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ET 407, der Neue Velaro D / DBAG [欧州鉄道]

本日2つめの記事である。

かねてよりDBAGのICE3の増備車両であるSiemensの新型Velaro D がET407として落成された。(Lok-Reportの昨日付けニュース)

http://www.lok-report.de/news/news_woche_donnerstag.html

この画像を見ると、大きく変わったのはエクステリアの前頭部分だけでインテリアにはさほど変更がないように見える。(もちろんまだわからないが...)

明日以降もう少し情報が入るような気がしているが、私の勘ではこのエクステリアのデザインはSiemensのインハウスデザインであるような気がする。つまりノイマイスターではなさそうである。

全てはまだ未確認であるが、まずは良し悪しよりも実車を現地で見たいものである。
タグ:ICE3 ET407 Ep.VI DB AG
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P-ZUG

Akiraさんこんばんは

貴重な情報ありがとうございます。
インテリアですが気になったのは今まで1等車の設備には無かったリノリウム貼りと思われる座席の無いスペースです。車椅子対応のスペースはピッチを広く取って座席設置されていましたが今回の写真とは違います。大型荷物(自転車?、EVバイク?)用でしょうか。
 製造工程もなかなか興味深いです。ダブルスキン構造の押し出し材を組んだ後に透明ゲージを当てて検品しているのは予想していませんでした。外観品質の高さはこんなところに裏打ちされているんですね。
by P-ZUG (2010-04-29 18:55) 

Akira

こんばんは、P-Zugさん。

今回は、いつもはチェックを怠っていたLoK-Reportのサイトを偶然開いたところ、新型Velaro Dを見つけたので紹介しました。昨日記者発表を行ったようです。

さて、インテリアですが、大きな違いはクイックチェンジが出来るようにモジュラー化されているようです。何でも一晩あれば全てのシートを外してがらんどうにして新たな座席レイアウトにできるとか?
これは、おそらくパリ線でTGV-POSとの座席数の違いを修正できるようにしているのでは?と感じました。当面は基本的にフランクフルト-パリ間を往復する運用に就くみたいです。その後、南仏路線にも投入されるとか?(ドイツ-南仏路線って...)

床がリノリウム(PVC)張りというのはサービス低下?今迄は絨毯張りでしたからねぇ。清掃上の問題かも知れません。

私が面白いと感じたのは正面の連結器カバーの開き方で、上下に開口するみたいです。
この姿は、まさにカバです。実に愛らしい...。
http://www.lok-report.de/images/galerien/8uvlal9z.jpg

車体外部の平滑性精度は、日本の車両はだいぶ遅れていると前々から感じています。特に窓ガラスと車体の段差はほぼ「0」です。昔(1995年?)IC3がPFAのあるWeidenまで来た時、15cmスチール定規を車体と窓に当ててみたのですが、全くスキマができなかったのに驚きました。

私が感じる問題は、ドア部分の窓で小判形から長方形に変わったことです。この長方形の中に行き先表示が組み込まれるみたいですが、小判形の方が良かったです。(出入口が長方形だとマーク化されにくいので退屈なデザインになってしまいそうです)
by Akira (2010-04-29 20:24) 

P-ZUG

Akiraさんこんばんは

なるほどクイックチェンジできるようになっているのですね。ICE3登場後の食堂車を挟んで2等座席が行ったり来たりのゴタゴタからも学ぶ事もあった事でしょう。
 ドイツー南仏路線が運行開始されたら是非乗ってみたいですね。パリで折り返して南仏に向かうんでしょうか?全行程で何時間かかる事やら。
 スチール定規を当てられたのですか。某社で使われているアレですか?
確かに日本の車両の窓部分の平滑化はあまり考えていませんね。NV性能でも不利なはずですが、客が文句を言わないのが悪いのでしょうか。

 デザイン面では確かに1歩後退したように見えます。なんでこうなったのでしょうかねえ。VA?
by P-ZUG (2010-04-29 21:36) 

Akira

こんばんは、P-Zugさん。

ICE3が運用開始当初は1等車の割合が多かったせいか、2等車を増やして欲しい要望が強かったのでしょうねぇ。それで1等車が2等車に改造されたり、と様々な変更があったでしょうし、最も酷かったのはエアコン容量不足でしょうか。たまたまあの頃欧州全域が猛暑になったこともありますが、その後外付けエアコンが屋根についたのは残念でした。

ドイツ-南仏路線は、どのような経路かわかりません。もしかしてBaselからフランスに入って南仏へ?さすがにパリから南下するのはSNCFのプライドが許さないのでは?
何にせよ、登場と運用が待たれますね。

クルマ用語ではフラッシュサーフェス化なんでしょうが、私がドイツの大学の自動車工学の科目で「フラッシュサーフェス化は単に空気抵抗を抑えるためだけではなく、汚れをつきにくくすることと、メンテナンス(清掃)時の負担を抑える事の方が大きい」と教わりました。

スチール定規は某社でいつも制服の胸ポケットに忍ばせてあるアレです。退社後もアレをポケットに入れておくのはクセになってしまいました。

デザインについては、私の個人的憶測に過ぎませんが、ノイマイスターに依頼するより、製造メーカーのデザイン部門の方が安く済んだということではないか?と思います。ICE3のデザインはノイマイスターでしたが、部分的にSiemensデザインも関わっています。(例えばFISなどインターフェース部分)

今回は、ICE3の増備なので基本的なところはICE3を踏襲しているでしょうし、ある程度迄出来上がっているので変えられる部分は多くはなかったと思います。その中でイメージを変えられる最も効果的な場所は前面ですからね〜。愛らしい顔つきですが、速いイメージはないですね。(カバはどちらかと言えばゆっくりというイメージ?)

私が気になることは、この新しいVelaro Dの名称です。ICE3MFとは言わないでしょうから、ICE3.2MFかICE4MF? 呼称についても楽しみです♪
by Akira (2010-04-29 22:02) 

HUH

先を越されてしまいましたね(笑)
以下のサイトから、主要メディアの関連記事へのリンクがまとめられています。画像もかなり見られます。
http://www.drehscheibe-foren.de/foren/read.php?2,4795959,page=all

また、407形に関する詳細はこちらをどうぞ。
http://www.siemens.com/press/pool/de/materials/industry/imo/velaro_d_en.pdf

Lok Reportの写真はあくまでも製造中のものです。インテリアの完成予想図を見る限り、絨毯敷きのままのように見えます。ラウンジや1等コンパートメントが廃止されるのは残念なところですね。

Velaro Dの先頭部は下側が重い印象があって、ある意味ではICE 1やICE 2へ回帰したようにも感じます。カバのような、そして連結器を開けた姿はダチョウのような・・・・。
Akiraさんの仰る通り、愛嬌があって、これはこれで好きなのです。
ただ、車内設備も含めて、ICE 3のような「夢の列車、特別な列車」という印象からは随分と遠のいた気もします。

現在ICE 3Mは17編成 (DB 13編成、NS 4編成)。このうち、フランス直通仕様車ICE 3MFは6編成、残りがオランダ・ベルギー用です。車軸問題で検査間隔が短縮されたこともあり、ICE 3Mは慢性的な車両不足の状態にあります。実際、Frankfurt (M) - Paris間5往復のうち1往復はTGV-POSにより運行されていますし、それ以外の列車も時々TGV-POSが代走しています。(一方、オランダ・ベルギー直通列車にICE 3MFが充当されることもあるようです)
さらに、Frankfurt (M) - Parisは現在単編成で運行されていますが、今後2編成併結での運行も予定されています。
407形の投入は、こういった車両不足を補う意味があるのでしょう。実際、407形は403/406形と併結して運転することも可能です。また、2011年に開業予定のLGV Rhin-Rhôneを経由して、南仏への路線も設定される予定です。(というわけでParis経由ではありません)
by HUH (2010-04-30 09:46) 

Akira

HUHさん、おはようございます。

真打ちの登場!お待ちしておりました♪
沢山の情報に感謝です。

リンクされた画像を見ました。そして確信。これはノイマイスターデザインではないです。ICE3のこだわり(つまり高価格の要因)を取り払ったもの...という印象です。

ICE1からICE2に変わったときは、座席レイアウトこそ単純になりましたが、シートは改善され全体的に進化が見られましたが、今回はコスト最優先という気がします。あとは運転席部分では乗務員環境の改善などはあるでしょう。

まぁ、致し方ないとはいえ、車端部の通路の壁が曲面から平面に変わるなどエレガントな部分がそぎ落とされてしまったのは残念です。

ところでLGV Rhein-Rhône路線はドイツからどこを通ってアクセスされるのでしょう? Kehl/Strassbourgから?
by Akira (2010-04-30 10:25) 

HUH

こんにちは。
ラウンジの廃止は乗務員環境というより、機器の設置スペースの問題があるのかもしれません。国際運用を考えると、様々な信号機器を搭載しなければなりませんので。ただ、後ろから見られるというのは、乗務員からは不評だったのかもしれませんね。
407形は全体としてはICE 3をベースとしつつも、コスト優先・定員増を目指して全体に簡略化した車両と位置付けられるのでしょう。

LGV Rhein-Rhôneへのアクセスについてはわかりませんが、Muelheim (Baden) - Mulhouse - 【LGV】 - Dijonとなるのではないでしょうか。
by HUH (2010-04-30 14:32) 

Akira

HUHさん、こんにちは。

ラウンジ廃止ですか?私が乗務員環境の改善と書いたのは、運転室天井部分のガラス下のフィンがなくなって単なる不透明の天井になったことです。ラウンジ萌えの私としては残念な限りです。乗務員から不評と言うのは容易に想像がつきます。

私が実務をしていた時、大切なの要素として1座席あたりのコストというのがあって、定員が増えれば当然座席あたりのコストは下がります。更にパリードイツ路線のTGV-POSの運用がICE3に変更になることも間々あるというのも聞いているので、座席定員をTGVと合わせたいという理由もあったのだろうかと思います。

LGV Rhein-RhôneはMulhouse経由ですか。この路線はECの運用がなかったと思いますが、これが出来ると中々面白そうです。
ところでMulhouseにある鉄道博物館とBugatti Museumは素晴らしいです。
by Akira (2010-04-30 17:01) 

P-ZUG

HUHさんこんにちは

 詳細情報ありがとうございます。座席配置を見てびっくりです。コンバートメントやラウンジの無いのは明らかなサービス低下として乗客に受け取られると思います。コンバートメントの良さは一度味わうと忘れられません。
 ET407は物珍しさで一回乗ってみたいと思いますが、あとはBR403/406を積極的に選んだ方が良さそうですね。
by P-ZUG (2010-04-30 17:27) 

HUH

Akiraさん>
1席あたりのコスト、という概念はよく分かります。実際、ICEは他の高速列車に比べ、このコストが高いことが問題点としてよく挙げられています。TGV-POSとICEは編成の構成が全く異なりますので、定員を完全に合わせるのは難しいとしても、現在のように明らかに定員が少ないことが問題視されているのは事実でしょうね。
乗客から見たら、TGVよりICEの方が圧倒的に快適とは思いますが。

P-ZUGさん>
全くの新しい車両としてみたら、407形もなかなか良いと思います。ただ、ICE 3の「発展」型といわれると、複雑な心境にさせられますね。
by HUH (2010-04-30 20:56) 

Akira

こんばんは、HUHさん。

ここでDBAG側がSNCFの車両に座席数を合わせる事自体が残念なんですねぇ。とは言ったものの、TGV-POSの後継車両が登場と言う話は聞いていないのですね〜。

まぁ、より快適なのがET403/406なのであることがわかれば、それを狙うのが良いということでしょうね。
by Akira (2010-04-30 22:30) 

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