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42758 DB B4üm-63 / Ep.III [Maerklin-Reisezugwagen]

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▲ 通路側

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▲ 区分室側

前回から少し時間が開きましたが、42758セット最後のモデルであるUIC-Xの2等区分室客車を紹介します。

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車体番号などの表記類です。印刷精度は高いです。車体番号は「19 364 Hmb」です。このモデルの実車は、1963年11月27日にLHB(Linke-Hoffmann-Busch)社で落成、1993年12月22日に廃車されています。

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DBマークは、車体中央に、またその真下の台枠部分には車体番号が表記されています。

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サボは、他のモデルと同様の表記で精細に印刷されています。

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RICラスターです。航送許可の他、多電源仕様で17カ国の鉄道入線許可が表記されています。

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REV(Revision / 検査日付)表記です。1963年6月26日となっています。

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妻部分を正面から見たところです。尾灯には赤色を差しています。

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RAL色票(Flaschengrün)をモデルと比較してみた画像です。色調的に差異はほとんどみられませんでした。ただ、残念なのはこの実車が登場した1963年は、DBでは既に車体色がChromoxidgrünに変更されていたはずで、落成直後の新形式である新車に敢えて旧色であるFlaschengrünが塗装されていたとは考えにくいです。このセットのD4üm荷物車もそうですが、29855増結モデルセットとして後に登場し形状も正しく修正された形式に改めただけに、車体色まで変更されてしまったのは開発時に混乱があったのでしょうか。29855のB4üm-54であれば、そのREV表記に記されている日付からFlaschengrünであったでしょうから、結果としてこの2つのモデルの塗装色は逆になってしまった...ということになるかもしれません。

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車端部を少し俯瞰気味に撮影したところです。奥モデルは29855セットの2等区分室客車です。

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29855セットのモデルとの比較のため、並べました。上が29855、下が42758です。違いは車体番号や表記の位置関係、また塗装色でしょうか。実車の仕様では塗装色が逆で29855セットのモデルは形式違うためドア、窓の形状などが異なります。

これで42758セットのモデル全て紹介しました。セット全体としては29855の増結モデルとして、荷物車も含まれた全体で6輌編成の楽しい組み合わせとなります。塗装色を始め時期のズレや29855の形状の問題もありますが、この6輌に北ドイツではBR 011や012、V200.0など、Frankfurt以南では、E10、E18など、更にUlmから先はBR 18.4、V160など多彩な機関車に牽引されていたと考えられ、西ドイツを縦断した1950年代から60年代に掛けてのこのD-Zug客車列車は古き良き時代を再現するには、この2つのセットは持ってこいのモデルだと感じた次第です。

参考文献:
B4üm-63 「WAGEN」/ GeraNova Verlag
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