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Wien [Reise]

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Wien Westbfから直接宿へと荷物を置きに出掛け、すぐさま街に繰り出すが、最初に足を運んだ場所はクリムトの「接吻」が展示されている、Belvdere宮殿である。
ホテルで行き方を教わってU-Bahn(地下鉄)と路面電車で行く。(上画像はトラムの電停)

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やって来たのが、お目当てのULFであるが、残念ながら反対方向行きである。私が乗ったのは旧型。ULFは世界で最も低い低床路面電車で、床上高がレール上面から180mmである。(通常階段1段あたり200mm程度)また、このモダンなトラムのデザインは、オーストリアに事務所を持つポルシェデザインである。ただ、高価だったためか、ULFはウィーン以外では採用されなかったようである。残念!

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時間もあまりなかったので足早に上宮のみを見学し、お目当ての「接吻」だけは時間を掛けてゆっくりと見る。その側には、マネやモネやルノワールやその他クリムトの他の優れた作品もあるのだが、見学者は「接吻」の絵ばかりに集まっている。確かに有名で素晴らしい絵であるが、ガラスで保護された「接吻」以上に、日本にやってくれば絵の前に厳重にロープが掛けられるような他の名画も、ここでは手で触れるくらい普通に展示されている。急ぎ足であったが来て良かった。これもGyörがキャンセルになったお陰?である。

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再び路面電車に乗って(またもや旧型!)市街地に戻る。中心部にあるオペラ座には、昔1度だけクルマで来た事がある。あまりに長いオペラで思わずフネを漕いでしまい妻からヒンシュクを買った苦い思い出だけが残っている。あれは、確かトスカだったか....。

そのオペラ座裏にあるのがウィーンで最も有名なHotel Sacherである。折角ここまで来たらここでカフェをしない手はない。画像は、そのSacher Torteである。どこで食べても大した差はないとは思うものの、ここのカフェでオペラ座裏にいる気分を満喫しつつオリジナルのトルテを食べると味も若干変わってくるような気がしないでもない。一緒に頼んだ飲み物はもちろんウインナコーヒーであるが、ここではウインナコーヒーと言っても通じない。Kaiser Merangeである。コーヒーに生クリームが乗っかっている。コップに入った水と一緒にサーブされるのがウィーン風である。上画像下は、CAFE SACHERのメニューであるが、表紙にザッハトルテが生まれて175周年と記されている。つまり、このトルテは、ドイツに初めて鉄道が走った同じ年に誕生したようである。

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そのCAFE SACHERの玄関である。隣はホテルの入口。ここに泊ることは一生ないだろう...。

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カフェの後は、中心商店街を散策するが、模型店は閉店間際で入店出来なかった。とにかくハプスブルグ家の栄華が偲ばれる街並である。圧倒されて上ばかり見ている自分に気づくのである。
上画像は、公共トイレの入口である。柵のデザインもアールヌーボー(こちらではユーゲントシュティール)の素晴らしい造形である。

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フィアカー(馬車)乗り場のある中心部であるが、商店街はここまでのようである。とにかくウィーンは大都市であることと、観光地である事、そして、これでもかっと言わんばかりの歴史的建造物に囲まれた場所である。あまりに多くの文化的遺産が多く目に飛び込んで来るので消化不良を起こしそうである...という印象。住むには落ち着かないだろうなぁ。

今回は「鉄」が少なめ...。
タグ:ULF
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コメント 8

P-ZUG

Akiraさんこんばんは。Wienは堪能された様ですね。
わたしらが2月に行った時は模型屋ー迷いー模型屋ー迷いー偶然オペラ座ー模型屋という壮絶な買出し旅行になってしまいました。
 唯一のショプインショップに良い物がいろ有ったのですが、値札の糊が過去何回も剥がし、くっつけては繰り返したシロモノで壮絶そうで綺麗に取れるか心配な代物でした。この様な時何と行って拭き取り試験をお願いするものなのでしょう?
by P-ZUG (2010-08-18 02:40) 

Akira

P-ZUGさん、こんにちは。

私の場合、(経済事情で)買い出しは目的外のためウィーンは街並を眺めながらの散策という趣になりました。値札の糊跡が心配になるほど沢山ついている場合は...私は諦めます。(中身が大事と割り切ります)
by Akira (2010-08-18 07:39) 

seidoh

Akiraさん、こんにちは。

ドイツ、オーストリア、独語圏スイスの三国を比べると、常用言語は基本的に同じでも、街や人々の醸し出す雰囲気、食べもの飲みもの、物価、そして鉄道についても、それぞれ趣を異にする部分が決して小さくなく、非常に面白く感じます。
オーストリアについては、やや田舎臭さはあるものの、まったりした鷹揚さが私にとっては一番の魅力です。なかでもウィーンには、数年前に二年続けて延べ十日ほど滞在しましたが、街を覆う独特の「気だるい」空気に、すっかりハマってしまいました。それに何といっても、鉄分と文化的建築群に加え、ホイリゲ、ケラー、ブロイハウス巡りまで、いわゆる三種の神器が圧倒的密度で揃っていますから。
by seidoh (2010-08-18 17:41) 

Akira

こんばんは、seidohさん。

良くこの3国の違いをご存知ですね。私もドイツとスイス、オーストリアの違いは良くわかります。(ドイツも北と南、あと東では随分異なります)ウィーンについては、それ程滞在の経験がないのですが、観光地のイメージが強いです。また東欧の入口のイメージも強いです。(=美人も多い?)
ただ、多くの人を魅了するだけの街である事だけは確かです。同じ観光地でもミュンヘンは、半年ほど住んだ経験があるのですが、よりあっさりしていて人々の人なつっこさも手伝って長く住みたい街でもあります。
by Akira (2010-08-18 20:12) 

seidoh

おはようございます。

おっしゃる通りウィーンは思いっ切り観光地ですが、一国の首都のど真ん中で、あれだけ観光を前面に押し出した街づくりを徹底していることには驚きましたし、その甲斐あってか、観光には不可欠の「わざとらしさ」までもが、もはや日常の中に組み込まれ、むしろさりげないままに訪問者を虜にしていく・・・、そんな一種独特の麻薬的空気を感じます。もっとも、これはあくまでもエトランゼによる一面的な見方とは思いますが。(住むには濃すぎて、しんどいかもしれませんね。)
ただ、ウィーンに限らず、実際に欧州の歴史ある観光地へ行ってみると、我が国で取りざたされている、景気対策の付け焼刃的「手段」としての観光立国というのは、どうも本筋から外れているような気持ち悪さを、個人的には強く感じてしまいます。
by seidoh (2010-08-19 10:21) 

Akira

seidohさん、こんにちは。

元々、オーストリアはスイスと並んで観光立国でもあるでしょうから、ウィーンなど歴史的遺産の多い場所では「観光」を思いっきり押し出す事が重要なのでしょう。
ウィーンについてseidohさんの「濃い」という表現は、まさに言い得ていますね。
我が国は、観光としての基礎がまだ出来ていないですから、中々その先のあるべき姿が見えて来ないのだと思います。資源としての観光の価値は多いにあるとは思いますが...。
by Akira (2010-08-19 13:44) 

総統

こんにちは

ザッハトルテ、一度だけここホテルザッハのをクリスマスに食しようと、通販で頼んで妻と食べました

思っていたより濃い味で、ワタクシ的には重かったです

ノイシュバンシュタイン城内で、初めて海外で ザッハトルテを食べましたが・・・

ん?
チョコレートケーキ?
な感じでありました(笑)
by 総統 (2010-08-23 23:12) 

Akira

おはようございます、総統さん。

確かにここのは重いです。だから...生クリームが添えられているのもありましょう...かえって重い?
ただ、コーヒーと一緒に頂くと良く合います。

ザッハトルテは基本チョコレートケーキですからね。ただ、チョコスポンジとコーティングされているチョコレートの間に杏ジャムが塗られているので、杏の香りが良いです。

ま、好き嫌いはともかくウィーンの記念にということで..。
by Akira (2010-08-24 09:14) 

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