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SBB向け長距離用新型2階建て車両 [欧州鉄道]



5月14日のニュースなのだが、遅れながらも当ブログでも紹介してみたい。
ボンバルディアトランスポーテーション・スイスAGは、新しい長距離用車両を59編成受注することとなった。これは、SBBがボンバルディア社の他、Siemens Schweiz AGとStadler Bussnang AGの3社から出されていた提案から選んだものである。高い快適性と革新に満ちた提案がボンバルディア社の提案に決まった理由とのこと。

具体的には、車体幅が最大であるとともに座席数も同様に最大であったこと。しかしながらIC2000タイプの客車と同じシートピッチを確保してあること。消費電力が今までと比較して10%減少されていること。乗客の乗り降りがスムーズになるドア配置など。

ディテールに関しては、
- InterCity向けには食堂車とファミリー区画が用意されていること。
- トイレは大きく、1編成に1カ所はオムツ変え可能なテーブル付き。
- 1、2等とも各座席にコンセント、及び無線LANが装備。
- ビジネス個室が完備され、会議や仕事にも利用可能。
- 乗客情報システムが完備。
- 各座席に電光式予約状況表示が完備。
- ビデオカメラと非常用呼び出しシステムが完備。
- トンネル通過時などの気圧変化対応設備。
など..である。

以下インテリアCG画像へのリンクである。
[1等車]
http://www.lok-report.de/images/galerien/europa/lg48jean.jpg
[2等車]
http://www.lok-report.de/images/galerien/europa/5k5ammtw.jpg
[食堂車]
http://www.lok-report.de/images/galerien/europa/6yio0els.jpg

2012/2013年から最初の編成が登場し、2013年末には運用が開始される予定である。またドイツとオーストリアへの運用への準備もされている。
最初の運用として計画されているのは、以下のとおり。

[InterCity]
St. Gallen–Zürich–Bern–Genf
Romanshorn–Zürich–Bern–Brig

[InterRegio]
Zürich–Luzern

その後、全スイスで運用が開始される予定である。

このSBBの新しい車両は、車両数が多いだけに余剰となる車齢を重ねた車両の先行きについて心配になるのはファンの心情であるが、これも致し方のないこと。CG画像を見る限り中々スタイリッシュな外観+スイスらしい配色のインテリアである。実車の登場が待ち遠しい。

参考サイト:Lok Report
http://www.lok-report.de/
タグ:Ep.VI SBB
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コメント 8

seidoh

Akiraさん、こんばんは。新車情報ありがとうございます。

私もさっそく、bahn ONLINE.ch(下記リンク)で調べてみました。

http://www.bahnonline.ch/wp/9824/ausschreibung-fur-59-neue-zuge-die-sbb-investiert-uber-2-milliarden-franken-in-neue-doppelstockzuge-fur-den-fernverkehr.htm

最初に気になったのが、これはいわゆる客車なのか電車なのかでしたが、文中にden Doppelstocktriebzug ”Twindexx Swiss Express”とあるので、電車という理解でよろしいのでしょうね。この記事のリンク先に編成図面があり、先頭部分にパンタらしきものが載っているように見えます。また、編成は制御車1両を含む4両×2の8両を基本として、IR用には制御車2両の4両編成も用意されるようです。
運用は3年半後ということですが、今でも結構残っている非冷房のEWⅡやRICの世代交代はやむなしとしても、Type ECだって大いに危ない!
こうなると、実物と模型への予算配分に苦労しそうです。

by seidoh (2010-05-15 18:09) 

Akira

seidohさん、こんにちは。

素晴らしいサイトへのリンクをありがとうございます。この記事を書き終わってからERI誌のバックナンバーにこの車両の技術的な記事が記されているのを確認しましたが、客車か電車については、最後までわからず...でした。ご指摘をありがとうございました。

どうやら台車にも新機能があるらしく、振り子のようなシステムがついているみたいです。それにしてもパンタグラフが先頭車の頭に付いているのなら、当然そのパンタグラフを上げた姿でCGを作成すべきでしょうが、敢えてしまった状態なのは、美しく見えないからに他ならないから...とはうがった見方ですかねぇ。
by Akira (2010-05-15 18:35) 

seidoh

そうですね。
私も、何故CGにパンタが無いのか不思議に思いました。でも、これだけ仰ぎ見た位置からだと実際にパンタが見えないかもなぁ、と勝手に納得しています。
それより、そもそも高速の動車列車で、先頭パンタ自体がちょっと珍しいような。ELでも普通は後部の一台だけ上げてますからねぇ。
by seidoh (2010-05-15 23:50) 

Akira

おはようございます、seidohさん。

なるほど、ですね。絵を描くときはその対象物が1番美しく見える角度や位置にするのが常套手段なんですが、敢えてパンタグラフが見えないギリギリの位置で描くことで美しさを際立たせた...というのが本当の処かもです。実車が落成して「こんなはずではなかった!」と発注側が落胆しないことを願うばかりではあります。
by Akira (2010-05-16 09:17) 

パシフィック

はじめまして。Mixiの足跡からたどってまいりました。
この新しい2階建て車両が発注された件は、
スイスからのメーリングリストで知ったのですが、
ここでの詳しい内容紹介と、seidohさんのご紹介の
サイトでより詳しいことが判ってなによりでした。

スイスにはこれからも仕事で行く機会があるので、
空き時間になんとか楽しめればなあと思っています。
ジュネーブやチューリッヒだけなので、
いまだ、レッチベルクのベーシストンネルも通っていないのですが。


by パシフィック (2010-05-19 13:13) 

Akira

こんにちは、パシフィックさん。Spielkisteへようこそ。

お仕事でスイスへ行く機会があるのは羨ましい限りです。チューリヒとジュネーブが押さえられていれば、この車両も運用に入ってすぐに乗車できるのではないでしょうか。チューリヒ - ジュネーブ間はInterCityとして最初の運用計画に入っていますし。

逆にLoetschbergやGottardoベーストンネルはまだ未完成ですし、これらの路線は国際列車が多いので、まだ先の運用になるかと思います。
by Akira (2010-05-19 17:13) 

seidoh

パシフィックさん、はじめまして。

お仕事でスイスとは本当に羨ましい限りです。いや、スイスに限らず、誰に遠慮することもなく何度もヨーロッパ詣でができれば・・・。でも、仕事と無関係だからこその気楽さというのも確かな訳で、自分の経験では、数少ない海外出張の途中で鉄チャンをやったときなど、何となく隠れてこっそり、という気分になったものです。

Akiraさん、こんばんは。

レッチュベルグのベーストンネルは、もう開業していたと思いますが。ECやICは新線に移り、旧線には新型EMUによるREが走っているようです。(これにも早く乗りたいなぁ。)

http://www.railfaneurope.net/pix/ch/private/BLS/electric/emu/RABe535/pix.html
by seidoh (2010-05-19 18:25) 

Akira

seidohさん、こんばんは。

レッチュベルクトンネルは既に開通していましたか?名物の自動車輸送列車は旧線のみなんでしょうか。昔この列車に乗って走行中にクルマから降り立って怖い思いをしました...。今となっては良い思い出..。
by Akira (2010-05-19 18:48) 

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