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26512 DB Aüm 203 (Pop-Farbe) / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]

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これも27cmのUIC-X客車モデルである。前回のブログで紹介した荷物車と同じ「Olympia Express」セット(26512)に同梱されている1等区分室客車のモデルで鮮やかなオレンジ色帯が窓の高さに塗装されている。実車の世界ではそれまでの濃緑色や紺色1色の重たい色使いから近代オリンピックに相応しい明るい配色が利用者の眼を惹いたと思う。当時最も豪華であったTEEのカラーリングは、明るいとはいえ、派手では無く落ち着いた色合いであったから、特に新車同様に塗装されたオレンジ色はまばゆいばかりであったろうと想像出来る。

おそらくオリンピック会場であったMünchenを発着する列車にこの新しい試験塗装を施したであろうことから、出来立てのMünchenのS-Bahn(ET420)もこのオレンジ色(Reinorange)ベースと紺色(Kobaltblau)ベースのポップカラーで登場し、通称オリンピック電車と呼ばれている。そしてこの塗装は、客車が試験塗装としての試用が終了し、タルキスカラーに移行した後もポップカラーが定着し、私がミュンヘンに住んでいた1990年前半でもこの塗装を纏った電車が走っていたのである。それほどこのオレンジ色ベースのポップカラーはミュンヘンには馴染んでいたのであろう。
もちろん当時ルール地方のDortmundとMünchenを結ぶ「Olympia Express」は、全車ポップカラー塗装の編成で登場したことを画像で確認している。

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さて、このオレンジ色のポップカラーは一部2等客車にも試用された塗装であるが、基本的に1等車に塗装され、乗客にとってもオレンジ色は1等車という認識ができたのではないかと思う(しかし、当時はほとんどの客車がコバルトブルーが1等車の色だったので、試験としてはそこまでゆかなかったかも)

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さて、このモデルは27cm客車の末期とも言える時期のリリースなので印刷は非常に鮮明である。このモデルの番号は、1963年9月12日にBerlinのO&K(Orenstein & Koppel)で製造された。1992年には一度何らかの理由で廃車扱いとなたものの復活し、1993年5月にはInterRegioカラーのAimz261.2として大幅な改造を受けている。現在廃車されているかは未確認である。

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上の画像は参考のために282mmの同形式客車モデルと並べて撮影したもの。手前と右が27cmモデルである。表記など細かな部分ではもちろん282mm客車が良いのだが、室内装備など27cm客車が勝る部分もある。もちろん側面の扉の数は実車とは異なる8枚なのは、言う迄も無く仕方の無いところである。

逆にパッと見た感じでは282mmと変わらないというところであろうか?しかし、それは塗装色によるところが大きいからであろう。

参考文献:A4üm-61; Aim 203 / "WAGEN" Der Archiv der deutschen Reisezug- und Güterwagen
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