SSブログ

D 265 / 1963 [欧州鉄道]

先日、数回に渡って紹介したインサイダーモデル03.10形の牽引する客車セットは、1両の2等区分室車両のサボの表記の違いの発見で、単にBasel SBB - Hagen間を結ぶD 265列車であるというだけではないことがわかって来た。1963年のD 265という列車は、実は遠く北イタリアの南仏国境近くの地中海沿岸の街Ventimigliaから来る1両のKurswagenをLudwigshafenで併結しHagenに行く列車であることがわかったのである。

こうなると、編成表が作りたくなるのは私の性..と言おうか。先日からドイツのサイトで資料を探してみたり、ファンサイトで質問を投げかけてみたりしている。ファンサイトでは、早速数人からのリアクションがあり、有用な情報が得られた...が、ダイレクトな情報(つまり直接的な1963年のD265列車について)は中々得られていない。

ここで今迄得られた貴重な?D 265列車についてまとめてみたいと思う。


D 265 Basel SBB - Hagen

[編成]


BR E10 Basel SBB - Wiesbaden Hbf
BR E10 Wiesbaden Hbf - Köln Hbf
BR 03.10 Köln Hbf - Hagen

BPwüm--------Halbpack.-/2. Klassewagen
AB4üm--------1./2. Klassewagen
AB4üm--------1./2. Klassewagen
B4üm----------2. Klassewagen
B4üm----------2. Klassewagen
WR4ü-39-----Speisewagen (Basel Bad bf - Hagen)

* Kurswagen
B4üm----------2. Klassewagen (Ludwigshafen Hbf - Hagen)

上記はまだ未確認である。というのも、セットには半室2等荷物車(BPwüm)ではなく、荷物車(Pwüm)が同梱されている。既にリリースされている半室2等荷物車を加えずに敢えて新金型の荷物車を同梱するのは、メルクリンも当時のD 265編成を確認してのことであろう。

更に、例のVentimigliaからのKurswgenを併結するとなると...上表の食堂車側か荷物車側のどちらかになる。
そのKurswagenは、Ventimigliaから南仏に入り北上、StrasbourgまでRS列車として、そしてそこからは、D 338列車としてフランスから国境を越えドイツに入り、Ludwighafen HbfでD 265列車に併結されるとある。(RS: Ventimiglia - Strasbourg / D 338: Strasbourg - Ludwigshafen Hbf)

更なる情報としては、1965年のダイヤであるが、Milanoからの車両とAnconaからの車両がKurswagenとして夏ダイヤの一時期だけBasel SBBから増結される。

ライン河畔線はご存知の通り左右に路線があり、途中2本の左右線を結ぶ橋梁があるので、この橋を渡って左右のライン河畔線を走っているようである。更には上下列車(D 265 / D 266)で通過路線が違うことも考えられ実にややこしくなっている。
そこまで詳しい情報は作成する編成表に盛り込むつもりはないのだが、やはりそれら情報を知ることで、行き止まり駅の多いドイツでは機関車の付けかえや、場合によっては当時電化工事たけなわだった過渡期の非電化区間の走行などにより、編成方向や牽引機関車などに大きく影響するため、編成表には必要な情報になってくるのである。

ドイツでは工事や事故などで、通常使用している路線が通過出来ない時のために迂回路線が設定されていることも多く、場所によっては通過路線の多さで路線確定自体が益々難しくなるのである。

ただ、こうして調査を進めて来ると、当時の状況や事情も垣間見えて興味深くもあるのである。
D 265の編成を何とか表にしてここで示したいと思うのだが、まだ暫くは時間が必要なようである。

参考サイト:Kurswagen von D265 / Stummis Modellbahnforum
http://www.stummiforum.de/viewtopic.php?f=35&t=53054
タグ:DB D-Zug Ep.III
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0