43210 DB ABüe 334 / Ep.IV [Maerklin-Reisezugwagen]
▲ 区分室側
▲ 廊下側
Ep.IVのSchürzenwagenは、中々続けて紹介できないのだが、今回は1/2等合造客車(43210)の紹介をしてみたい。
前回の1等車(43200)の時にも説明したが、Schürzenwagenの全長は統一されていない。これは車両限界ギリギリの全長になっている今日とは違い、まだ全長に余裕があったからと思われ、それだけ車内設備などの要件に合わせて全長を変化させることが可能であったからであろう。一方で統一されない全長は、ホームでの乗車位置の予測がつきにくい弊害もあったのかも知れない。(今でもアバウトな乗車位置表示なので、まぁ、それほどの差もないのであろうが...)
この1/2等合造車の実車の全長は21,25mで、1等車、2等車とも異なり最も短い。区分室は、1等車3室、2等車5室あり、1等区分室は6人定員、2等区分室は8人定員(片側4人)である。外観は極めて優雅な佇まいだが、戦前の3等車時代の設計だけあって、2等区分室内は窮屈なことが想像できよう。モデルの全長は、22,4cmで2等車モデル(43220)と同じになっている。数字上ではこのモデルについては、フルスケールと言うにはちょっと怪しいかな?という気がしなくもないのだが...見ている分には違和感は感じられない。
▲ 2等区分室/廊下側の車端部
▲ 1等区分室/廊下側の車端部
車端部のディテールは、ソツのない作りで大いに好感の持てる部分である。台車は、Gorlitz III Schwerである。1等区部分のみヘッダ上にクリーム帯が印刷されている。
UIC表記である。車体番号は、「50 80 38-40 101-5」。表記から読み取れるのは、最高速度140Km/h、蒸気及び(4電源)電気暖房対応である。台枠(スカート)上の印刷は精細で好感の持てるもの。この実車は、ABC4ü-38形の214 005/Ep.IIとして1940年Westwaggon社にて落成。戦後西ドイツ側に残り、1956年よりABC4ü-39形の14 505、1966年よりUIC番号になりモデルの仕様の番号になった。1976/77年に廃車。Ep.III時代には、鉄青色に塗装されRheingoldなど国際運用のF-Zug列車で活躍した。
RICラスターは、欧州各国を網羅する程埋まっている。REV表記は1972年11月30日である。
車端部の俯瞰画像である。バッファは、製造時期によって丸形と一般客車標準型の2種があるが、メルクリンモデルは全て丸形に統一されている。
Schürzenwagenは、座席車の他に食堂車、寝台車、荷物車、郵便車などがあるが、Ep.IV仕様では食堂車、寝台車、郵便車があり、食堂車と寝台車は既に当ブログで紹介ずみである。(もちろん2両のポップカラー食堂車やタルキスカラー食堂車も紹介済み♪)
最後の郵便車は、先のお楽しみということにしたいと思う。
参考資料:
Schürzen-Schnellzugwagen Teil1 / C.Kircher、Alto Wagner / KIRUBA Classic 1/2010
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