼食をとっていると隣に見かけた顔が食事をしている。誰だったかな〜と考えつつ、挨拶をすると名刺を交換した。それを見るとMM誌の編集長氏であったのだ。どうりでいつもMM誌で顔写真を見ているので知っている訳である。

彼は私の名刺を見て日本人であるとわかるや、ちょっと話がしたいから時間を作って欲しいと言う。私も最後の日なので、スケジュールを合わせつつ調整してやっと帰る直前に３０分程度彼と机に向かうことができたのである。
彼は今度MM誌でメルクリン150周年記念の誌面を作るけれど、日本には沢山のファンが居るのか？と聞かれたので、日本は戦後早い時期からメルクリンが正規輸入され、持参した古い日本語版カタログを見せつつ先人の努力を説明し、今でももちろん日本には少なくないファンがおり、コレクターやメルクリンクラブまであると告げたのである。
そこで彼は日本のファンやクラブ、販売店を紹介して欲しいという。販売店はShop in Shopが良いし、クラブやファンはレイアウトがあるのが望ましいとのこと。

そうして帰国後私の知る限りの方々にメールを送って画像を集め、それら情報と共に編集部に送ったという次第である。



それがこのページに編集され、１ページであるが、内容の濃い画像とテキストで掲載されたと言う訳である。今はドイツのみならずヨーロッパ中の鉄道模型店、駅売店や書店の棚に並べられているのである。この記事は独語版、英語版双方に掲載されているとのことである。

もちろんこの誌面の画像に登場されている皆さんは、このブログをご覧になっているであろう。MM誌を手にしたら是非ご確認をしていただきたい。


と．．．ここまで書いて、日本の記事以外については何も記していないことに気がついた。今号は記念号でもあるので何時になく内容が濃いという印象である。
誌面は、バーデンヴュルテンベルグ州とバイエルン州両知事の祝辞の言葉から始まって歴代の機関車モデルの紹介、技術の進歩を象徴するモデル群の紹介、設計製造現場の様子。そして150周年記念モデルの紹介と画像中心のレイアウトであり、テキストが読めなくても、メルクリンの歴史から、モデルに至る迄充分に楽しめる内容である。

興味深かったのは、1957年に電話回線で使われているリレー技術を応用してメルクリンの自動制御に挑んだという話である。個人的には電気回路には疎いので詳しい内容は理解する迄に至らなかったが、当時から鉄道模型の制御の自動化は様々なところで試みられていたことが理解出来る。そしてそれは現在のCSに繋がって来ていることも。新しさはある時突拍子もない出来事で生まれた訳ではなく、過去から出来る技術を使いながら同じ目的に向かって進んでいるという好例であろう。メルクリンがいつも鉄道模型分野では最新の技術であるのは確かであるが、それは過去から同じベクトルの延長線上の上で繋がっている技術の醸成であるということ。
そこがメルクリンらしさの最たるものではないか．．．と、この記事から感じられたのである。

参考サイト：Maerklin Magazin
http://www.maerklin.de/mm/

タグ：Zeitschriften Maerklin Magazin

コメント 8

僕の手元にはまだ来てないのですが・・・
の、載ってる・・・（汗）
by autounion (2009-08-21 20:54) 

autounionさん、こんばんは。

おめでとうございます。載ってましたね。インサイダー送付物はまだ私の元にも届いていません。先行的にMM誌のみ届きました。
by Akira (2009-08-21 21:04) 

これは僕にとって永久保存版、生涯の宝物になります。
まさか掲載されるだなんて・・・
Akiraさま、本当にありがとうございました！
by autounion (2009-08-21 21:10) 

いえいえ、こちらこそ無理なお願いを聞き入れて頂き感謝しております。

早くMM誌が届くと良いですね。今回は少し遅いような気がしますねぇ。
by Akira (2009-08-21 23:27) 

Akiraさん、こんにちは。

自分たちの写真がMM誌にまで載ってしまうなんて、夢のようですね。
これもAkiraさんのおかげです。ありがとうございました。

メルクリン一筋でやってきてホントよかったです。

by 北沢＠名古屋メルぽっぽクラブ (2009-08-22 13:03) 

こんにちは、北沢さん。

ご協力ありがとうございました。
日本のメルクリンを語る上で名古屋メルぽっぽクラブは既に欠かせない存在ですから。
by Akira (2009-08-22 13:35) 

今晩は、ＫＤＢです。
個人的な事情でしばらくブログを見ることができず、このＭＭは今気がつきました。どうやら私の醜面が出ているようですね。外国の雑誌に出たのは2回目（数年前にライブの関係で1度）ですが、カラーは初めてです。これはぜひ買わなければーーー。Ａｋｉｒａさんのおかげです。ありがとうございました。
by KDB (2009-08-22 20:33) 

KDBさん、こんばんは。

ご協力ありがとうございました。冊子の記事を是非ご確認ください。
by Akira (2009-08-22 20:59)