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46159 DB Gm 564 958(P) / Ep.III | Insider-Jahreswagen 2000 [Maerklin-Guterwagen]

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西暦2000年のインサイダー貨車モデル(46159)の紹介をしてみたい。
このモデルは、紺色に近い青色地に黄色の帯に記されたブランド名「ZÜCHNER-DOSE」が鮮やかな緩急室付有蓋貨車である。
この会社「Fritz Züchner AG」は、1797年に製缶製造でBad Gandersheimに創業した会社である。1907年には、Fritz Züchner AGとなる。現在は米国Crown社に吸収されている。

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さて、このモデルは46151ベースの緩急室付有蓋貨車で、緩急室が車端部の屋根上に設置されていることからもEp.I時代からの車両であることが伺える。画像でもわかるように、モデルでは緩急室に木目が彫刻されており、その歴史的な車両の所以もわかろうというもの。

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表記類である。車体番号は、DB 564 958(P)である。DB車籍の私有貨車で所属駅はSeesenとある。Seesenは、Fritz Züchner社創業の地であるBad Gandersheimにほど近い場所で、Hannoverの南東部Goslerにも近いところである。またFritz Züchner AGと記されているところには、「Seesner Blechwarenfabriken」(Seesenの鋼板製品工場)と記されているので、このモデルはSeesenに移転して以降の仕様と考えられる。また、「Ladegut: Bleche u. Blechwaren」(積載貨物:鋼板、及び鋼板製品)とあるので、製缶製造業を営む大手の会社であり、ここよりカンズメ製品企業へと輸送されていったと考えられるのである。

Seesen市のウエブサイトには経済部門のページに製缶の製造工程の画像が掲載されているところをみると、現在でも社名は変更されていても製缶工場として生産が続いていると考えられる。

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モデルの緩急室を俯瞰で見たところの画像である。緩急室屋根は独特のテクスチャが彫刻されていて、実車の屋根の素材が何であるか不明なのだが、中々興味深い。

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床下の画像である。このモデルは基本的に台枠、車体共樹脂製であるが、画像でも見えるように台枠下の梁にあたる部分には金属製の部品が使われている。このように部分的に金属パーツを使用するのは、視覚的にも品質面でも効果的である。

このモデルの実車の情報がないだけに、中々車両の実態が掴めないのが辛いのだが、Ep.IIIという時代は、貨車の世界でも王国鉄道時代の車両から戦後製造のモダンな車両まで様々な種類が混成された時代でもあろう。蒸気機関車から電気機関車まで牽引機も様々で、我が国もそうなのだが、とても興味深い時代と言えよう。

参考サイト:Züchner Dose / Technik@tras Niedersachsen
http://www.technikatlas.de/~ta19/index.html
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