31021 K.W.St.E. Dampflokomotivpackung "Stuttgarter Bahnhof" / Ep.I

メルクリンドイツサイトで、この夏の新製品で告知されたヴュルテンベルグ王国鉄道の２種（C形とK形）の蒸気機関車セットの特別ページがアップされた。

http://www.maerklin.de/de/produkte/sondereditionen/bhf_stuttgart.html

このセットは1922年のStuttgart Hbfをモチーフに、当時同駅を中心に活躍していた仕様の機関車２両をセットにしたもの。また、この２両の機関車を飾れる台座と大型のガラスディスプレイケースが付属する。またこれは2000セット限定である。

この２つの機関車は、C形が旅客機、K形が貨物機である。双方とも高性能モーターにサウンド付きmfxデコーダー（mSD?）が搭載されている。塗装色は濃緑色（濃いオリーヴ色？）と黒の２トーンで渋い色合いである。同形で水色の仕様もあるが、この色だと汚れが目立つので変更されたのかも知れない。C形であれば、パリ-コンスタンチノープル（イスタンブール）を結んだオリエントエキスプレスの牽引にあたったことが想像できる。
さて、1922年と言えば、CIWL社から濃紺に金色帯の美しい外観のS形寝台車がデビューした時と重なる。1922年にオリエント急行がS形寝台車を組成して運行されたかどうかは未確認ではあるが、LS Modellsでは、この寝台車が製品化されていることもあり、C形機関車が牽引するCIWL客車編成の姿はとても魅力的であることは容易に想像できる。

パリからStrasbourg迄はフランスの機関車。ここからは1920年仕様ではあるが、既にメルクリンから数種リリースされているBaden IVh形機関車に牽引され、KarlsruheまたはStuttgart迄、おそらくこの２つのどちらかの駅でC形に交換され、Münchenへと結ぶ路線は今も昔も変わらぬ欧州東西を結ぶ重要な幹線である。先に記したそこを担う当時の機関車達も多くのブルジョア階級の乗客を乗せた豪華な客車を牽引して運転されたであろう。その一つが、Baden IVh機関車であり、またヴュルテンベルク王国鉄道のC形機関車であったりするのである。
この２両のヴュルテンベルク王国鉄道の機関車モデルを通して第１次世界大戦が終了してから４年後の中央ヨーロッパの社会的背景など、知りえる良いチャンスになるかとも思うのである。


参考サイト：
Voiture type S / Voiture-lits - Wikipédia（仏語）
http://fr.wikipedia.org/wiki/Voiture-lits#Voiture_type_S

Dampflokomotiv-Packung "Stuttgarter Bahnhof". / メルクリンドイツサイト
http://www.maerklin.de/de/service/suche/details.html?page=&perpage=10&level1=2341&level2=2346&art_nr=31021&search=1&era=0&gaugechoice=0&groupchoice=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&features=0&searchtext=&backlink=%2Fwww.maerklin.de%2Fde%2Fservice%2Fsuche%2Fproduktsuche.html

タグ：Neuheiten 2012 Reihe C Reihe K Ep.I K.W.St.E.

コメント 2

Akira様、御無沙汰致しております。東西急行です。
御紹介の急客機"C"は私も1/160乍ら二輛保有しております。
ワゴンリ隊再編の一環で配備したものですが、同機の相方である客車はMinitrixの木製荷物車一輛しか未だ無く、WLAB-Type
"S"（L.S.Model予定品）にEpⅠ五輛編成（Hobbytrain予定品）
は未だ発売が未定と言う五里霧中の中がらんとした車輛基地
にて空しく待機させております。
by 東西急行 (2012-05-03 21:54) 

こんばんは、東西急行さん。

やはり当時CIWL客車は濃紺の寝台車はなく、木造茶色の客車が主だったのでしょうね。私もCIWL客車は食堂車１両（Ep.IIIa）と木造寝台＋食堂＋荷物車（Ep.I）のみで、紺色客車のEp.IIかEp.IIIで揃えたいと．．．。
by Akira (2012-05-03 22:32)