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DB WGm 840 (Gesellschaftswagen) / Ep.IV [欧州鉄道]

img371.jpg

久しぶりに実車の画像を貼りました。これは私がドイツに留学中のもので、1989年あたりに撮影したものだったろうか。当時「Gesellschaftwagen」というのは、メルクリンから4998としてリリースされたダンスカー(ディスコ車両)という知識ぐらいしかなかった。車内がカウンターとDJスペース、そして広いフロアになっていることを知ったのは、後に住まいのあったカールスルーエからニュルンベルクのクリスマスマーケットへ団体列車で出かけた時、シルバーリンゲに挟まれたこの車両が連結されていて、乗車し初めて見た時のことである。
形式はWGm 840で、実はBRbumh 282(2等/ビュフェ合造車)から改造されたものである。数は少なからずあり39両ほど。

私は、その後車両改造メーカーに就職して、MULLER REISENという団体旅行を扱う会社がEUROTRAINの名前で簡易寝台車やダンスカーをDBのUIC-X客車から改造した時、ダンスカー(形式は違います)の仕事をすることになり、事前調査で団体旅行の列車(この時はミステリー列車)に途中から同乗させてもらった。その時、ドイツ人旅行者(若者)のカオスぶりは驚くばかりで、かなり頑丈に作らなければ大変なことになると感じたものである。(詳細は敢えて書きませんが、とても勤勉で誠実、物静かなドイツ人というイメージとは別次元の印象でした)

とは言え、団体旅行にこういったダンスの出来る車両があるのは面白いアイデアで支持もされるように思う。さらに言えば、このカウンターの内側(元厨房のほとんどのスペース)には大量のビールサーバー用のコンテナが積載されていて、ビール消費量の多いドイツらしい車両でした。

メルクリンからは、幾つかのGesellschaftwagenがリリースされているが、全て27cm時代のBmを種車としたモデルで、正しいとは言えない。今ならBRbumh 282が既に282mmで製品化されているので、このモデルを作るのもたやすいだろう。
この写真を久しぶりにスキャンしながら模型で欲しいなぁなんて思った次第。

参考文献:WGm 840 / Taschenbuch Deutsche Resezugwagen
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コメント 2

DB103

 こんばんは。

 またまた貴重なお写真をありがとうございました。

 そうなのですね。
 WGm 840はBRbumh 282からの改造車なのですね。
 このあたりを日本語で解説した記事は見たことがないので、大変参考になりました。

 今まで当方で所有しているROCOの44939のことをWGm 840と思っていましたが、こちらは、BRyl 446からの改造車WGyl 841だったようです。

 今後ともよろしくお願い致します。
by DB103 (2015-01-13 20:50) 

Akira

DB103さん、おはようございます。

参考になったようで私も嬉しいです。
WGm 841は、手元の資料ではWGl 841になっています。(私の資料は古いので、その後改番されたのかも知れません)種車のBRym 446(2等/ビュフェ合造車)は、折戸ではない片開きドアが魅力。メルクリンH0では、このタイプのドアを持つ車両が鉄板客車だけなのでリリースを期待しているのですが...。
by Akira (2015-01-14 08:53) 

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